努力しても成績が伸びない子の共通点7選|間違った勉強法を続けると偏差値50の壁は越えられません

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

「うちの子、毎日3時間も勉強しているのに、なぜか成績が上がらない…」

そんな悩みを抱えている保護者の方、実はとても多いんです。

 
部活を休んでまで塾に通わせているのに、模試の偏差値は48から動かない。もう偏差値60の高校は諦めるしかないのかしら…
NAO
いいえ、諦める必要はまったくありません!問題は「努力の量」ではなく「勉強法」にあるんです

私はこれまで、多くの中学生を指導してきました。その中で気づいたのは、成績が伸びない子には明確な共通点があるということです。

今回は、努力しているのに成績が伸びない子の7つの共通点と、それを改善する方法をお伝えします。

目次

なぜ努力しても成績が上がらないのか?本当の原因は「才能」ではありません

まず、はっきりとお伝えしたいことがあります。

お子さんに勉強の才能がないわけではありません。

私が指導した生徒の中に、中3の夏まで5教科で250点程度だった子がいました。塾にも通い、毎日遅くまで勉強していたのに、実力テストの偏差値は45前後。本人も保護者の方も「もう限界かもしれない」と思っていました。

しかし、勉強法を変えただけで、3ヶ月後には5教科で380点を超え、偏差値も58まで上がりました。最終的には偏差値60の高校に合格しています。

何が変わったのか?それは「勉強のやり方」だけです。

NAO
勉強時間は変わっていません。むしろ効率が良くなって、少し減ったくらいです

料理に例えるとわかりやすい「間違った努力」の怖さ

これは料理に例えるとわかりやすいです。

カレーを作るとき、どんなに高級な材料を使っても、どんなに長時間煮込んでも、レシピが間違っていたら美味しくならないですよね。塩と砂糖を間違えたら、何時間煮込んでも食べられません。

勉強も同じなんです。

間違った方法で何時間勉強しても、成績は上がらない。でも、正しい方法に変えれば、同じ時間でも驚くほど結果が変わります。

努力が空回りする子の7つの共通点

では、具体的にどんな勉強法が「間違っている」のでしょうか。

成績が伸びない子によく見られる7つの共通点をご紹介します。お子さんに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

①問題を1回しか解かない

「宿題のワーク、全部終わったよ!」

こんな報告を聞いて安心していませんか?実は、これが最も危険な勉強法なんです。

問題を1回解いただけでは、実力はつきません。

なぜなら、1回目は「わかったつもり」になっているだけだからです。テスト本番で同じような問題が出ても、「あれ?どうやって解くんだっけ?」となってしまいます。

成績が良い子は必ず間違えた問題を3回以上解き直しています。私が指導していた偏差値65を超える生徒は、間違えた問題に印をつけて、最低でも5回は解き直していました。

「えっ、5回も?」と思うかもしれません。でも、ゲームで考えてみてください。ポケモンのバトルで負けたら、同じ相手に何度も挑戦しますよね?1回負けて諦める子はいません。勉強も同じです。

②丸つけして終了

 
ちゃんと答え合わせもしているのに、なぜ点数が上がらないの?

実は、丸つけは勉強のスタート地点なんです。ゴールではありません。

多くの子は、赤ペンで答えを写して「はい、終わり」となっています。でも、これではなぜ間違えたのかがわからないまま。次のテストでも同じミスを繰り返します。

正しい丸つけ後の流れはこうです。

  1. なぜ間違えたのか理由を分析する
  2. 解説を読んで理解する
  3. もう一度自分で解いてみる
  4. 類題も解いて確認する

この流れを踏まないと、いくら問題を解いても実力はつきません。

③ノートまとめに時間をかけすぎる

カラフルなペンを使って、きれいにノートをまとめる。一見、勉強をがんばっているように見えますが、実はこれも効果の低い勉強法です。

NAO
ノートまとめは「勉強の準備」であって、勉強そのものではないんです

ある生徒は、社会のノートまとめに3時間かけていました。でも、テストは60点。一方、ノートまとめをせずに問題演習に3時間使った生徒は85点でした。

きれいなノートは点数にならない。問題を解ける力が点数になるんです。

ノートまとめは最小限にして、その時間を問題演習に使いましょう。

④テスト勉強を1週間前から始める

「テスト1週間前から勉強すれば間に合う」

これは大きな間違いです。

90点以上取る子は2週間前から始めています。なぜなら、1週間前からでは提出物をこなすだけで精一杯になるからです。

実際のスケジュールを見てみましょう。

【1週間前スタートの子】

  • 月曜:提出物のワーク(数学)
  • 火曜:提出物のワーク(英語)
  • 水曜:提出物のワーク(理科・社会)
  • 木曜:提出物のワーク(国語)
  • 金曜:慌てて暗記
  • 土日:テスト

これでは解き直しの時間がゼロです。

【2週間前スタートの子】

  • 1週目:提出物を終わらせる
  • 2週目:間違えた問題の解き直し+苦手単元の復習

この差が、50点の差になって現れます。

⑤わからないまま進む

数学で方程式がわからないのに、連立方程式の勉強を始める。英語で基本的な文法がわからないのに、長文読解に挑戦する。

これは砂の上に家を建てるようなものです。土台がないのに、上に積み上げることはできません。

 
でも、みんなと同じ進度で勉強しないと遅れちゃう…
NAO
遅れているように見えても、基礎を固めた方が結果的に早く追いつけます

私が指導した生徒で、中3の夏に中1の内容まで戻って勉強し直した子がいました。周りから見れば「2年も遅れている」状態です。でも、基礎を固めたことで理解スピードが急激に上がり、秋には現在の内容に追いつき、最終的には偏差値が15も上がりました。

