「暗記が苦手」という子の99%がやっている間違った勉強法とは?高校受験勉強で偏差値50から60へ上げた「正しい暗記法」も解説【元塾講師が徹底紹介】

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/自身のE判定からの阪大逆転合格の経験を元に独自の勉強法を開発/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成

100万人に読まれた勉強法ブログ「スタハピ」、自宅で成績を上げる「正しい勉強法の無料講座」を運営、企業の人材育成の専門家としても活動、著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

高校受験に向けて必死に勉強しているのに、なかなか成績が上がらない。特に暗記科目で点数が取れず、偏差値50の壁を突破できない。そんな悩みを抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。

実は、「暗記が苦手」という子の99%は、やり方が間違っているだけなんです。

私はこれまで多くの中学生の成績アップをサポートしてきましたが、その中で気づいたのは、暗記ができない子には共通の「間違った勉強法」があるということです。

今回は、偏差値45から60まで上げた生徒の実例を交えながら、本当に効果的な暗記法をお伝えします。

目次

なぜうちの子は英単語が覚えられないのか?典型的な失敗パターン

 
うちの子、英単語帳を何時間も見ているのに、テストになると全然書けないんです…

このような相談を本当によくいただきます。実際に生徒に「どうやって暗記してる?」と聞くと、ほとんどの子が同じ答えを返してきます。

「単語帳をじーっと見つめている」
「何度も書いて覚えようとしている」

これこそが、暗記が苦手な子の典型的パターンなんです。

見るだけ、書くだけでは覚えられない科学的理由

なぜ見るだけ、書くだけでは覚えられないのでしょうか。

実は脳科学の研究で、記憶が定着するのは「情報を取り入れる時」ではなく「思い出そうとする時」だということがわかっています。

単語帳を見ているだけでは、脳は「今、情報を受け取っている」状態。これでは短期記憶にしか残りません。何度書いても同じです。答えを見ながら書いているのは、ただの「写す作業」になってしまっているんです。

NAO
料理のレシピを何度読んでも、実際に作らないと覚えられないのと同じですね!

暗記が得意な子が必ずやっている「3秒ルール」とは

では、暗記が得意な子は何が違うのでしょうか。

決定的な違いは「見るのをやめてから覚える」ということです。

偏差値45から60に上げた中3生の暗記法

ある中学3年生の生徒は、英語の偏差値が45で停滞していました。単語が覚えられず、長文も読めない状態でした。

その生徒に聞くと、やはり「単語帳を30分見続けている」という勉強法でした。保護者の方も「もっと長い時間勉強させないと」と悩んでいました。

そこで私が伝えたのが「3秒ルール」です。

  1. 英単語を3秒だけ見る
  2. すぐに紙や手で隠す
  3. 書けるか確認テストをする
  4. 間違えたらもう一度見て、再度テスト
  5. 3回連続で正解するまで繰り返す

はじめは「えっ、3秒だけ?」と本人も保護者の方も驚いていました。でも、この方法に変えてからわずか2週間で定期テストの英語が62点から84点に上がったんです。

 
単語がスラスラ出てくるようになった!

本人もビックリしていました。勉強時間はむしろ前より短くなったのに、です。

なぜ「隠してテスト」が圧倒的に効果的なのか

ゲームで例えるとすぐにわかる暗記の本質

 
でも、なんで隠すだけでこんなに変わるの?
NAO
ポケモンの名前は覚えられるのに、英単語は覚えられないのはなぜだと思いますか?

多くの保護者の方が「うちの子もそう!」と共感されます。

実は、ポケモンの名前を覚える時、子どもたちは自然に「テスト」をしているんです。図鑑を閉じて「あのポケモンの名前なんだっけ?」と思い出そうとする。友達に「このポケモン知ってる?」と聞かれて答える。

この「思い出そうとする瞬間」こそが、記憶を定着させる最強の方法なんです。

「わかったつもり」を「本当にできる」に変える

単語帳を見続けていると、脳は「わかった気」になってしまいます。でも、テストでは単語帳は見られません。大切なのは「見なくても書ける状態」を作ることです。

隠してテストをすることで、はじめて「本当に覚えているか」がわかります。間違えたら、それが「覚えるべきポイント」だとはっきりします。

教科別!今すぐできる「隠してテスト暗記法」実践編

英単語の暗記法

【基本の3ステップ】

  1. 単語と意味を3秒見る
  2. 隠して意味を言う(書く)
  3. できなかったものに印をつけて繰り返す

【さらに効果を上げるコツ】

  • 発音しながら覚える(音と文字をセットで)
  • 例文の中で覚える(使い方も一緒に)
  • 1日10個ずつ、週末に50個まとめてテスト
NAO
単語帳に直接チェックを入れて、間違えた単語だけ集中的に繰り返すのがポイントです!

社会の用語暗記法

社会の用語は「言葉」と「意味」をセットで覚える必要があります。

【効果的な覚え方】

  1. 教科書の重要語句に付箋を貼る
  2. 付箋で隠して「この用語は何?」とテスト
  3. 逆に用語を見て「意味は?」とテスト
  4. 両方向からできるまで繰り返す

ある生徒は、この方法で歴史の定期テストが31点から78点まで上がりました。「年号が覚えられない」と悩んでいましたが、出来事と関連づけて覚えることで自然に身についたそうです。

漢字の暗記法

【書けるようになる練習法】

  1. 漢字を5秒見て、部首と作りを確認
  2. 隠して空中に指で書く(エア書き取り)
  3. 紙に書いて答え合わせ
  4. 間違えた部分だけ3回練習
 
何十回も書かせているのに覚えられなくて…
NAO
実は回数より「隠して書く」ことが大切なんです。10回見ながら書くより、3回隠して書く方が定着します!

