大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
【元塾講師が解説】スタディサプリ(スタサプ)で難関大学は合格できるのか?大学受験に必要な勉強法から逆算して分析
…その前にちょっと自己紹介です。
私は大阪大学基礎工学部と大阪大学大学院基礎工学研究科の卒業生ですが、高校3年生の受験では合格最低点に100点以上足りないというボロ負けの阪大不合格。その後の浪人時代の春の模試でもE判定と全く実力がない「勉強ができない人」でした。
しかし、受験失敗の悔しさから勉強法の本を10冊以上読破して「勉強法の本質」を身につけ、試行錯誤しながらも実力をグングン伸ばすことができました。
そして、11月の阪大模試では「A判定」をとり、そのまま合格することができました。
この勉強法は私自身だけでなく、塾講師として多くの大学受験生の合格もサポートすることができた「本質的な勉強法」です。
この記事では、私がE判定から一気にA判定まで駆け上がることができた「勉強法の本質」を解説しながら、今話題の「スタディサプリ(スタサプ)」で「難関大学に合格することができるのか」を徹底分析してみたいと思います。
【結論】スタディサプリは難関大受験対策に効果的です!【効率的な学習が可能】
結論として、スタディサプリは難関大学の受験対策に効果的です。
特に、苦手科目の克服や新しい知識を理解するためのインプット教材としての利用がとても効果的です!
「スタディサプリでインプットし、学校の問題集でアウトプットする」といった併用学習も効率的な受験勉強としておすすめできます。
大学受験に合格するために必要な勉強は5つのステップ
大学受験に合格するために必要な勉強はとてもシンプルで、次の5ステップです。東大などの難関大学でもステップは同じです。
- 基礎知識のインプット
- 基礎知識のアウトプット
- 応用問題の解法のインプット
- 応用問題の解法のアウトプット
- 過去問題集でのトレーニング
順に解説していきます。
1.基礎知識のインプット
まずは、基礎知識のインプットです。
「基礎のインプット」とは「教科書の理解」とイメージして頂ければOKです。
教科書知識が理解できていなければ、問題集もできませんし、過去問題もさっぱり理解できません。
模試を受けても、
と、「勉強の才能がないんじゃないか」と悩んでしまいます。
勉強ができない理由の100%が「知らないだけ」です。才能は必要ないです。
教科書レベルの基本知識の理解が、勉強ができるようになるためのスタートになります。
2.基礎知識のアウトプット
基礎知識のインプットができたら、次はアウトプットをしていきます。
アウトプットとは「思い出す」イメージです。
記憶が定着するのは「思い出す時」であることが脳科学的にもわかっています。
基本知識の意味を理解できていても、自分で使いこなせなければ意味がありません。
自分で思い出して、問題に答えられるレベルが「基礎の完成」になります。
そのためには、問題集でのトレーニングで「アウトプット(=思い出すこと)」が不可欠になります。
ここまでは高校3年生の春までに固めておきたいです!
3.応用問題の解法のインプット
3つ目は「応用問題の解法のインプット」です。
東大などの難関大学であればあるほど、このステップが非常に重要になってきます。
応用問題も才能はほぼ関係なく、知識をインプットすること(=覚えること)が大切です。
応用問題が解けないうちは、応用問題ができる人が「天才」のように思えてしまいますが、全くそんなことはありません。
応用問題ができる人は「応用問題の解き方(解法)」を知っているだけなんです。
応用問題は「基本問題の2問以上を複雑に絡ませたような問題」です。東大のような難関大学だと、3問以上を絡ませてきます。
だから、複雑に絡ませた問題の「解き方」=「応用問題の解法」を覚えていれば、誰でも応用問題が解けるんです。
「答え」ではなく、「解き方」を理解することが応用問題の攻略のための第一歩です。
(この「応用問題の解き方を覚える」という方法は、大学入試よりもはるかに高度な問題が出題される「大学”院”の入学試験」でも私が同様に勉強して合格できた方法ですので、安心してください。)
4.応用問題の解法のアウトプット
応用問題の解き方を理解できたら、次はアウトプットです。問題で実際にトレーニングですね。
基礎知識と同じように、「思い出すこと」で応用問題の解き方が定着していきます。
応用問題の解き方や考え方のパターンが身についてくれば、だんだんと知らない問題も解けるようになります。
パターン(型)を知っているからこそ、難問に展開していけるんです。仕事で言われる「守破離」にも似ていますね。
アウトプットトレーニングをして応用問題の考え方を身に付ければ、必ず実力は伸びていきます。
インプット→アウトプットを繰り返して「できないことをできるようにする力」が、将来に役立つ大きな力となっていきます。
5.過去問題集でのトレーニング
ステップ4までできたら、過去問題でトレーニングしていきます。
実際の傾向をつかむ理由もありますが、何よりも「実際の入試問題を解ける実力が身についたか」のチェックが大切です。
ステップ1〜4で実力をつけるトレーニングは十分です。しかし、過去問題ができないところがあれば、トレーニングのどこかで抜け漏れがあります。
過去問題で実力をチェックして、できないところがあれば、ステップ1-4に戻ってトレーニングをし直しましょう。
過去問題→苦手克服トレーニング→過去問題→苦手克服トレーニング…
このサイクルを繰り返すことで、際限なく実力が伸びていきます。
(おまけ)合格できるかどうかを決める「差がつく」考え方
受験は、「自分は他の受験生よりも志望大学に入るべき人間だ!」と思えた時に合格できます。
私が現役生で受験に失敗した時はそんな風には思えていませんでした。周りの受験生が賢く見えました。
でも、合格できた2年目の受験前は「自分が阪大で勉強しないなら、誰が勉強するんだ!」と思うくらい自信がありました。
入学してから、「実力のなかった現役時代にまぐれで合格しなくてよかった」とも心から思いました。大学で勉強するための素養が見についていない状態で大学に入学してもしんどいだけだったなと思ったからです。
大学受験で学ぶ勉強は、入学してからの基礎になる内容ばかりです。
だからこそ、テクニックではなく、本質を身につけましょう。
そして、「自分こそ志望大学で勉強すべき人なんだ!」という自信を身につけるために努力しましょう。
長期的な努力をする上で、勉強に向き合うための「考え方」はとても大切です。
受験生が失敗しやすいのは「インプット不足」!インプットを制すれば受験は勝てる!
