テストで20点アップは簡単！定期テストの点数を20点アップする勉強法7選【中学定期テスト対策】

「勉強時間は増やしているのに、定期テストの点数が上がらない」

「平均点にも届かなくて、このままじゃ志望校に届かない」

そんな悩みを抱えている中学生と保護者の方は多いのではないでしょうか。

でも、実は、テストの点数を上げるのは、思っているよりもずっと簡単なんです。やり方を正せば20点くらいはカンタンに伸びます。

私がこれまで指導してきた生徒の中には、勉強法を変えただけで1〜2ヶ月で20点、30点、中には40点以上も点数を上げた生徒がたくさんいます。勉強時間を増やしたわけでも、特別な才能があったわけでもありません。

ただ、やり方を変えただけです。

今回は、テストで確実に20点アップするための具体的な方法を7つ、順を追って解説します。この方法は、私が塾講師として数多くの生徒を指導する中で、実際に結果が出た方法だけを厳選してお伝えします。

なぜ多くの中学生が点数を上げられないのか

まず、なぜ多くの中学生が勉強しているのに点数が上がらないのか、その原因を理解することが大切です。

よくある間違った勉強法として、次のようなものがあります。

• テスト範囲の問題集を最初から最後まで1回解いて終わり
• 間違えた問題は答えを赤ペンで書いて終わり
• ノートまとめや教科書を何度も読み返す勉強
• 「わかった」で満足して、実際に解けるかを確認しない

これらの勉強法の問題点は、「できない問題をできるようにする」という勉強の本質から外れていることです。

テストで点数を取るために必要なのは、「問題が解ける」ことです。教科書の内容を「わかった」だけでは、テストで点数は取れません。実際に問題を見て、自分の力で正解できる状態になっていなければ意味がないんです。

そして、ここが最も重要なポイントですが、点数が上がらない原因は才能ではありません。正しい勉強法を知らないだけなんです。

20点アップは誰にでもできる理由

多くの定期テストでは、1問あたりの配点が2点から5点程度です。仮に1問2点の配点だとしたら、20点アップするためにはたった10問の正解を増やせばいいだけなんです。

100点満点のテストで考えてみてください。テスト範囲には何十問もの問題があります。その中で、たった10問の正解を増やすだけ。これは決して無理な目標ではありませんよね。

実際、私が指導した生徒の中には、こんな事例がありました。

ある中学2年生の生徒は、数学の定期テストで55点前後を取っていました。本人も保護者の方も「数学が苦手だから仕方ない」と半分諦めていたそうです。

でも、前回のテストを一緒に分析してみると、その生徒はケアレスミスで12点も失っていたんです。計算ミスや符号ミス、途中式を書かずに暗算して間違えたもの。これらは「わからなかった」わけではなく、「ミスした」だけの問題でした。

さらに、基本問題で間違えている部分を見ると、やり方は理解しているのに、練習不足で解けなくなっている問題が多くありました。

勉強法を変えて、間違えた問題を徹底的に解き直す練習をしたところ、次のテストでは83点。28点もアップしたんです。勉強時間は変わっていません。やり方を変えただけです。

はい、正しい勉強法でやれば、誰でも結果は出ます。では、具体的にどうすればいいのか、7つのステップで解説していきます。

ステップ1：20点アップは簡単だと信じる

最初のステップは、「20点アップは簡単だ」と信じることです。

いいえ、これは気持ちの問題ではなく、勉強の効率に直結する重要なポイントなんです。

「どうせ自分には無理」「才能がないから」と思いながら勉強すると、できるようになる方法を考えることを諦めてしまうんです。わからない問題があったときに、「やっぱり自分には無理だった」で終わってしまう。

でも、「絶対にできるようになる」と信じていれば、わからない問題に出会ったときに「どうすればできるようになるか」を考え続けられます。別の解説を見てみよう、基礎に戻ってみよう、先生に質問してみよう、と行動できるんです。

