個別教室のトライで成績が上がらない本当の理由|月4万円払っても伸びない家庭が見落としている「授業外の72時間」

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

毎月4万円近い月謝を払っている。マンツーマンで教えてもらっている。講師にも相談した。

それでも、テストの点数が上がらない。

 
これだけお金をかけているのに、どうして結果が出ないんでしょうか……。先生の相性が悪いのでしょうか

この悩みは、あなたのご家庭だけのものではありません。

先に、結論からお伝えします。

個別教室のトライで成績が上がらない最大の原因は、講師の相性でも、指導力でも、コマ数の少なさでもありません。授業と授業のあいだにある「72時間」が、完全に設計されていないからです。

週1回90分の授業を受けていても、1週間は168時間あります。授業を差し引いた166時間。この時間がどう過ごされているか。ここに、成績が上がる子と上がらない子の差のほぼ全てが詰まっています。

ほとんどの家庭は、この166時間を「本人にまかせている」状態です。そして、まかせているのに成績が上がるのは、ごく一握りの「すでに自走できる子」だけ。

この記事では、なぜ月4万円のマンツーマン指導でも結果が出ない家庭があるのか、その構造を元塾講師の立場から解き明かします。そして、塾を変える前に、講師を替える前に、今すぐご家庭で見直せる一点をお伝えします。

目次

個別指導塾は「わかる」を作る場所。「できる」は授業の外でしか作れない

まず、多くのご家庭が勘違いしている、最も重要なポイントからお伝えします。

個別指導の塾に通うと、授業中は先生が隣にいて、わからない問題を丁寧に解説してくれます。お子さんは「あ、そうか」と納得します。帰宅して、親御さんが「今日はどうだった?」と聞けば、お子さんは「ちゃんとわかった」と答えます。

ここで、親御さんは安心します。

 
今日もわかったみたいだし、きっと次のテストは大丈夫

でも、次のテストで点数は上がらない。

なぜか。

理由はシンプルです。塾の授業中に作られているのは「わかる」であって、「できる」ではないからです。

  • わかる=先生の解説を聞いて、内容を理解できている状態
  • できる=テスト本番で、自力で、時間内に、正解までたどり着ける状態

この二つは、完全に別物です。そして、テストで点数になるのは、できるのほうだけ。

個別指導塾の授業というのは、構造的に、わかるを作るためのものです。先生が隣にいて、質問に答えてくれて、詰まったらヒントをくれる。この環境で「自力で解ける状態」を作るのは、そもそも無理があります。

つまり、できるを作る場所は、塾の中ではなく、外にしかありません。家、学校の休み時間、通学中、土日。この166時間こそが、点数を作る時間です。

NAO
塾を最大限活用している家庭は、塾を「できる場所」と思っていません。塾で「わかる」を仕入れて、家で「できる」に育てるイメージを持っています

月4万円を無駄にしているのは、講師でも塾でもなく「授業後24時間」の空白

授業外の166時間の中でも、特に重要なのが授業直後の24時間です。

ここが、成績が上がる家庭と上がらない家庭の、最大の分かれ目です。

授業でわかった内容は、脳の中でまだ不安定な状態です。そこから何もせずに1日過ぎると、ほとんどが薄れていきます。翌週の授業までに、せっかく仕入れたわかるの大半が抜けてしまう。

そして翌週、また同じ単元の類題で詰まる。先生が「前回もやったよね?」と声をかける。お子さんは「あれ、忘れちゃった」と返す。これが毎週繰り返されます。

結果、月4万円を払って、毎週同じところを教え直してもらっている状態になります。

私がこれまで見てきた「個別指導に通っているのに伸びない子」のほぼ全員に、この共通パターンがあります。

逆に、伸びる子は違います。授業の帰り道や帰宅直後に、その日扱った問題をもう一度、自力で解き直しています。ノートを閉じて、解説を見ないで、最初から自分の手で。

これをやると、わかるがはじめて「できる」に変わり始めます。そして翌週、先生に教えてもらった内容が土台として残ったまま、次の段階へ進める。このサイクルが回り出した時、月謝ははじめて「投資」になります。

