塾に入れて何ヶ月で成績は上がる?3ヶ月たっても上がらないとき、「待つ」か「変える」かは次のテストを待たずに答案1枚で決められる【元塾講師が解説】

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

塾に入れて3ヶ月がたった。最初の定期テストは、入る前とほとんど同じ点数だった。

塾の先生に相談すると「まだ3ヶ月ですから、もう少し様子を見ましょう」と言われる。

月謝を払い続けて半年待つのか、今すぐ別の塾に変えるのか。どちらも怖くて決められない方は多いと思います。

この記事では、元塾講師の私が、塾の成果は何ヶ月で出るのかに正直に答えたうえで、「待つ」か「変える」かを次のテストを待たずに決める方法を、お悩みの方にお伝えします。

 
塾からは「3ヶ月では結果は出ません」と言われました。本当にあと3ヶ月待てば上がるんでしょうか。それとも、早く変えたほうがいいんでしょうか…

先に結論をお伝えします。塾の成果が出るまでの期間は、塾では決まりません。だから「何ヶ月待てばいいか」という問いには、誰も正しく答えられません。

待つか変えるかを決めるのは、期間ではなく答案です。

入塾後の最初のテストの答案を「塾で習った範囲」と「それ以外」に分ければ、塾が効いているかどうかは1枚で分かります。2回目のテストを待つ必要はありません。

その見方と、結果ごとの判断をお話しします。

目次

「3ヶ月様子を見ましょう」の正体

3ヶ月とは、定期テストが2回来る期間のことです

塾が「3ヶ月」と言うのには、塾なりの理由があります。

入塾してすぐのテストは、入る前に学校で習った範囲が混ざります。塾の授業だけで作った点数ではありません。

だから塾は、塾で習った範囲だけで受ける2回目のテストで判断したいんです。

2回目のテストまでが、だいたい3ヶ月。これが「様子を見ましょう」の中身です。塾がごまかしているわけではありません。

ただし、待っている間に塾が見ているのは答案ではありません

私が塾にいたとき、「様子を見ましょう」と伝えたあとに先生が見ていたのは、出席、宿題の提出、授業中の様子でした。

どれも行動です。学校のテストの答案は、塾にはありません。答案があるのは家です。

つまり、3ヶ月待っても、塾が確かめるものは変わりません。2回目のテストの点数が出て、初めて塾も気づきます。

その3ヶ月は、家が答案を見れば先に分かる3ヶ月なんです。

塾の成果は「塾で習った範囲の×が○になった数」でしか出ません

塾の授業は、分からなかったことを分かるようにする場所です。ここまでは、どの塾もきちんとやってくれます。

でも、テストの点数は、分かったかどうかを数えません。その問題を本番で自分の手で解けたかどうかだけを数えます。

だから塾の成果は、点数の合計には表れません。塾で習った範囲の問題が、入る前は×で、入った後は○になったかどうかに表れます。

合計点が同じでも、この部分が変わっていれば塾は効いています。変わっていなければ、半年待っても同じです。

NAO
「何ヶ月で上がるか」は、塾の先生にも分からない質問です。でも「塾で習ったところが○になったか」は、今ある答案を見れば今日分かります。待つか変えるかは、ここで決めてください。

答案1枚で「待つ」か「変える」かを決める見方

答案を「塾で習った範囲」と「それ以外」に分けます

用意するのは、入塾後の最初のテストの答案と問題用紙、それから塾のテキストか宿題のプリントです。

  1. 問題用紙を見ながら、塾の授業や宿題で扱った単元の問題に印をつける。分からなければ塾に「このテストの範囲のうち、授業で扱ったのはどの単元ですか」と聞けば、すぐ教えてくれる
  2. 印をつけた問題だけで、○と×を数える
  3. 印のない問題でも、○と×を数える
  4. 印をつけた問題の×について、解説を読んで分かるかどうかを本人に確かめる

ここまでで30分です。点数の合計は見なくて構いません。見るのは、塾で習った範囲の×の行方だけです。

結果は3つに分かれ、判断もそれぞれ違います

  • 塾で習った範囲は○が多く、落としているのはそれ以外の問題。これは塾が効いています。点数が上がらないのは、塾の外にある×が消えていないから。待つのでも変えるのでもなく、続けながら家で塾の外の×を消す
  • 塾で習った範囲も×のままだが、解説を読めば本人が分かる。塾で「わかる」までは届いていて、「できる」に変える練習が家で抜けている。塾を変えても同じことが起きるので、変えるのは塾ではなく家の工程
  • 塾で習った範囲が×のままで、解説を読んでも本人が分からない。授業が今の現在地より上にあるので、これは待っても変わらない。クラスや形式、塾そのものを変える判断をしていい