実際、私が指導した生徒の中で大きく成績を伸ばした生徒たちは、全員が「絶対にできるようになる」という強い信念を持っていました。

そして、その信念は決して根拠のないものではありません。1問2点なら10問の正解を増やすだけという事実があります。テスト範囲の全ての問題を完璧にする必要はないんです。今できていない問題の中から、10問分だけできるようになればいい。これは誰にでもできることです。

ステップ2：前回テストの間違いを徹底分析する

多くの中学生と保護者の方は、テストが返却されたら点数だけを見て終わりにしてしまいます。「今回は悪かったね」「次は頑張ろう」で終わってしまう。

これが最ももったいないんです。

テストで間違えた問題こそが、あなたのお子さんの最大の伸びしろです。なぜなら、その問題が次のテストで解けるようになれば、確実に点数が上がるからです。

前回のテストを用意して、次の点をチェックしてください。

どこで点数を落としているのか

まずは、どの問題で何点失ったのかを確認します。

数学なら、計算問題なのか、文章題なのか、図形なのか。英語なら、文法問題なのか、長文なのか、英作文なのか。理科や社会なら、どの単元で間違えているのか。

ここで大切なのは、「数学が苦手」という大雑把な分析ではなく、具体的にどこで失点しているのかを明確にすることです。

例えば、「数学が苦手」ではなく「数学の関数の文章題で8点失っている」「図形の証明問題で10点失っている」というように、具体的に分析するんです。

何問の正解を増やせば20点アップするか

次に、1問あたりの配点を確認して、何問の正解を増やせば20点アップするかを計算します。

多くの場合、10問から15問程度のはずです。テスト全体の問題数から考えれば、決して多くない数字だということがわかるはずです。

この段階で、「あれ、意外と少ない」と感じたら、それは大きな前進です。20点アップが現実的な目標として見えてきたということですから。

ステップ3:間違えた理由を3つに分類する

前回テストで間違えた問題を1問ずつ見直して、なぜ間違えたのかを分析します。

間違えた理由は、大きく3つに分類できます。

①できるのにミスした問題

やり方はわかっていたのに、計算ミスや書き間違い、問題の読み間違いなどでミスした問題です。

例えば、符号を間違えた、小数点の位置を間違えた、問題文の「すべて選びなさい」を見落として1つしか選ばなかった、などです。

②覚えていなかった問題

やり方は勉強したし、理解もしていたはずなのに、テスト当日には忘れてしまっていた問題です。

英単語や漢字、理科の用語、数学の公式など、暗記が必要なものを忘れてしまった。または、解き方を勉強したはずなのに、テストでは思い出せなかった、という問題です。

③わからなかった問題

そもそもやり方がわからなかった、解説を読んでも理解できなかった、という問題です。

この3つの分類をしたとき、多くの場合、①と②の問題が全体の6割から8割を占めていることに気づくはずです。

つまり、本当に「わからなかった」問題は意外と少なく、「できるはずなのにできなかった」「覚えていればできた」問題の方が多いんです。

そして、この①と②の問題こそが、短期間で点数アップできる最大のチャンスなんです。なぜなら、わからなかった問題を理解するよりも、ミスをなくす練習や、忘れないように繰り返し練習する方が、はるかに簡単だからです。

ステップ4：うっかりミスという言い訳をやめる

多くの中学生と保護者の方は、ミスを「うっかりミス」「ケアレスミス」と呼んで、仕方のないものとして片付けてしまいます。

でも、これは大きな間違いです。

ミスも実力の一部なんです。

テストで点数になるのは、「わかっている」ことではなく、「正解できる」ことです。やり方がわかっていても、ミスをしてしまったら、それは「できなかった」のと同じなんです。

私が指導した生徒の中に、こんな生徒がいました。

中学3年生で、受験勉強を頑張っていたのに、模試の偏差値が50前後で停滞していました。本人も「数学は苦手だから」と諦めかけていました。

でも、模試の解答用紙を見てみると、計算ミスだけで20点近く失っているんです。正答率の高い基本問題でも、途中式を書かずに暗算して間違えている。符号ミスも多い。

「これはミスだから仕方ない」と本人も保護者の方も考えていましたが、それは違います。ミスをするのは、ミスをしなくなるまで練習していないからなんです。

勉強法を変えて、間違えた問題を徹底的に解き直し、「ミスをしない正確さ」が身につくまで練習するようにしたところ、2ヶ月後の模試では偏差値が57まで上がりました。勉強内容は変えていません。ただ、ミスをなくす練習をしただけです。

