【成功事例】「勉強の才能がない」と思っていた中学生が定期テスト20点から平均点以上を達成できた勉強法とは?

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NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

 
勉強の才能がないのかも…
NAO
そんな風に思っていた子が20点台から平均点超えした例がありますよ!

中学生になると、授業スピードが早くなるため、いざテスト前に勉強を始めたり、テストを受けてみると、「全然わからない」と思ってしまいます。

しかし、勉強は才能ではなく、「正しいやり方」で誰でもできるようになります。

実際に「勉強の才能がない」と思っていた中学2年生の生徒は20点からいきなり平均点以上を達成してくれました。

個別指導塾で正しい勉強法を教えた生徒が劇的に成績を伸ばしてくれた事例を紹介します!

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目次

20点台からいきなり60点超え!?劇的に点数アップした中学生の勉強法とは?

NAO
数学を教えていた当時中学2年生の男子生徒の事例を紹介します!

集団塾に通っていたのに成績があがらない!?

 
集団塾では成績が上がらなかった・・・

その生徒は中学2年生の春に通っていた集団授業塾から、私が講師を務めていた個別指導塾に入塾してくれました。

そして、講師を選べる体験期間を経て、私を担当として選んでくれたことがきっかけで、高校入試まで共に勉強しました。結果的に偏差値60の高校に見事合格してくれました。

彼は、学校の授業態度も良く、宿題も真面目に取り組んでいて、部活でも熱心に野球に取り組む真面目な生徒でした。

そんな彼がなぜ、集団塾を辞めて個別指導塾に入塾したのか。

塾を変えた理由は「集団塾に通っていたのに成績が落ち続けたから」でした。

問題は「塾の宿題が多すぎたこと」

 
数学が全然できない・・・

中学1年生3学期の定期テストの数学の点数は20点台でした。

平均点からかけ離れた20点台の点数は重く、彼は完全に「勉強の才能がない」と思い込んでしまっていました。

なぜ真面目な彼が勉強ができなくなってしまったのか。

問題は「塾の宿題が多すぎたこと」でした。

多すぎる宿題が成績を下げる理由とは?

 
塾の宿題が多すぎるのがなんでダメなの?
NAO
「解きっぱなし」になってしまうとダメなんです!

塾の宿題が多いのは成績アップのために良いことだと思われがちですが、多すぎる問題量は逆効果になります。

テストで正解するためには、勉強した問題の解き方を「覚えていること」が何よりも重要です。

しかし、宿題が多すぎると、「宿題をこなすこと」に精一杯で、覚えることができません。「解きっぱなし」になってしまう宿題は効果がないんです。

「覚えていない問題」をどれだけ増やしても、残念ながら成績は上がらないんです。

やるべきことを学校の問題集だけに決定

 
じゃあどうすればいいの?
NAO
学校の問題集だけを徹底的に解き直しましょう!

定期テストの成績が上がらない原因は「勉強しているのに、問題を覚えていないこと」でした。

そこで「問題を覚えること」を最優先して、勉強する問題集を「学校の問題集」だけに決定しました。無理に塾用の教材も使ってしまうと、集団塾のときのように失敗してしまうからです。

塾の授業では「学校の問題集でわからない問題の解説」を、残りの時間や宿題では「問題集を徹底的に解き直すこと」を徹底的に続けました。

その結果、20点台からいきなり平均点以上を突破できたのです。

学校の問題集も勉強するページをさらに絞る

 
他の教科もあるし、学校の問題集が全然終わらない・・・
NAO
発展問題は飛ばしてOK!今は「基本問題のページ」だけをやりましょう!

しかし、私が担当した初めて授業は「次のテストまではあと1週間」というタイミングでした。残念ながら、すべての問題を解説する時間が足りません。

さらに、当時の彼の数学は20点台なので、まだ発展問題を理解するには基本知識が足りず、発展問題を理解するにはかなりの時間を要してしまう状況でした。

そこで、まずは目標を「平均点以上」と設定し、基本問題だけに絞って勉強することを決定しました。「学校の問題集」しか勉強しないし、「基本問題のページ」しかやらないという、「勉強範囲を徹底的に絞った勉強法」です。

でも、実はほとんどの中学校の定期テストで、「学校の問題集の基本問題」が完成していれば、70点以上は取れるように構成されています。

1週間というわずかな時間で完成されるために、必要な勉強範囲に徹底的にフォーカスして勉強する戦略です。

ページ数が少なくなる代わりに「解き直しの回数」を増やす!