回っていない時は、どれだけ月謝を払っても、投資ではなく「消費」で終わります。

「講師との相性が悪いのかも」と感じた時、本当に疑うべきは別のところ

成績が上がらない時、多くのご家庭が最初に疑うのが、講師との相性です。

 
先生を替えてもらった方がいいかしら

実際、トライは講師の交代を無料で申し出ることができます。相性が明らかに合わないなら、交代は確かに一つの選択肢です。

でも、ここで立ち止まっていただきたいのです。

講師を替えれば解決するのは、「授業中の質」に関する問題だけです。さきほどお伝えしたとおり、成績を決めているのは授業中ではなく、授業外の166時間です。

つまり、講師を替えても、授業外の過ごし方が変わらなければ、結果は変わりません

これは、何人もの親御さんから「3回も先生を替えたのに、結局伸びなかった」というお話をうかがってきた中での、一貫した実感です。

本当に疑うべきは、講師ではなく、「授業の外で、わかるをできるに変える仕組みが家庭にあるか」のほう。

この問いに対して「あります」と即答できるご家庭は、正直、ごくわずかです。そして、ここを整えた瞬間、同じ講師でも、同じ塾でも、結果がはっきりと変わり始めます。

トライの「AI学習診断」や「宿題」を活かしきれない家庭が見落としている一点

トライには、AI学習診断やオーダーメイドカリキュラム、自習室、授業後の宿題など、わかるをできるに変えるための仕組みが実は多く用意されています。

なのに、多くのご家庭では、これらが宝の持ち腐れになっています。

 
宿題、やったよ。全部埋めた

この「全部埋めた」が、曲者です。

宿題を埋めることと、その内容をできるようにすることは、まったく別です。多くのお子さんは、宿題を「埋める作業」として処理しています。わからない問題は解説を見て答えを写す。あるいは、感覚的に埋めて、答え合わせもしない。

こうして「やりました」が完成しますが、実力は1ミリも動いていません。

本来、宿題を活かすには、こういう流れが必要です。

  1. 自力でまず解いてみる
  2. 間違えた問題には印をつける
  3. 解説を読んで理解する
  4. もう一度、解説を見ずに自力で解き直す
  5. スラスラ解けるまで繰り返す

この流れのうち、多くの家庭では1と3しか回っていません。4と5が抜けています。

そして、4と5こそが、できるを作る核心部分です。

NAO
宿題の価値は、埋めた量ではなく、何問をスラスラ解けるようにしたかで決まります

ここを変えるだけで、同じ宿題、同じ塾、同じ講師でも、結果は大きく変わります。

「家では集中できない」「本人にやる気がない」と感じた時に、親ができる最小の一手

授業外の時間を整える大切さはわかった。でも、実際には「家では勉強しない」「やる気がない」という現実がある。これが、多くのご家庭が直面している壁です。

 
塾から帰ってきても、すぐスマホ。机に向かわないんです……

この状態で「解き直しをやりなさい」「宿題を丁寧にやりなさい」と声をかけても、ほぼ機能しません。お子さんからすれば、ただの追加のタスクにしか見えないからです。

ここで効くのは、実は「量」ではなく「質を絞った一点」です。

具体的には、「塾から帰ってきたら、今日やった問題のうち、一番難しかった1問だけを、もう一度解き直す」。

たった1問。5分で終わります。

これだけでも、わかるをできるに変えるサイクルは始まります。しかも、お子さんにとって「1問だけでいい」というハードルの低さは、思っている以上に大事です。机に向かう回数が増えれば、自然と続けて解けるようになります。

量でなく、まず「回路を通すこと」。ここが習慣化の最初の一歩です。

授業中の「わかった」が消えないうちに、家庭でやるべき三つのこと

個別教室のトライを最大限活かすために、ご家庭で押さえたい具体的なポイントを三つ、お伝えします。

一つ目は、授業のその日のうちに、授業で扱った問題の中から1問だけを自力で解き直すこと。

先ほどお伝えした通り、授業後24時間は、わかるがもっとも新鮮な時間です。ここで1問だけでも自力で解けば、記憶の定着率はまったく違います。

二つ目は、宿題は「埋める」ではなく「間違えた問題を仕分ける」時間として使うこと。

宿題を一周して、間違えた問題だけを次の週の「解き直し候補」にする。何を間違えたかが可視化されるだけで、次の授業で先生と共有すべき論点がはっきりします。講師も、ここが整っているご家庭には、指導の精度を上げやすくなります。

三つ目は、テスト前1週間は、新しい問題ではなく、過去に間違えた問題だけを回すこと。

テスト前は、つい新しい問題集や過去問に手を伸ばしたくなります。でも、次のテストで落とすのは、過去に間違えたタイプの問題です。ここをスラスラ解けるようにしてから、余裕があれば新しい問題へ進む。この順番を守るだけで、点数の伸び幅は目に見えて変わります。