ミスをなくすための具体的な方法は次のとおりです。

• 途中式を必ず書く練習をする
• 見直しをする習慣をつける
• 同じタイプの問題を繰り返し解いて、正確さを高める

ミスは才能の問題ではありません。練習すれば、誰でも減らせます。「うっかりミス」という言い訳をやめて、ミスをなくす練習をすることが、20点アップへの近道です。

ステップ5：間違えた問題は5回以上解き直す

テストで点数を上げるために最も効果的な勉強法は、間違えた問題を繰り返し解き直すことです。

おそらく、その生徒さんは問題を1回しか解いていないのではないでしょうか。

これが、多くの中学生が陥っている最大の落とし穴です。

問題を1回解いて、答え合わせをして、解説を読んで「わかった」で終わってしまう。でも、それでは次のテストで同じ問題が出ても解けないんです。

なぜなら、「わかった」と「できる」は全く違うからです。

例えば、サッカーを考えてみてください。リフティングのやり方を説明してもらって「わかった」だけで、実際にリフティングができるようになるでしょうか。できませんよね。何度も何度も練習して、初めてできるようになります。

勉強も全く同じです。解説を読んで「わかった」だけでは、実際にテストで解けるようにはなりません。何度も解いて、体で覚えるまで練習する必要があるんです。

では、何回解けばいいのか。

最低でも5回です。

私が指導してきた生徒で成績が大きく伸びた生徒たちは、全員が間違えた問題を5回以上解き直していました。逆に、成績が伸びない生徒は、1回しか解いていませんでした。

ある中学2年生の生徒は、社会の定期テストで63点でした。本人は「社会は暗記科目だから苦手」と言っていました。

でも、テスト勉強の様子を見てみると、教科書を読んで、ワークを1回解いて終わりにしていたんです。間違えた問題も、答えを赤ペンで書き写して終わり。

勉強法を変えて、間違えた問題に印をつけて、その週末にもう一度解く。それでもまだ間違えたら、またその週末に解く。テスト前にもう一度解く。このサイクルを繰り返すようにしました。

結果、次のテストでは79点。16点もアップしました。勉強時間は以前と変わっていません。ただ、同じ問題を繰り返し解いただけです。

5回解き直す具体的な方法

間違えた問題を5回解き直すといっても、ただ闇雲に繰り返せばいいわけではありません。効果的な解き直しの方法をお伝えします。

1回目はその場ですぐに解き直します。答え合わせをして間違えたら、解説を読んで理解したら、すぐにもう一度解くんです。このとき、答えを覚えている状態でもOKです。「この問題はこうやって解くんだ」という手順を体に覚えさせることが目的です。

2回目はその日の勉強の最後に解き直します。少し時間を空けることで、本当に理解できているかを確認できます。

3回目は週末など、数日後に解き直します。ここで解けなかったら、まだ定着していないということです。再度解説を読んで、もう一度解き直します。

4回目はテスト1週間前に解き直します。ここまで来ても間違える問題は、要注意問題です。テスト前に重点的に復習する必要があります。

5回目はテスト前日に解き直します。最終確認です。

この方法なら、テスト当日には「この問題は何度も解いた。絶対に解ける」という自信を持って臨めます。

ステップ6：わからないところまで徹底的に戻る

何度解いても理解できない問題があるのは、基礎が抜けているからです。

九九を知らない人が、二桁のかけ算を理解できないのと同じです。中学1年生の連立方程式を理解していない人が、中学2年生の一次関数の問題を解けないのも同じです。

わからない問題があったら、わからなくなったところまで徹底的に戻ることが大切です。

例えば、数学の二次関数の問題がわからないなら、一次関数は理解できているか。一次関数も怪しいなら、比例・反比例は理解できているか。このように、理解できているところまで戻っていくんです。

