【元塾講師が解説】「テスト勉強」をやろうと思ったのに「部屋の片付け」を始めてしまうのはなぜ?勉強がラクになる解決策を紹介

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/自身のE判定からの阪大逆転合格の経験を元に独自の勉強法を開発/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成

 
テスト勉強を始めようと思ったのに、気づいたら机の周りを掃除してたり、部屋を整理してるんです…。どうしたらいいの?
NAO
なるほど、これは多くの中学生が陥る“勉強したくないわけではないのに勉強に集中できない”という現象ですね。

このような「勉強時間を確保しようとすると、別の作業(部屋の片付けなど)をはじめてしまう」というケースは珍しくありません。実は「やる気を出しているように見えるのに、肝心の勉強ではない作業にのめり込んでしまう」現象は、心理学的にもしばしば説明されるものです。

本記事では、この“テスト勉強のはずが部屋の片付けを始めてしまう”という悩みを解決するために、まずは心理的な要因から考察し、そのうえで具体的な勉強法や生活習慣の改善につなげる方法を解説していきます。

目次

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なぜ「テスト勉強の代わりに掃除をしてしまう」のか?

1. 心理的抵抗(「嫌な作業=後回し」心理)

勉強は“先の結果がすぐに見えにくい”作業です。

たとえば部屋の片付けであれば、掃除をすれば目に見えて「きれいになった」という達成感や満足感を即座に得られます。

しかし、勉強の場合は学習の成果が試験本番までわかりにくく、さらに頭を使う・覚えるという負荷がかかるため、無意識に避けたい気持ちが働きやすいのです。

 
なるほど、片付けのほうが成果が“目に見える”から、安心できるんですね…。

2. 自己防衛本能(完璧主義の裏返し)

「勉強をして良い点数を取らなければいけない」というプレッシャーが大きいと、その重圧から“まだ自分は本気を出していない”状態を維持しようとする場合があります。

もし本気を出して勉強しても成績が上がらなかったらどうしよう…という不安や恐怖が背景にあることも多いです。

そんなとき、人は“本気でやっていないから結果は仕方ない”と思いたがる心のクセが働きます。そこで、部屋の掃除や他の作業を優先することで、無意識に逃げ道を確保してしまうのです。

3. 周囲にある“当たり前”の習慣から抜け出せない

NAO
ついやってしまう行動って、案外みんな同じパターンに陥っているんですよね。

人間は「周りのみんながやっていること」や「自分の慣れ親しんだ習慣」に流されやすい生き物です。

たとえば、「やらなきゃいけない勉強」があるときに、部屋の片付けやスマホチェックなど“勉強以外の行動”でスタートしてしまうのは、実は周囲でも同じ行動をとる仲間が多いからかもしれません。

「自分だけじゃないし、みんなもやってるし」という安心感が“本筋の勉強に向かわない”現状を後押ししてしまうのです。

しかしながら、テストで良い点数を取りたい、あるいは受験を成功させたいのであれば、“普通の行動”だけを繰り返していたのでは、思うように結果が出せないことが多いのも事実です。

その心理を超えるためにはどうしたらいいのか?

このままでは「片付けを頑張っているからなんとなく充実感はあるけど、テスト勉強は進まない…」という悪循環にはまる可能性があります。

そこで、上記の心理的要因を踏まえた、具体的な解決策を紹介します。

1. 「中間目標」と「即時フィードバック」を作る

人は「結果がすぐ目に見える」ことに満足感を抱きやすいものです。

勉強がうまく進まないのは、「試験が先で成果がわかりにくい」からという面が大きい。であれば、勉強にも“すぐわかる成果”を設定するとよいでしょう。

短時間テストや確認テストを導入する

単語を10個覚えるごとに確認テストをしてみたり、10分ごとにまとめた内容を自分自身にクイズ形式で答えてみたりする。即座に「できた・できない」がわかるので達成感や悔しさが見えやすくなります。

進捗管理アプリや手書きメモで見える化

勉強時間や解いた問題数を“その都度”記録してグラフ化したり、紙にチェックしていくと、「今日はこんなに進んだ」「もう少しで目標に届く」ということが可視化できます。

 
小さな合格シールを貼っていくのも面白そう!
NAO
シールもできたことを見える化できて、とても良いですね!