受験生がよくつまづくのは「インプット」のフェーズです。
- 基本知識が丸暗記になってしまって、理解できていなかった
- 応用問題の解き方を理解できずに覚えられない
これは受験生の「悩みあるある」です。
と悩んでいる間に時間がどんどん過ぎてしまって、勉強ができるようにならないことが多いです。不合格だった私の受験生時代もそうでした。
大学受験生が高速で実力を上げるためには、いかに「インプット」をスピーディに行うかがポイントになります。
そこで、スタディサプリを上手く活用することが効果的です。
スタディサプリとは?基礎~応用レベルの知識を最速でインプットできる教材です!
スタディサプリは映像授業と付属問題集ダウンロードが月額1980円で利用し放題になる学習サービスです。
大学受験生にとって「映像授業」が見放題になるということが大きなメリットです。
映像授業は見る、聴くの両方で説明してくれるので、とても理解がしやすい学習スタイルの一つです。
スタディサプリでは、理解がしやすい映像授業が「スタンダードレベル」「ハイレベル」「トップレベル」と基礎~応用レベルで見放題になので、スタディサプリを使うことで最速でインプットすることができます。
スタディサプリの授業の質はいいの?各教科の実際の受験を見てみましょう!
映像授業だからわかりやすいだけではなく、スタディサプリの講師陣は超一流です。
英語:関正生先生
数学:山内恵介先生
現代文:小柴大輔先生
古文:岡本梨奈先生
物理:中野喜允先生
化学:坂田薫先生
生物:牧島央武先生
地理:鈴木達人先生
日本史:伊藤賀一先生
世界史:村山秀太郎先生
スタディサプリのテキストの質はいいのか?実際に見てみましょう
スタディサプリは映像授業だけでなく、無料ダウンロードできる付属テキストもとてもわかりやすいです。
元塾講師として見ても、「塾用教材に負けないくらいの良質なテキスト」と言えます。
この良質なテキストの内容をわかりやすく映像授業で解説してくれるので、インプットもアウトプットもスピーディに行うことができます。
志望校対策講座で入試対策も可能!
スタディサプリでは、各教科のスタンダード~トップレベルの授業だけでなく、志望校対策のための授業も用意されています!
正直、スタンダード~トップレベルの講座でインプットすれば十分ですが、プラスアルファで志望校の過去問の解き方もインプットすることができるのは、心強いですね!
難関大学に合格するためにはスタディサプリ「だけ」ではダメ!
このように、スタディサプリは難関大受験にとても効果的です。
しかし、スタディサプリだけでは不安になる部分もあります。
スタディサプリではテキストの問題も映像授業で解説してくれるので、問題数が少ないです。
じっくり本質的に解説してくれるので、インプットには効果的ですが、十分なアウトプットをするには問題数が尽きてしまう可能性が高いです。
大学受験合格のためには、本質的に理解したものを使いこなせるまでアウトプットする必要があります。
アウトプット用の類題トレーニングも含めると、スタディサプリ「だけ」で大学受験対策が完了すると考えるのは危険です。
それでも、スタディサプリは効果的!インプット教材として利用すべき
実は私が受験した2011年の時代はスタディサプリはなかったです。
もし私が今から受験生をするならスタディサプリはインプット教材として絶対に使います。
なぜなら、参考書を読むよりも圧倒的にわかりやすいので、インプットでつまづく心配がないんですよね。
昔の受験生時代は各教科の参考書選びにもかなりの時間を費やしてしまっていましたが、スタディサプリなら全教科の授業が見放題になるので、そういった意味でも時短できますね。
アウトプットは学校の問題集や市販問題集を活用すればよい
スタディサプリのデメリットとして「問題数の不足」を挙げていましたが、代わりに学校の問題集を活用すればOKです。
現役生の場合、1日のほとんどの時間を学校の授業が占めています。(浪人生なら予備校の授業ですね)
それなのに、学校の授業で扱った問題を解きっぱなしにしている受験生が多いです。不合格だった私の現役生時代もそうでした。
1日のほとんどの時間を費やして勉強した「授業で扱った問題」ができるようになっていないのは「授業時間をムダにしている」ようなものです。
スタディサプリの問題だけでなく、学校や予備校の授業で理解した問題も加えれば、十分なアウトプット量がとれるし、学校の授業時間も活かせるので、一石二鳥の勉強法です。
結論:スタディサプリと学校問題集の併用は最強の勉強法である
間違いなく、スタディサプリは大学受験対策のインプット教材として、最高の教材の一つです。
スタディサプリと問題集を併用することで、インプットとアウトプットを固め、確実に実力を上げることができます。
大学受験の勉強法にたった1つの正解はありません。学習計画のサポートに家庭教師や個別指導塾を利用するのもありですし、ライバルに刺激を受けるために予備校に通うのもありです。
しかし、もし私がもう一度受験生に戻るなら、スタディサプリと学校問題集の併用学習で現役合格をもぎ取ります。