「塾を変えるべきか」で悩んでいる方のほとんどは、1つ目か2つ目です。

塾を変えて解決するのは3つ目だけで、1つ目と2つ目は、変えたあとの塾でも同じ3ヶ月を繰り返します。

判断に必要なテストは1回です。2回目を待たないでください

塾が2回目を待つのは、点数の合計で判断しようとするからです。合計には入塾前の範囲が混ざります。

でも家は、合計を見なくていい。塾で習った範囲だけを見れば、混ざっていること自体が、分けられる理由になります。

1回目で分からないのは点数であって、×の行方ではありません。×の行方は、1回目の答案にもう書いてあります。

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よくある誤解「もう少し待ったほうがいい」の正体

誤解1 塾の先生が「様子を見ましょう」と言うなら、待つべき

先生が見ているのは出席と宿題です。答案は家にあります。先生の言葉を疑う必要はありませんが、先生が持っていない情報は家が見るしかありません。

誤解2 転塾すれば、早く結果が出る

塾を変えると、新しい塾でまた「3ヶ月様子を見ましょう」が始まります。答案を分けずに変えると、同じ3ヶ月を2回払うことになります。

誤解3 最初のテストは入塾前の範囲が混ざるから、判断できない

合計点では判断できません。でも、塾で習った範囲の問題だけなら判断できます。混ざっているからこそ、分ければいいんです。

 
塾で習ったところは、たぶん取れてると思う。落としてるのは前の学年のやつが多いかも。
NAO
それなら塾は効いています。上がらない理由は塾の外にあるので、塾を変えても解決しません。前の学年の×を家で消せば、塾で取れている分がそのまま点数に乗ってきますよ。

塾に入れて半年、数学31点のままだった中2が65点になった話

「もう少し」を2回聞いて、転塾を決めかけていた

個別指導塾に入って半年の、中2の男の子でした。数学は入る前が31点、入ってからのテストも2回とも30点前後。

塾からは「もう少し様子を」を2回聞いていて、お母さんは別の塾の体験授業を申し込んだところで、私のところに相談に来られました。

答案を分けたら、塾で習った範囲は8割取れていた

私がやったのは、2回分の答案を、塾で扱った単元とそれ以外に分けることでした。

すると、塾で習った一次関数と連立方程式は、8割が○になっていました。落としていたのは、中1の正負の数と文字式の計算、それから前の学期の範囲の問題でした。

塾は、半年きちんと効いていました。点数が変わらなかったのは、塾の外にある×が、誰にも触られずに残っていたからです。

塾は変えず、家で中1の計算だけを消して2ヶ月

体験授業はお断りして、塾はそのまま続けてもらいました。足したのは、家で1日20分、中1の計算の×を何も見ずに解き直すことだけです。

2ヶ月後の定期テストで、数学は31点から65点になりました。塾で取れていた8割が、ようやく合計点に乗ったんです。

 
塾を変えようとしていた自分が怖いです。効いていないと思っていた半年は、ちゃんと効いていたんですね。
NAO
合計点だけを見ていると、塾の成果は見えません。点数の差は才能でも勉強量でもなく、×がどこに残っているかを見ているかどうかの差なんです。

お母さんにできるのは、答案を分けて「塾の外の×」を一緒に見ることです

答案を分ける作業は、教科の中身が分からなくてもできます。塾に範囲を聞いて、問題用紙に印をつけるだけです。

そのうえで、お子さんにはこう聞いてみてください。

  • 「このテストで、塾で習ったところはどこ?そこは取れてる?」
  • 「じゃあ落としてるのは、塾の外のところだね。そこ、解説読んだら分かる?」
  • 「分かるなら、塾はこのままでいこう。家でそこだけ消そうか」

「塾、意味あるの?」と聞くと、お子さんは責められたと感じます。

「塾で習ったところは取れてる?」は、お子さんの頑張りが認められる質問です。同じ答案を見ていても、残るものが違います。

まとめ 待つか変えるかは、期間ではなく答案1枚で決まります

この記事のまとめ
  • 塾の成果が出るまでの期間は塾では決まらない。「3ヶ月」は定期テスト2回分という塾側の都合で、その間に塾が見ているのは出席と宿題
  • 塾の成果は合計点ではなく「塾で習った範囲の×が○になったか」に表れる。答案は家にあるので、家が先に分かる
  • 答案を「塾で習った範囲」と「それ以外」に分けると、結果は3つ。塾を変えて解決するのは、習った範囲が×のままで解説を読んでも分からない場合だけ
  • 判断に必要なテストは1回。2回目を待つと、同じ3ヶ月をもう一度払うことになる
  • 聞くのは「塾、意味あるの?」ではなく「塾で習ったところは取れてる?」
NAO
「何ヶ月待てばいいか」で悩んでいる時間を、答案を分ける30分に変えてください。塾が効いているかどうかは、次のテストを待たなくても、今日分かります。

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NAO

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  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
勉強に自信をなくした高校時代
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
勉強法の大切さに気づいた浪人時代
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
勉強法の威力を確信した塾講師時代
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
子どもの将来のために「勉強法を今すぐ正すべき」だと確信
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  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
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  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • 本質的な「正しい勉強法」は、今の成績にも、受験にも、将来にも必ず役立つと確信を持つ

勉強が伸び悩むのは才能ではなく、やり方が間違っているだけです。

テクニック的に勉強して、テストの点数や合格だけとっても、将来に役に立ちません。

本質的なやり方で正しく勉強できれば、成績は伸び、受験にも合格でき、何よりも将来に活きる力が身につきます。

勉強は才能ではなく、やり方の問題です。正しくやれば、誰でも面白いほど伸びます。

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