2. スタートのハードルを極限まで下げる

よく言われる「5分だけやってみよう!」という話は、実は結構理にかなっています。

勉強への心理的抵抗があるときは、“最初の一歩”さえ踏み出してしまえば意外と続くものです。

これは単なる根性論ではなく、行動経済学心理学でも「イフゼン・プランニング」などの手法として効果が証明されています。

「机に向かう」だけでもOK、というルール

「机に向かう」「筆箱を開ける」「教科書を広げる」など、とにかく小さな行動目標を決め、実行できたら自分をほめる。

環境を整える

スマホが手の届く範囲にあれば、ついSNSチェックやLINEに目がいきがちです。物理的にスマホを別室に置くなどの“スタートの邪魔になるものを排除する”工夫も大切です。

 
確かにスタートさえすれば意外と続くかも…
NAO
まずは5分間を乗り越えることだけに集中しましょう!

3. 完璧主義を捨てる「未完了でOK」の意識

高い目標を持つこと自体は素晴らしいことです。

しかし、それが行動を妨げるほどのプレッシャーになっている場合は、一度ハードルを下げることが大切です。

「まだ完璧じゃなくてもいい。やらないよりはいい」という柔軟な考え方を身につける必要があります。

タイムリミットを決める

「完璧に理解するまで終わらない」ではなく、「30分やったら一旦休憩」など、先にゴールを決めておく。

失敗を怖れず“試し解き”をする

わからない問題があっても、「とりあえず書いてみる」でOKとする。ミスが多くても、“ゼロからまったく手をつけない”よりはるかにマシです。

 
うちの子、完璧主義なところがあって…
NAO
完璧を目指すのは決して悪くないですが、プレッシャーが強すぎる場合には逆効果になることもあるんです。

意志力だけでは解決できない?根本的なアプローチ

正しい勉強法でスラスラ勉強している人

ここまで具体的な対策をいくつか挙げてきましたが、さらに根本的な部分に踏み込んでみましょう。

1. 生活リズムを整えること

“自我消耗(Ego Depletion)”という心理学用語があります。

人間の意志力はエネルギーのように限りがあり、睡眠不足や食事の乱れなどで消耗すると、些細な誘惑にも簡単に負けてしまうという理論です。

つまり、しっかり寝て、しっかり食べ、適度な休憩を取るという当たり前のことが、実は勉強のやる気を左右する大きな鍵なのです。

2. 自分だけの「やりたい理由」を言語化する

テスト勉強をする理由は、学校の成績を上げるため、志望校に合格するため、など人によってさまざまです。

しかし、その理由が「親や先生に言われたから」ではモチベーションに火がつきにくい。

目標設定を自分ごと化する

「英語の成績を上げたい。なぜなら将来英語を使って○○がしたいから」というように、自分の将来の夢や興味と結びつける。

好きな教科や得意分野からスタートする

一番苦手な科目にいきなり挑むと挫折しやすい。まずは比較的やりやすい科目から始めてエンジンをかけると、勢いがつきやすいです。

 
子どもに「何のために勉強するの?」って聞いても、いつも「わかんない」って返ってきて…。
NAO
ただ押し付けるだけでなく、一緒に目標や理由を探ってあげるのも大切ですね。

一歩踏み出した先にある「上位10%の勉強習慣」

「みんなと同じ行動」をしていたら、テストや受験で“みんな以上”の結果を出すのは難しくなります。

一方で、多くの人がつまずくポイント(今回で言えば「つい片付けを始めてしまって勉強できない」)をいち早く克服できれば、成績が上がる余地は大きいのです。

勉強しようと思った瞬間に別作業をしてしまう人はたくさんいます。

そこをこらえて、逆に“さっと勉強に向かう”習慣を身につけられれば、それだけでライバルよりも先に進むチャンスになります。

 
なるほど…。みんなが同じところで悩んでるからこそ、そこで早めに対策すれば差がつくんだ。
NAO
そうなんです。誰もが当たり前にやってしまう失敗を先に回避できれば、自然と上位に食い込める可能性が高まりますね。

自分の心を上手にコントロールして、勉強に集中する

部屋の片付けをしてしまう原因は「サボりたいから」だけではなく、心理的抵抗や達成感を得やすい行動への自然な流れ、完璧主義の裏返しなど、さまざまな要因が絡み合っています。

しかし、いずれも対策が可能です。

  • 勉強の成果が見えにくいなら見える化する
  • 最初の一歩が踏み出せないならハードルを下げる
  • 部屋が気になるなら勉強のための片付けに変換してしまう

大切なのは、自分の弱点を否定するのではなく、うまく利用して勉強を継続できる環境や習慣を作ることです。

 
勉強に集中できない自分がダメだと思ってたけど、そういう心理が働くのは普通なんですね…
NAO
そうです。誰もが感じる“めんどくさい”や“先にやらなきゃいけない気がする”感情を、どうコントロールするかがポイント。ほんの少しの工夫や意識づけで、驚くほど勉強への向き合い方は変わりますよ。

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