5教科合計200点台の中3は高校受験に間に合う?残り5ヶ月で300点台に届いた子が「やめたこと」と「続けたこと」を元塾講師が解説

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

中3の10月。模試や実力テストの5教科合計が200点台のまま、受験まであと5ヶ月になりました。塾にも通わせている、宿題もやっている、本人も机には向かっている。それなのに点数が変わらず、「この子は本当に間に合うのだろうか」と、口には出せない不安を抱えている方に向けて書きます。

先に結論をお伝えします。合計200点台の中3は、受験まで5ヶ月あれば間に合います。ただし、いまの勉強に何かを「足す」やり方では間に合いません。足すのではなく、落としている点数の中身を変える必要があるんです。元塾講師として平均点以下から志望校に届いた子を何人も見てきた立場から、その理由と順番をお話しします。

目次

結論、200点台からでも間に合います。ただし「足す」勉強では間に合いません

200点台のお子さんを見ると、多くのお母さんは「まだ勉強が足りないのだ」と考えます。だから塾の回数を増やす、問題集を1冊追加する、講習をフルで申し込む。この判断は自然ですし、気持ちもよく分かります。

でも、ここに大きな落とし穴があります。合計200点台の子の失点のほとんどは、「習っていない問題」ではなく「習ったのに解けない問題」でできています。つまり、新しいものを足しても、点数が落ちている場所には届かないんです。

 
でも、基礎からやり直すには時間がなさすぎませんか。5ヶ月しかないのに、中1に戻るなんて…
NAO
逆です。5ヶ月しかないからこそ、点数が落ちている場所にだけ時間を使うべきなんです。全部を戻る必要はありません。

1教科100点満点で考えると、200点台とは1教科あたり40点から50点台ということです。高校入試の問題は、どの都道府県でも基本問題と標準問題が大部分を占めていて、いわゆる難問は一部です。40点台の子は、難問どころか、基本問題の中でもかなりの点数を落としています。ここをどう見るかで、5ヶ月後の結果が決まります。

200点台の子は「知らない」のではなく「わかるのに解けない」で落としています

お子さんの答案やテスト直しを見てみてください。間違えた問題の解説を読むと、「あ、これ知ってる」「授業でやった」と言いませんか。これが、200点台の子に共通する状態です。

勉強には3つの段階があります。説明を聞いて理解できる「わかる」、自分の力で正解できる「できる」、そして迷わず手が動く「スラスラできる」です。塾の授業も学校の授業も、基本的に「わかる」までを担当します。ところが、テストで点になるのは「できる」から先だけです。

合計200点台の子は、「わかる」で止まっている問題を大量に抱えています。授業は受けた、宿題もやった、だから「やった」という実感はある。でも「できる」に変わっていないので、テストでは手が止まります。これが、真面目にやっているのに点数が上がらない正体です。

この状態の子に新しい問題集や講習を足すと、何が起きるか。「わかる」で止まっている問題がさらに増えるだけです。点数が上がらないのは、才能でも勉強量でもなく、「わかる」を「できる」に変える工程が丸ごと抜けているからです。ここを直すだけで、同じ勉強時間でも結果はまったく変わります。

 
解説を読めば分かるんだけど、テストになると急に解けなくなるんだよね…
NAO
それは頭が悪いからではなく、「わかる」止まりの問題を「できる」まで仕上げていないだけです。仕上げ方を変えれば、同じ問題が点数に変わりますよ。

残り5ヶ月でやること、やめること

では、具体的に何をすればよいのか。それは、新しい教材を増やすことではなく、いま手元にあるテストと問題集を「仕分け」して、落としている点数を取り返すことです。やめることと続けることをはっきり分けます。

やめること

  • 新しい問題集を買い足すこと(「わかる」止まりの問題が増えるだけです)
  • 解けなかった問題を、解説を読んで「分かった」で終わらせること
  • 5教科すべてを毎日同じ時間ずつ均等にやること

続けること、始めること

  1. 直近の模試と定期テストの間違いを、「習っていない」「習ったのに解けない」「うっかり」の3つに分ける。200点台の子は、2つ目が最も多くなります。
  2. 「習ったのに解けない」問題を、答えを見ずに自分の手でスラスラ解けるまで解き直す。1回できたで終わらず、日を空けてもう一度解きます。
  3. 数学と英語は、解けない原因になっている前の学年の単元まで戻る。理科と社会は、配点が大きいのに落としている単元から順に仕上げる。
  4. 塾の宿題や講習は、「新しく進む」よりも「解き直しの時間が確保できる量」に調整する。