よくある間違った暗記法を今すぐやめるべき理由

1. ひたすら書き続ける

「漢字は100回書いて覚える」という指導を受けたことがある方も多いでしょう。でも、見ながら100回書いても、それは「作業」です。手が疲れるだけで、脳は働いていません。

2. 蛍光ペンでマーカーを引くだけ

教科書がカラフルになっているのに点数が上がらない。これも典型的な失敗パターンです。マーカーを引くのは「重要な場所の目印」であって、暗記ではありません

3. ノートにまとめ直す

きれいにノートをまとめても、それを「隠してテスト」しなければ意味がありません。まとめる時間があったら、問題を解く時間に使う方が効果的です。

NAO
塾の宿題が多くて、解き直しまで手が回らない気持ちはよくわかります。でも、1回解いただけでは定着しないんです。

暗記力は才能ではない!誰でも必ず伸ばせる

「記憶力が悪い」は思い込み

「うちの子は記憶力が悪くて…」

このように悩む保護者の方は多いです。でも、その子がゲームのアイテム名や、好きなYouTuberの動画の内容は完璧に覚えていませんか?

これは記憶力の問題ではなく、暗記の方法の問題なんです。

繰り返せば必ず覚えられる

脳科学では、どんな人でも7回繰り返せば長期記憶に定着することがわかっています。「暗記が苦手」という子は、たいてい1〜2回しかやっていません。

【効果的な繰り返しのタイミング】

  • 1回目:その場ですぐ
  • 2回目:その日の夜
  • 3回目:翌日の朝
  • 4回目:3日後
  • 5回目:1週間後
  • 6回目:2週間後
  • 7回目:テスト前日

このタイミングで「隠してテスト」を繰り返せば、誰でも確実に覚えられます。

NAO

このとおりでなくてもOKです!何度も繰り返すことこそが大切です!

保護者ができる最強のサポート方法

子どもの暗記を劇的に改善する3つの声かけ

1. 「覚えた?」ではなく「テストしてみて」

 
英単語覚えた?

と聞くと、子どもは「うん、覚えた」と答えます。でも実際はできないことが多い。

NAO
「じゃあ、私がテストしてあげるね」と言って、実際に確認してあげましょう!

2. 「何回書いた?」ではなく「何回テストした?」

回数より質が大切です。書いた回数ではなく、テストできた回数を確認しましょう。

3. 「間違えてもいいよ」と伝える

間違えることを恐れると、子どもは「隠してテスト」を避けるようになります。「間違えた問題こそ伸びしろ。成長のチャンスを見つけられたということ」と伝えてあげてください。

まとめ:暗記は「方法」を変えるだけで劇的に変わる

今回お伝えした「隠してテスト暗記法」は、特別な才能も、長時間の勉強も必要ありません。

やり方を変えるだけで、こんな未来が待っています

  • 暗記科目で確実に点数が取れるようになる
  • 勉強時間が短くても結果が出る
  • 「覚えられない」という苦手意識がなくなる
  • 偏差値60以上の高校も現実的な選択肢になる

実際に、この方法で勉強法を変えた生徒は、平均して3ヶ月で偏差値が5〜10上がっています

NAO
大切なのは「見る」から「テストする」への発想転換。今日から始められる簡単な方法です!

お子さんの努力が確実に結果につながるように、ぜひ「隠してテスト」を実践してみてください。必ず変化が現れるはずです。


勉強法を変えるだけで、短期間でも面白いほど伸びるようになります。

「正しい勉強法についてもっと詳しく知りたい」という方は、ぜひ下記の無料勉強法講座もチェックしてみてくださいね。

「正しい勉強法」は未来を変える

 

がんばっているのに成績が伸びない…

NAO

才能の問題ではありません。勉強法がどこか間違っているだけです!

確信を持って言えます。

勉強ができないのは才能の問題ではありません。ただ、正しい勉強法を知らないだけなんです。

私自身がそれを身をもって経験してきました。次のとおりです。

【私が「子どもの将来のために、今すぐ勉強法を正すべき」と確信を持つまで】

  • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • テクニック的に勉強してテストの点数や合格だけとっても、将来に役に立たない
  • 本質的な考えに基づいて勉強すると、テストも劇的に伸び、将来にも応用が効く
  • 中学生から正しく勉強できれば、自信がつき、将来にも活きる
  • 正しく勉強できなければ、がんばっても結果が出ず、才能がないと思い込んでしまう
  • 勉強は才能ではなく、やり方の問題
  • 正しくやれば、面白いほど伸びる
  • 「将来のために、勉強法は今すぐ正すべき」だと確信を持つ

こんな想いで、お子さんの将来にも、今の成績にも、受験にも、お役に立てるように日々ブログや各種SNSで発信をしています。

NAO

「正しい勉強法」について詳しく知りたいと思っていただけた方は、ぜひフォローいただけると嬉しいです!

また、下記の無料講座では「子どもの成績を7日間で変える」をコンセプトとして、さらに詳しく体系的にご紹介しています。よろしければ、こちらもぜひご活用ください。

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