 
テスト勉強がこんなに少ないページ数でいいの?
NAO
絶対に平均点はとれる!そのかわりに、解けなかった問題は「次は絶対に解けるようにすること」が大事です!

中学校の定期テストでは、学校の問題集の基本問題が完成していれば、平均点以上は確実に取れます。

ページ数が少ないかわりに、彼には「徹底的に解き直して、次は絶対に解けるようにすること」をお願いしました。

「解き直し」と聞くと、普通の人なら「2~3回かな?」と思ってしまうのですが、実は全然足りません。2~3回で覚えられる人ははっきり言って天才です。

彼にお願いしたのは「間違えた問題を1問10回以上解き直すこと」です。10回解けば、ほぼ覚えられます。特に中学校の問題集は似た問題が多く掲載されているので、「10回×類題数問」となり、トレーニング量としてはかなりの量が確保できます。

その結果:20点台だった数学のテストが60点台へアップ!

しかし、20点台の子はまだ勉強に慣れていないので、初回は半分以上間違えてしまいます。その間違えた問題をすべて10回以上解き直すのはかなりの努力が必要です。

それでも、元々真面目で頑張り屋の彼はしっかり勉強法を守ってくれました。

 
間違えた問題は10回以上解き直した!

その結果、定期テストで返ってきたのはなんと平均点超えの点数!お母さんもビックリしていました。

「本人の努力」と「正しい勉強法」があれば、定期テスト20点台からいきなり平均点突破という圧倒的な結果も残すことができるんです。

彼は学校の友達からも「スゲー!」と言われ、初めて数学に自信を持てたことで、その後もグングンと成績を伸ばしてくれて、約2年後は偏差値60の難関高校に余裕で合格を勝ち取ってくれました。

最速で平均点を突破できたコツは3つです!

20点台からいきなり平均点以上を突破できた成功事例から学べる大切なポイントは3つあります。

NAO
紹介した事例は数学ですが、全教科に応用できる方法です!

ポイント1.基本問題だけに絞って勉強した

NAO
平均点突破は基本問題を完成していれば可能です!

1つ目のポイントは「基本問題だけに絞って勉強したこと」です。

テストまであと1週間という限られた時間で結果を出すためには、超効率的に勉強をする必要があります。

大切なのは優先順位で、やらなくてもいいことはやらずに、やるべきことのみを勉強します。限られた時間で結果を出すためにはやるべきことのみをやりましょう。

今回のテストの目標は「平均点突破」だったので、発展問題の理解は「やらなくてもいいこと」と判断できます。

定期テストで平均点を超えるためには「基本問題を覚えること」が最も大切なポイントです。

ポイント2.解き方を授業で徹底的に理解した

NAO
まずはしっかりと解き方を理解します!

2つ目のポイントは「基本問題の解き方を授業で徹底的に理解したこと」です。しっかり理解することで、覚えやすくなり、応用できるようになります。

次の文章ではどちらが覚えやすいでしょうか。

  • まはららまたはやわたたなをはたらは
  • わたしはすうがくをべんきょうします

後者の方が絶対に覚えやすいですよね。

覚えやすい理由は頭で理解できているからです。理解できていないものも頑張れば暗記できますが、限度があります。

しっかり理解することが覚えるためにとても大切なので、基本問題のみを1問ずつ丁寧に授業で解説しました。

授業でしっかり理解することで「覚える」という最終フェーズにも役立ちます。

ポイント3.基本問題だけを10回以上解き直した

NAO
10回以上解き直して徹底的に覚えます!