この中でいちばん大切なのは2つ目です。間違えた問題を、答えを見ずにスラスラ解けるまで解き直す。たったこれだけで、「わかる」止まりだった問題が1問ずつ点数に変わっていきます。200点台の子ほど、この取りこぼしが多いので、伸びしろも大きいんです。

注意してほしいのは、順番です。10月から11月は「できる」に変えることだけに集中し、12月以降に過去問で仕上げに入るのが現実的な流れです。10月のうちから過去問を何年分も解いても、「わかる」止まりの問題を抱えたままでは点数は上がりません。ここで紹介したのは全体の設計の一部で、教科ごとの戻り方や解き直しの細かいやり方は別にあります。

間違えた問題をスラスラ解けるまで繰り返す解き直しのやり方と、「できるところまで戻る」ときの判定基準は、無料の7日間LINE講座で1日1テーマずつ解説しています。残り5ヶ月の勉強法の全体像を先につかんでおくと、迷いが減ります。

「足すのをやめた」中3は、5ヶ月でここまで変わりました

指導事例
  • 中3の秋、5教科合計が200点台前半だった子。塾を増やした直後にむしろ点数が下がり、お母さんが「もう何をすればいいか分からない」と相談に来られました。
  • やったことは、問題集を増やすのをやめ、模試の×を3つに仕分けして、「習ったのに解けない」問題だけをスラスラになるまで解き直すこと。塾の課題は解き直しの時間が残る量に減らしました。
  • 結果、入試までに5教科合計で200点以上アップ。平均点以下だった子が、志望校に学力の不安なく合格しました。

この子が特別だったわけではありません。「わかる」止まりの問題を大量に抱えていたからこそ、仕上げ方を変えただけで一気に点数が返ってきたんです。合計200点台は、絶望の数字ではなく、取りこぼしの多さを示す数字です。だから、正しく直せば大きく変わります。

 
足りないんじゃなくて、取りこぼしていただけなんですね。それなら今からでもやれそうです。

お母さんにできるのは、聞く質問を1つ変えることです

お子さんが200点台だと、つい「今日はどこまで進んだの?」「宿題は終わった?」と聞きたくなります。でも、この質問は「進むこと」を目標にさせてしまい、「わかる」止まりの勉強を強化してしまいます。

代わりに、こう聞いてみてください。今日、スラスラ解けるようになった問題はある?最初は「ない」と返ってくるかもしれません。それでいいんです。この質問が毎日続くと、お子さんの中で「進める」から「できるようにする」へ、勉強のゴールが少しずつ変わっていきます。

5ヶ月は短いようで、「できる」に変える工程を入れるには十分な時間です。200点台の子は伸びしろがいちばん大きい層なので、やり方を正せば結果はきちんと返ってきます。焦りを「足す」に向けず、「変える」に向けてあげてください。

まとめ 合計200点台の中3が5ヶ月で間に合う条件

この記事のまとめ
  • 合計200点台の失点の大半は「習っていない」ではなく「習ったのに解けない」問題で、新しい教材を足しても届かない
  • 点数の差は才能や勉強量ではなく、「わかる」を「できる」に変える工程があるかどうかの差
  • 直近のテストの×を3つに仕分けし、「習ったのに解けない」問題をスラスラまで解き直すことが残り5ヶ月の主役
  • 10月から11月は「できる」に変える期間、過去問での仕上げは12月以降
  • 声かけは「どこまで進んだ?」から「スラスラになった問題はある?」へ

ここで紹介した内容は、勉強のやり方を正すための一部です。前回のテストの×からどこを勉強するか決める、スラスラ解けるまで解き直す、必要なら前の学年まで戻る。この順番がそろって初めて、短期間で大きく点数が変わります。全体の正し方は、無料の7日間LINE講座で1日1テーマずつお伝えしていますので、残り5ヶ月の勉強法を固めたい方はぜひのぞいてみてください。

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  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
勉強に自信をなくした高校時代
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
勉強法の大切さに気づいた浪人時代
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
勉強法の威力を確信した塾講師時代
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
子どもの将来のために「勉強法を今すぐ正すべき」だと確信
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • 本質的な「正しい勉強法」は、今の成績にも、受験にも、将来にも必ず役立つと確信を持つ

勉強が伸び悩むのは才能ではなく、やり方が間違っているだけです。

テクニック的に勉強して、テストの点数や合格だけとっても、将来に役に立ちません。

本質的なやり方で正しく勉強できれば、成績は伸び、受験にも合格でき、何よりも将来に活きる力が身につきます。

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