大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
子どもが宿題をやらない3つの原因と対処法【原因に合わせた声かけが大切】
子どもが宿題をやらない時はどうすればいいの?
こんな悩みにお答えします!
子どもが宿題をいつまで経ってもやらないとお悩みの保護者は多いのではないでしょうか。
私はこれまで多くの生徒の成績アップをサポートしてきましたが、宿題を自分から進んでやろうとする生徒は少数派です。
初めは誰でも宿題はできないものです。でも、宿題をきちんとできるようにならなければ、勉強が得意になることはありません。
そして、子どもに宿題をやってもらうにはコツがあります。
この記事では、子どもが宿題をやらない原因とその対処法について紹介します。
子どもが宿題をやらない原因3つ
どうして子どもは宿題をやってくれないの?
3つの原因があります!
子どもが宿題をやらない原因としてよくあるのは次の3つです。
- 宿題をやる意味がわからないから
- めんどくさいから
- 「後でやろう」と実は本当に思っている
順に紹介していきます。
原因1:宿題をやる意味がわからないから
1つ目の原因は「宿題をやる意味がわからないから」です。
「なんで宿題やらなきゃいけないの?」と思っている子は少なくありません。
もちろん言い訳をしたいがために屁理屈を言ってしまっている場合もありますが、実は本当に「なんのためにやるのか」と悩んでいる子は多いです。
勉強に限らず「やる意味がわからないこと」をやるのは、人間にとってかなりの苦痛です。
大人にとっても上司から言われた仕事の意味がわからないと、やる気が失せてしまうものですよね。
宿題の意義がわかっていない子には「宿題をなぜしないといけないのか」と基本からわかってもらうことが必要です。
原因2:めんどくさいから
2つ目の原因は「めんどくさいから」です。
宿題をやらなきゃいけないのはわかっているけど、めんどくさくてやっていないパターンです。
でも、これはお子様が意志が弱いわけではなく、普通のことです。
大人であっても、「ダイエットのために毎日ランニングをやろう」と思っていたけど、結局サボってしまった。そんなことはたくさんあります。
めんどくさい原因で宿題ができていない場合は「めんどくさい」に打ち勝つテクニックが必要になります。
原因3:「後でやろう」と実は本当に思っている
3つ目の原因は「実は後で本当にやろうと思っているから」です。
「宿題やりなさい!」と叱ったときに、「今やろうと思ってたのに」と子どもが反論をする場合があります。
もちろん、言い訳であることも多いですが、「後でやろう」と本当に考えている場合もあります。
子どもが本当に「後でやろう」とやる気があった場合、先に叱ってしまうと逆効果になります。
「後でやろう」と思っている子には、サポートではなく「見守る」という行動が必要になります。
子どもが宿題をやらない時の対処法
原因がいろいろあるのはわかったけど、具体的にどう対処すればいいの?
次の3つを試してみてください!
子どもが宿題をやらない原因が様々ですが、それぞれを的確に見抜いていくのは難しいですよね。
そこで、次のようなアクションをすることで上手に子どもへ宿題をやってもらうサポートができます。
- 子どもの話を聞く
- いつ宿題をやるかだけ決めてもらう
- 1回くらいは失敗させてみる
順に詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
対処法1:子どもの話を聞く
1つ目は「子どもの話を聞くこと」です。
一見宿題をやっていなさそうに見えても、実はそうでない場合もあります。
だから、叱る前に「本当に宿題をやっていないのか」や「どんな状況なのか」を知っておくことで、適切な対処をしやすくなります。
具体的には、次の2点だけ聞いてみてください。
- 今日、宿題はあるか
- 何時から始める予定にしているか
そもそも宿題がない場合は、宿題をやっていなさそうに見えても当然です。
また、宿題があっても、きちんと計画的に何時から始めるかを決めている子であれば、もう十分立派です。
その場合は、見守るだけで十分なサポートになっていきます。
お子様の状況に合わせた対処をするためにも、一見宿題をやっていなさそうに見えても、まずはお子様の話を聞いてあげてください。
対処法2:いつ宿題をやるかだけ決めてもらう
2つ目は「いつ宿題をやるかだけでも決めてもらうこと」です。
宿題は出ていると言いながら、いつやるか考えていなさそうな子に対して効果的です。
「宿題は何時にやる予定?」と予定を聞いた時に、子どもが「あるけど、まあそのうち・・・」と曖昧に答えるような時です。
でも、その場で「今すぐやりなさい」と叱ってしまうと、喧嘩になりやすいですよね。
そういう場合は「何時に始めるか」だけをその場で決めてもらうのがおすすめです。
何時に始めるかだけ決めるだけなら、今やっていることを中断する必要がないので、子どもにとってもハードルがグッと低くなります。
そして、何時に始めるかを決めることは「めんどくさくてついついサボってしまった」を防ぐためにも効果的です。
「あとでやろう」と漠然と後回しにしていると、「まだいいか」とついつい自分に甘くなってしまうものです。
しかし、具体的に「〇〇時に始める」と決めておけば、その「自分との約束」を守れたかどうかは子ども自身にもわかります。
きちんと自己反省できる子であれば、宿題を始める時間を決めてもらうようにするだけでも、自分との約束を守れていないことに自ら気づき、改善することがあります。
もし、言った時間に始められないことが何回も続くようであれば、その際に「反省のサポート」として叱るのが効果的です。
子ども自身が「自分が悪い」と反省点をきちんと理解できる時に叱ることで、より話を真剣に聞いてもらいやすくなります。
対処法3:1回くらいは失敗させてみる
3つ目の対処法は「1回くらいは失敗させてみる」ということです。
宿題をしないお子様のことを叱ったり、なかなか宿題をしないお子様に対してイライラするのは、すべて「お子様のことを思ってのこと」です。
それでも、子ども自身は宿題を全くしようとしないことがあるかもしれません。
そんな時に言葉だけで無理やり行動をさせようとすると、かえって喧嘩になってしまう可能性があります。
だから、無理やり行動をさせようとするのを辞めるということも実は効果的です。つまり、「宿題をやらせること」を辞めるということです。
「でも、宿題をやらせないと子どもが困ってしまう」と思われるかもしれません。
もちろん、ずっと宿題をやらないのはお子様が困ってしまうので、望ましくありません。
でも、実際に1回宿題をやらなかったことによって、得られるメリットもあります。それは「失敗をする経験ができる」ということです。
例えば、
- 自分がサボったことによって、宿題ができなかった罪悪感が生まれる
- 学校で先生に怒られる
- 学校の勉強がわからなくなる
といった失敗です。
人は実際に失敗をした時にこそ、強烈に学ぶことができます。
ダイエットでも、「ケーキを食べてはいけない」と思っているだけならつい誘惑に負けてしまいますが、実際に体重計に乗った時にやる気が出ますよね。
大切な子どもには「失敗を一度もさせたくない」と思ってしまいがちですが、一回くらいは失敗を経験してもらうことも、子どもの学びにつながることがあります。
まとめ
子どもが宿題をやらないのは次のように様々な原因があります。
- 宿題をやる意味がわからないから
- めんどくさいから
- 「後でやろう」と実は本当に思っている
「宿題をやるのはあたりまえ」と思ってしまいがちですが、実は毎日きちんと行動をするのは大人でも難しいことだったりします。
まずはお子様の話を聞きながら、お子様の状況にあわせて適切な対処をしてあげてください。
この記事の内容が、お子様が宿題をきちんとできるようになり、勉強がどんどんできるようになれるきっかけになれると嬉しいです。