3つ目のポイントは「基本問題だけを10回以上解き直したこと」です。覚えにくいことでも10回解けば、覚えられます。

基本問題を確実に正解できれば、定期テストで平均点以上を取ることができます。そのためには徹底的なトレーニングが大切です。

勉強が苦手だった彼でも、平均点を突破できたように、10回解けば、ほとんどの問題が覚えられます。

中学校の定期テストは基本問題を理解して覚えていれば、必ず平均点を突破できます。

自宅で真似するには?塾に行かずに平均点以上をとれる定期テスト勉強法

 
塾に行かないとできないの?
NAO
自宅学習でもマネできます!

次の3ステップを真似すれば、家庭学習だけでも平均点以上を突破できます!

ステップ1.まずは「学校の問題集の基本問題だけ」に絞る!

NAO
平均点突破に必要な「基本問題の攻略」だけにフォーカスします!

ステップ1として、勉強する範囲を絞ります。勉強する範囲は「学校の問題集の基本問題だけ」です。

学校の問題集のほとんどが

  • 基礎、発展、まとめ
  • A問題、B問題、まとめ

3段階のレベルで構成されています。

平均点を目標にする場合、そのうちの「基礎」や「A問題」のページだけでOKです。

もっと上を目指す場合も、基本問題が終わってから、余力があればやればいいです。

勉強が苦手な子がいきなり全てのページに手を出すと、「解き直し不足」のリスクが高くなります。

テストで正解できるのは「覚えている問題」だけです。

まずは基本問題のページのみに絞って、勉強することが平均点突破の近道です。

ステップ2.わかりやすい参考書や映像授業で徹底的に理解する!

NAO
覚えやすくするために、まずはじっくり理解しましょう!

ステップ2は「わかりやすい参考書や映像授業で徹底的に理解をすること」です。テスト範囲の基本の解き方を徹底的に理解します。

理解しなければいけない理由は、既に述べたように「頭で理解している内容」でないと覚えにくいからです。丸暗記の勉強はツラいし、応用が効かず、いいことがありません。

塾や家庭教師を利用していない人が気軽に活用できる教材としてはスタディサプリがおすすめです。

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基本問題の解き方を徹底的に理解することで、覚える勉強がとてもラクになります。

ステップ3.問題集を10回以上解き直す

NAO
理解できたら覚えるだけです!

ステップ3は「問題集を10回以上解き直す」ことです。これが完成すれば平均点突破です。

ステップ1で決めたとおり「学校の問題集」の「基本問題」だけを10回以上解き直していきます。

ステップ2で解き方を理解できていても、いきなりは使いこなせません。まだたくさん間違えてしまうはずです。

しかし、解き方を覚えれば必ず正解できるようになります。覚えるための10回解き直しです。

基本問題を10回以上解き直してしっかり覚えれば、平均点を突破できる実力が身につきます!

勉強は「才能」ではなく「正しい勉強法」が大切!

勉強は才能ではなく「正しい勉強法」で努力することが大切です。

平均点が突破できずに悩んでいる中学生や保護者さまは、紹介した正しい勉強法をぜひ真似してみてください。

努力すれば、必ず勉強ができるようになる」ということをわかっていただけると思います。

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「正しい勉強法」は未来を変える

 

がんばっているのに成績が伸びない…

NAO

才能の問題ではありません。勉強法がどこか間違っているだけです!

確信を持って言えます。

勉強ができないのは才能の問題ではありません。ただ、正しい勉強法を知らないだけなんです。

私自身がそれを身をもって経験してきました。次のとおりです。

  • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • テクニック的に勉強してテストの点数や合格だけとっても、将来に役に立たない
  • 本質的な考えに基づいて勉強すると、テストも劇的に伸び、将来にも応用が効く
  • 正しく勉強できれば、自信がつき、将来にも活きる
  • 逆に、正しく勉強できなければ、がんばっても結果が出ず、才能がないと思い込んでしまう
  • そして、勉強は才能ではなく、やり方の問題
  • 正しくやれば、誰でも面白いほど伸びる
  • 「子ども将来のために、勉強法は今すぐ正すべき」だと確信を持つ

こんな想いで、お子さんの将来にも、今の成績にも、受験にも、お役に立てるように日々ブログや各種SNSで発信をしています。

NAO

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