私が指導した中学3年生の生徒に、こんな事例がありました。

受験勉強で数学の図形の証明問題が全く解けませんでした。何度説明しても理解できない様子でした。本人も「自分には数学の才能がない」と完全に諦めていました。

でも、よく見てみると、中学1年生の合同条件を正確に理解していなかったんです。合同条件が曖昧なまま、中学2年生の図形、中学3年生の図形と進んでしまっていたために、全てが「なんとなく」の理解になっていました。

中学1年生の合同条件から復習し直したところ、図形の問題がスムーズに解けるようになりました。そして、受験本番では第一志望の偏差値60の高校に合格できました。

わからないのは才能の問題ではなく、土台が固まっていないだけなんです。

わからなくなったところまで戻るのは、時間の無駄に思えるかもしれません。でも、穴の空いた土台の上に家を建てても崩れてしまいます。しっかりした土台を作ることが、結局は最短ルートなんです。

ステップ7：本当にできるかセルフテストをする

最後のステップは、テスト前に本当にできるようになったかをチェックすることです。

多くの中学生は、「勉強した」ことで満足してしまいます。問題集を最後まで解いた、ワークを埋めた、で終わってしまう。

でも、大切なのは「勉強した」ことではなく、「できるようになった」ことです。

テスト前日、または2日前に、これまで間違えた問題をもう一度解いてみてください。何も見ずに、テストと同じように解くんです。

もしここで前と同じように間違えたら、それは「できるようになっていない」ということです。テスト本番でも同じように間違えます。同じ点数になってしまいます。

逆に、セルフテストで全ての問題が解けたら、本番でも必ず解けます。本当にできる問題が増えたという確信を持って、テストに臨めるんです。

私が指導した中学3年生の生徒は、このセルフテストを徹底的にやることで、英語の点数を46点から78点まで上げました。32点もアップです。

本人は最初、「英語は苦手だから」と諦めていました。でも、前回のテストを分析すると、英単語のスペルミスや、文法問題の凡ミスが多かったんです。本当にわからなかった問題は意外と少なかった。

間違えた問題を5回以上解き直し、テスト前にセルフテストをする。まだ間違える問題があれば、テスト当日の朝にもう一度確認する。このサイクルを徹底しました。

テスト本番では、「この問題は何度も解いた。絶対に解ける」という問題ばかりになり、自信を持って解答できたそうです。

まとめ:勉強法を変えるだけで20点アップは実現できる

テストで20点アップするための7つの方法を解説してきました。

1. 20点アップは簡単だと信じる
2. 前回テストの間違いを徹底分析する
3. 間違えた理由を3つに分類する
4. うっかりミスという言い訳をやめる
5. 間違えた問題は5回以上解き直す
6. わからないところまで徹底的に戻る
7. 本当にできるかセルフテストをする

これらの方法に共通しているのは、「できない問題をできるようにする」という勉強の本質に集中しているということです。

多くの中学生は、問題集を最初から最後まで解く、教科書を何度も読む、ノートをまとめる、といった勉強をしています。でも、これらは「できるようにする」という目的からズレています。

テストで点数を上げるために必要なのは、できなかった問題をできるようにすることだけなんです。

そして、それは決して才能の問題ではありません。誰にでもできることです。

私が指導してきた数多くの生徒たちは、勉強時間を増やしたわけでも、高額な教材を買ったわけでも、特別な才能があったわけでもありません。ただ、勉強法を変えただけです。

それだけで、20点、30点、40点と点数を上げてきました。偏差値50以下だった生徒が偏差値60以上の高校に合格した事例も、たくさんあります。

はい、絶対にできます。お子さんはこれまでも頑張ってきました。その努力は無駄ではありません。ただ、やり方が少しズレていただけです。

今日お伝えした方法を実践すれば、次のテストでは必ず結果が出ます。そして、その成功体験が、さらに大きな成長につながっていきます。

まずは、前回のテストを見直すことから始めてみてください。どこで点数を落としているのか、何問の正解を増やせば20点アップするのか。それがわかれば、あとは間違えた問題を繰り返し解き直すだけです。

勉強法を変えるだけで、短期間でも面白いほど伸びるようになります。