偏差値60を超える高校受験生の7つの特徴|元塾講師が教える合格者の勉強法の秘訣

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/自身のE判定からの阪大逆転合格の経験を元に独自の勉強法を開発/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成

100万人に読まれた勉強法ブログ「スタハピ」、自宅で成績を上げる「正しい勉強法の無料講座」を運営、企業の人材育成の専門家としても活動、著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

 
高校受験の偏差値がなかなか上がらない
NAO
こんな悩みにお答えします!

私はこれまで数多くの中学生の成績アップや志望校合格をサポートしてきましたが、偏差値60を超える生徒には明確な共通点があることに気づきました。

今回は、偏差値60以上の高校に合格する受験生が持つ7つの特徴を詳しく解説します。これらの特徴を理解し、実践することで、お子さんの成績は確実に向上するはずです。

目次

偏差値60ってどのくらいのレベル?

まず、偏差値60がどの程度のレベルなのか確認しておきましょう。

偏差値60とは、上位約16%に入る成績です。つまり、100人中16番以内に入る必要があります。地域によって異なりますが、多くの場合、進学校と呼ばれる高校への合格ラインとなります。

 
偏差値60って、かなり難しいことなのでは?
NAO
確かに簡単ではありませんが、正しい勉強法と習慣を身につければ、必ず到達できるレベルですよ!

では、偏差値60を超える生徒たちは、どのような特徴を持っているのでしょうか。順番に見ていきましょう。

特徴1:テストは90点を目指している

80点確保のための90点目標

偏差値60を超える生徒の最も顕著な特徴は、テストで90点を目指していることです。

「偏差値60なら80点でいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かに、偏差値60を達成するには各教科で平均80点程度が必要です。

しかし、彼らが90点を目指すのには明確な理由があります。

NAO
80点を確実に取るためには、90点を目指す必要があるんです!

なぜ90点を目指すのか

ケアレスミスの存在を考慮しているからです。どんなに注意深い生徒でも、試験では必ず数点のミスが発生します。計算ミス、漢字の書き間違い、問題の読み違いなど、様々な要因でミスは起こります。

90点を目指して勉強すれば、仮に10点分のミスがあっても80点は確保できます。これが「90点目標」の真の狙いです。

偏差値60を目指したい人は「テストは90点以上」を目指しましょう。

特徴2:間違えた問題を徹底的に反省

間違いを放置しない姿勢

偏差値60を超える生徒は、間違えた問題を決して放置しません。テストが返却されたら、すぐに間違えた問題の見直しを始めます。

多くの生徒は、テストの点数だけを見て一喜一憂し、間違えた問題はそのままにしてしまいます。しかし、これでは同じミスを繰り返すだけです。

NAO
間違えた問題こそ、成績アップの宝物なんです!

効果的な間違い直しの方法

NAO

間違い直しは次の順に進めてみてください!

1. なぜ間違えたのか原因を分析する

  • 知識不足だったのか
  • 計算ミスだったのか
  • 問題の読み間違いだったのか

2. 正しい解き方を理解する

  • 解説を読むだけでなく、自分で説明できるまで理解を深める
  • 類似問題も解いてみる

3. 数日後にもう一度解く

  • 本当に理解できたか確認する
  • 忘れていたら、また復習する

間違い直しノートの活用

偏差値60以上の生徒の多くは、「間違い直しノート」を作成しています。これは、間違えた問題だけを集めた自分専用の問題集です。

間違い直しノートの作り方

  1. 間違えた問題を切り取るかコピーする
  2. ノートの左側に問題を貼る
  3. 右側に正しい解答と解説を書く
  4. なぜ間違えたのかも記録する

このノートは、テスト前の復習に最適な教材となります。

 

間違い直しノートを作ると苦手克服がやりやすくなった!

NAO

もしも、ノートを作るのがしんどい場合は、「問題集の間違えたところに印をつけておくだけ」でも大丈夫です!自分の伸びしろである「間違えた問題」をきちんと管理できるように工夫してみてください!

特徴3:宿題も解き直しまでやる

宿題への取り組み方の違い

「宿題をやる」のは当たり前。しかし、偏差値60を超える生徒は、宿題の取り組み方が根本的に違います

一般的な生徒の宿題の取り組み方

  • とりあえず終わらせることが目的
  • 答えを写すこともある
  • 間違えてもそのまま提出

偏差値60以上の生徒の宿題の取り組み方

  • 理解を深めることが目的
  • 分からない問題は調べて解く
  • 間違えた問題は必ず解き直す

同じ宿題をやっていても、取り組み方が全然違うんです。

NAO
宿題は「やること」が目的ではなく、「できるようになること」が目的なんです!

効果的な宿題の取り組み方

宿題を効果的に取り組むために、次のような順序で取り組んでみてください。

STEP
まず自力で解いてみる

すぐに答えを見ずに、自分の力で挑戦することが大切です。分からなくても、5分は考えてみましょう。

STEP
丸付けは自分で行う

答え合わせを自分ですることで、どこで間違えたのかがよく分かります。

STEP
間違えた問題は即座に解き直す

時間を置くと忘れてしまうので、その場で解き直すことが重要です。

STEP
翌日もう一度解く

本当に理解できたか確認するため、翌日にもう一度解いてみましょう。

 
宿題って、ただ終わらせればいいと思ってた…
NAO
宿題は最高の復習教材です。正しく活用すれば、必ず成績は上がりますよ!