この三つに共通するのは、どれも時間をかけないこと、難しい判断が要らないこと、そして「わかるをできるに変える目的に一直線でつながっていること」です。

塾代に年間40万円以上かけているご家庭へ、元塾講師として本当にお伝えしたいこと

個別教室のトライの月謝は、学年や受講回数によって幅がありますが、週1回通うだけでも年間30万円から40万円前後、週2回なら50万円を超えるご家庭も珍しくありません。

これは、大きな投資です。

だからこそ、この投資を「授業料」で終わらせるのではなく、「お子さんの学力が実際に伸びる投資」に変えていただきたいのです。

そのために必要なのは、実は塾を変えることでも、講師を替えることでも、コマ数を増やすことでもありません。

授業の外、帰宅後の24時間と、次の授業までの一週間。ここをどう過ごすかだけです。

私がこれまで見てきた、塾を変えても伸びなかったのに、勉強法を整えただけで変わった事例を、いくつかお伝えします。

  • 個別指導塾に2年通って5教科合計280点で止まっていた中学2年生が、授業後の解き直しを習慣化した結果、2か月で5教科合計350点に
  • 塾の週1回の授業を継続したまま、宿題の扱い方だけを見直した中学3年生が、3か月で苦手教科が40点台から70点台に
  • 講師を3回替えても伸びなかった中学2年生が、授業当日の「1問解き直し」を始めたら、次の定期テストで数学が一気に30点以上アップ
  • 年間50万円以上の月謝を払っていた中学3年生が、勉強法の設計を整えただけで、E判定から3か月で第一志望校に逆転合格
  • 中学1年生で5教科200点だった子が、授業の受け方と家庭学習の組み合わせを変えただけで、1か月後に420点へ
  • 「家では絶対に勉強しない」と言われていた中学2年生が、1問だけ解き直すルールで机に向かう習慣ができ、2週間で苦手教科が27点から73点に
 
塾はそのままで、家での過ごし方が変わっただけでここまで違うんですね
NAO
そうなんです。塾はきっかけをくれる場所。結果は、家での166時間が作ります

まとめ|塾を変える前に、授業外の時間を設計してみてください

個別教室のトライで成績が上がらないと感じた時、多くの方が塾のせい、講師のせい、本人のやる気のせいと原因を探します。

でも、本当に見直す価値があるのは、授業と授業のあいだにある166時間のほうです。

  • 塾は「わかる」を作る場所。「できる」は家でしか作れない
  • 授業直後の24時間が、記憶定着の勝負どころ
  • 宿題は埋めるのではなく、間違いを仕分ける時間に使う
  • テスト前は、新しい問題ではなく過去の間違いを回す
  • まずは「1問だけ解き直す」という最小の一歩から

この視点さえ持てれば、同じ月謝、同じ講師、同じ塾でも、結果は大きく変わっていきます。

お子さんが伸び悩んでいるのは、能力がないからでも、やる気がないからでも、講師が悪いからでもありません。わかるをできるに変える仕組みが、授業の外にまだ整っていないだけです。

ここを整えれば、トライの完全マンツーマン指導は本来の力を発揮します。お子さんの本来の力も、同じように動き始めます。

授業外の時間を整える、具体的なやり方を知りたい方へ

授業後の解き直しをどう組み立てるか。宿題の仕分けをどう具体的に進めるか。お子さんの伸びしろをどこから見つけるか。テスト前1週間の過ごし方はどう設計するか。

こうした「授業外の166時間」を整えるための具体的な方法を、LINEで無料配信している講座でお伝えしています。

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今月の月謝が、本当の投資に変わる一歩になります。

NAO
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教材や塾以上に大切なのは「家庭学習」です

NAO

「いい教材」や「いい塾」を選んでも、まだ成績が伸び悩むことがあります。

良質な教材や塾は、とても心強い存在です。

でも、実は「教材を変えても、塾を変えても、成績が上がらない」と悩むご家庭はとても多いんです。

その原因は、そもそもの「勉強のやり方」がズレてしまっていること。つまり、塾や教材の「使い方」が間違っていることです。

教材や塾選びで失敗しないためには、「うちの子は正しく家庭学習ができているのか?」を確認しておくことがとても大切です。

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