急がば回れ。基礎がわからないときは、勇気を持って戻ることが大切です。

⑥答えだけを暗記している

「この問題の答えは x=3」

これを覚えても、テストでは役に立ちません。なぜなら、テストでは数字や条件が変わった問題が出るからです。

大切なのは「なぜその解き方をするのか」を理解することです。

例えば、野球でホームランを打つとき、「このコースはこう打つ」と結果だけ覚えても意味がありません。なぜそのスイングをするのか、体の使い方を理解しないと、実際の試合では打てないんです。

⑦やり方を変えずに勉強時間だけ増やす

「もっと勉強時間を増やせば成績が上がるはず」

この考えが、子どもを追い詰めます。

 
うちの子、もう限界まで勉強しているのに…

間違った方法で10時間勉強するより、正しい方法で1時間勉強する方が効果的です。

私が出会った生徒の中には、毎日5時間勉強しても偏差値45だった子が、勉強法を変えて3時間の勉強で偏差値58まで上げた例があります。

努力の方向が間違っていると、どんなにがんばっても報われない。これほど悲しいことはありません。

今すぐできる!正しい勉強法への第一歩

では、どうすれば良いのでしょうか?

まず今日から始められる3つのステップをお伝えします。

ステップ1:間違えた問題に印をつける

問題を解いて間違えたら、必ず問題番号に×印をつけてください。これだけで、復習すべき問題が一目でわかります。

NAO
シンプルですが、これをやるだけで復習効率が3倍以上変わります

ステップ2:その場で3回解き直す

間違えた問題は、答えを見た直後に3回解き直す。これが鉄則です。

1回目:解説を見ながら解く
2回目:解説を閉じて自力で解く
3回目:5分後にもう一度解く

この3回で、「わかったつもり」が「できる」に変わります。

ステップ3:週末に再チャレンジ

平日に間違えた問題を、週末にもう一度解いてみる。これで記憶の定着度が格段に上がります。

スポーツの練習と同じです。その場で何度か練習して、数日後にまた練習する。この繰り返しで、体が自然に動くようになりますよね。勉強も同じなんです。

実際に勉強法を変えて成功した生徒の事例

最後に、実際の成功事例をご紹介します。

中学2年生の終わりに指導を始めた生徒がいました。5教科で280点前後、偏差値は48。本人は「偏差値60の高校に行きたい」と言っていましたが、保護者の方は内心「現実的には厳しい」と思っていたそうです。

その生徒がやっていた勉強法は、まさに今回紹介した7つの間違いのオンパレードでした。

  • 宿題は1回やって終わり
  • ノートまとめに毎日2時間
  • テスト勉強は5日前から
  • わからない単元は飛ばして進む
NAO
でも、勉強法を変えただけで、3ヶ月で劇的に変わりました

【変更した勉強法】

  • 間違えた問題は必ず5回解き直す
  • ノートまとめは15分以内
  • テスト2週間前から計画的に勉強
  • わからない単元は1学年前まで戻って復習

結果、中3の1学期末テストで420点を超え、夏の模試では偏差値59まで上がりました。最終的に、第一志望だった偏差値61の高校に合格しています。

保護者の方からは「まさか本当に行けるとは思っていなかった。勉強法ってこんなに大切なんですね」という言葉をいただきました。

まとめ:正しい勉強法で、お子さんの可能性は無限に広がる

努力しても成績が伸びない。それはお子さんに才能がないからではありません。

ただ、勉強法が間違っているだけです。

今回紹介した7つの共通点、お子さんに当てはまるものはありましたか?もし1つでも当てはまったら、それは成績アップのチャンスです。

間違った勉強法を正しい勉強法に変える。たったそれだけで、今までの努力が一気に実を結びます。

 
正しい勉強法なら、僕にもできるかも!
NAO
もちろんです!正しい方法でやれば、必ず結果は変わります

お子さんはすでに努力する力を持っています。その努力の方向を少し変えるだけで、偏差値50の壁も、60の壁も越えられます。

まずは今日から、間違えた問題の解き直しを始めてみてください。小さな一歩が、大きな変化につながります。

勉強法を変えるだけで、短期間でも面白いほど伸びるようになります。

正しい勉強法について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ下記の無料講座をご覧ください。お子さんの成績アップを全力でサポートさせていただきます。

「正しい勉強法」は未来を変える

 

がんばっているのに成績が伸びない…

NAO

才能の問題ではありません。勉強法がどこか間違っているだけです!

確信を持って言えます。

勉強ができないのは才能の問題ではありません。ただ、正しい勉強法を知らないだけなんです。

私自身がそれを身をもって経験してきました。次のとおりです。

  • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • テクニック的に勉強してテストの点数や合格だけとっても、将来に役に立たない
  • 本質的な考えに基づいて勉強すると、テストも劇的に伸び、将来にも応用が効く
  • 正しく勉強できれば、自信がつき、将来にも活きる
  • 逆に、正しく勉強できなければ、がんばっても結果が出ず、才能がないと思い込んでしまう
  • そして、勉強は才能ではなく、やり方の問題
  • 正しくやれば、誰でも面白いほど伸びる
  • 「子ども将来のために、勉強法は今すぐ正すべき」だと確信を持つ

こんな想いで、お子さんの将来にも、今の成績にも、受験にも、お役に立てるように日々ブログや各種SNSで発信をしています。

NAO

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