特徴4:学校の授業時間は集中する

授業時間の過ごし方が成績を決める

偏差値60を超える生徒は、学校の授業時間を貴重な勉強時間として捉えています。

成績が伸び悩む生徒の授業態度

  • 「早く終わらないかな」と時計ばかり見る
  • ぼーっとして聞き流す
  • ノートは板書を写すだけ
  • 友達と内職やおしゃべり

偏差値60以上の生徒の授業態度

  • 授業内容を完全に理解しようと集中
  • 疑問点はその場で質問
  • 重要ポイントをメモ
  • 授業中に暗記も進める
NAO
1日5時間の授業を有効活用すれば、年間で約1000時間の勉強時間になります!

授業を最大限活用する方法

効果的な授業の受け方は次のとおりです。

STEP
予習で授業の準備をする

教科書を軽く読んでおくだけでも、授業の理解度が格段に上がります。

STEP
能動的に聞く

ただ聞くのではなく、「なぜそうなるのか」を考えながら聞きましょう。

STEP
疑問はその場で解決

分からないことは、恥ずかしがらずに質問しましょう。後回しにすると忘れてしまいます。

STEP
授業ノートを工夫する

次のような工夫を考えながら、ノートを取って、復習できるようにしましょう。

  • 板書だけでなく、先生の説明もメモ
  • 重要ポイントは色ペンでマーク
  • 自分の疑問や気づきも記録
 
授業をちゃんと聞くようになったら、家での勉強が楽になりました!

授業中の暗記テクニック

偏差値60以上の生徒は、授業中にも暗記を進めています。

  • 英単語や漢字は、書きながら覚える
  • 社会や理科の重要語句は、授業中に3回は口に出す
  • 数学の公式は、例題を解きながら定着させる
NAO

余裕があれば、授業中に覚えてしまうところまでやれると最高ですね!

特徴5:やる気がなくても勉強を始める

モチベーションに左右されない勉強習慣

「やる気が出ない」は、勉強しない最大の言い訳です。しかし、偏差値60を超える生徒は、やる気に関係なく勉強を始めます

 
でも、やる気がないときはどうしたらいいんですか?
NAO
実は、やる気は行動してから生まれるものなんです。まず5分だけでも始めてみることが大切です!

「作業興奮」の原理

心理学では、「作業興奮」という現象が知られています。これは、行動を始めることで脳が活性化し、やる気が後から湧いてくる現象です。

じつは「とりあえず始める」というのは作業興奮を活用する「やる気アップの方法」としても効果的なんです。

  1. とりあえず机に向かう
  2. 簡単な問題から始める
  3. 5分だけのつもりで始める
  4. 気づいたら30分、1時間と続いている

こんなイメージで、やる気は後からついてくるようになります。

勉強を習慣化するコツ

NAO

やる気がなくても、始めるためには「勉強を習慣化すること」も大切です。例えば、次のような方法を試してみてください。

1. 決まった時間に始める

  • 毎日同じ時間に勉強を始めることで、体が自然と勉強モードに入ります
  • 例:夕食後の19時から必ず机に向かう

2. 環境を整える

  • 勉強する場所を決める
  • スマホは別の部屋に置く
  • 机の上は勉強道具だけにする

3. ハードルを下げる

  • 最初は5分から始める
  • 好きな教科から取り組む
  • 達成感を味わえる簡単な問題から
 

5分だけなら、できそうな気がする!

NAO
そうです!5分が10分になり、10分が30分になっていきます。大切なのは「始める」ことです!

特徴6:「毎日5分」をバカにしない

小さな積み重ねが大きな差を生む

偏差値60を超える生徒は、「たった5分」の価値を理解しています。多くの生徒は「5分じゃ何もできない」と考えますが、これは大きな間違いです。

毎日5分の積み重ね

  • 1週間で35分
  • 1ヶ月で2時間30分
  • 3ヶ月で7時間30分
  • 1年で30時間以上
NAO
毎日5分の差が、1年後には30時間以上の差になるんです!

5分でできる効果的な勉強

NAO

例えば次のような勉強なら5分でできます!

英語

  • 英単語を5個暗記
  • 音読練習
  • リスニング1問

数学

  • 計算問題3問
  • 公式の確認
  • 前日の復習

国語

  • 漢字練習5個
  • 短い文章の音読
  • 語彙の確認

理科・社会

  • 重要語句の暗記
  • 一問一答5問
  • 図や表の確認
 
5分なら、休み時間や移動時間でもできますね!
NAO

そのとおりです!

スキマ時間の活用法

偏差値60以上の生徒は、スキマ時間を上手に活用しています。

活用できるスキマ時間

  • 朝食前の5分
  • 通学時間
  • 休み時間
  • お風呂の前後
  • 寝る前の5分

これらの時間を合わせると、1日30分以上の勉強時間が確保できます。

特徴7:やればできると信じている

勉強後の目標をイメージする男性

最後の特徴です。

偏差値60を超える生徒の最も重要な特徴は、「自分はやればできる」と信じていることです。

これは「成長マインドセット」の考え方にもつながります。成長マインドセットとは、能力は努力によって伸ばせるという考え方です。逆の考え方を固定マインドセットと言います。

固定マインドセット(×)

  • 「頭が悪いから無理」
  • 「才能がないから諦める」
  • 「生まれつきの能力で決まる」

成長マインドセット(○)

  • 「努力すれば必ずできるようになる」
  • 「失敗は成長のチャンス」
  • 「今はできないけど、いずれできる」

「どうせできない」と「固定マインドセット」の考え方では、せっかくの努力も結果に結びつかなくなります。

せっかく努力するのだから、「成長マインドセット」で「やればできる」と自分を信じることが大切です。

NAO
能力は生まれつきのものではありません。正しい努力を続ければ、必ず成長できます!

まとめ:偏差値60突破への道のり

ここまで、偏差値60を超える高校受験生の7つの特徴を詳しく見てきました。

7つの特徴のおさらい
  1. テストは90点を目指している
  2. 間違えた問題を徹底的に反省
  3. 宿題も解き直しまでやる
  4. 学校の授業時間は集中する
  5. やる気がなくても勉強を始める
  6. 「毎日5分」をバカにしない
  7. やればできると信じている

これらの特徴は、特別な才能や能力ではありません。誰でも身につけることができる習慣と考え方です。

 
全部いきなりは無理かも…
NAO
大丈夫です!まずは1つずつ、できることから始めてみましょう。小さな一歩が、大きな成果につながります!

今日から始められる3つのステップ

STEP
まず1つの特徴を選ぶ

7つの特徴の中から、最も取り組みやすそうなものを1つ選んでください。

おすすめは「毎日5分の勉強」から始めることです。

STEP
1週間続けてみる

選んだ特徴を1週間実践してみましょう。

完璧にできなくても構いません。続けることが大切です。

STEP
少しずつ増やしていく

1つの習慣が身についたら、次の特徴に挑戦しましょう。

3ヶ月後には、すべての特徴が身についているはずです。

保護者の方へのメッセージ

お子さんの成績向上には、保護者の方のサポートが欠かせません。

効果的なサポート方法
  1. 結果だけでなく、過程を褒める
  2. 「勉強しなさい」ではなく、「一緒に計画を立てよう」
  3. 失敗を責めずに、次への改善点を一緒に考える
  4. お子さんの小さな成長を見逃さない
    NAO
    お子さんの可能性は無限大です。信じて、見守って、適切にサポートすることで、必ず偏差値60の壁を突破できます!

    偏差値60以上の高校への合格は、決して不可能な目標ではありません。

    今回ご紹介した7つの特徴を参考に、一歩ずつ着実に前進していけば、必ず目標は達成できます。

    最後に、受験勉強は長い道のりです。時には辛いこともあると思います。

    でも、その努力は必ず報われます。自分を信じて、今日から新しい一歩を踏み出してみてください。

     
    頑張ります!偏差値60以上の高校に合格してみせます!
    NAO
    その意気です!合格を心から応援しています!

    「正しい勉強法」は未来を変える

     

    がんばっているのに成績が伸びない…

    NAO

    才能の問題ではありません。勉強法がどこか間違っているだけです!

    確信を持って言えます。

    勉強ができないのは才能の問題ではありません。ただ、正しい勉強法を知らないだけなんです。

    私自身がそれを身をもって経験してきました。次のとおりです。

    【私が「子どもの将来のために、今すぐ勉強法を正すべき」と確信を持つまで】

    • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
    • 自分は勉強の才能があると思ってた
    • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
    • 偏差値70の高校へ入学
    • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
    • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
    • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
    • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
    • 勉強の才能がなかったと気づく
    • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
    • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
    • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
    • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
    • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
    • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
    • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
    • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
    • 全ての人に勉強の才能はある
    • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
    • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
    • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
    • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
    • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
    • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
    • テクニック的に勉強してテストの点数や合格だけとっても、将来に役に立たない
    • 本質的な考えに基づいて勉強すると、テストも劇的に伸び、将来にも応用が効く
    • 中学生から正しく勉強できれば、自信がつき、将来にも活きる
    • 正しく勉強できなければ、がんばっても結果が出ず、才能がないと思い込んでしまう
    • 勉強は才能ではなく、やり方の問題
    • 正しくやれば、面白いほど伸びる
    • 「将来のために、勉強法は今すぐ正すべき」だと確信を持つ

    こんな想いで、お子さんの将来にも、今の成績にも、受験にも、お役に立てるように日々ブログや各種SNSで発信をしています。

    NAO

    「正しい勉強法」について詳しく知りたいと思っていただけた方は、ぜひフォローいただけると嬉しいです!

    また、下記の無料講座では「子どもの成績を7日間で変える」をコンセプトとして、さらに詳しく体系的にご紹介しています。よろしければ、こちらもぜひご活用ください。

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