ワーク3周やっても点数が変わらない中学生が、たった1つの「順番」を変えただけで一気に30点上がった話

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

ワークを3周もやっているのに、テストの点数がほとんど変わらない。

お子さんがそんな状態になっていませんか。

テスト前にワークを何周もくり返す。ノートもちゃんと取っている。提出物も出している。塾にも通わせている。それなのに、返ってくる答案はいつも50点台、60点台のまま。

 
ワークを3周やっているのに、どうして点数が上がらないの……?

これ、実は200人以上の中学生を個別指導してきた中で、もっとも多かった相談のひとつです。

そして、この悩みを抱えているご家庭ほど、あるたった1つのことを変えるだけで驚くほど点数が伸びるケースが非常に多いんです。

実際に、ワークを3周やっても60点台だった子が、やり方を変えてから次のテストで92点を取ったこともあります。5教科合計で200点台だった子が、1か月で400点を超えたこともあります。

この記事では、「ワークをやっているのに成績が上がらない」原因と、今すぐ点数を上げるために変えるべきポイントをお伝えします。

NAO
お子さんの努力はまったくムダではありません。あと少し「順番」を変えるだけで、一気に結果がついてきます。
目次

「ワーク3周」が成績アップにつながらない本当の理由

まず、はっきりお伝えしたいことがあります。

ワークを3周やっていること自体は、すごいことです。お子さんは十分がんばっています。

ただ、こんな状態になっていないでしょうか。

  • 1周目で問題を解いて、丸つけをする
  • 2周目も同じように解いて、丸つけをする
  • 3周目も同じように解いて、丸つけをする

一見、完璧な勉強に見えます。でも、ここに落とし穴があります。

 
ちゃんと3回やっているのに、なんでダメなの……?

「3周やった」と「3周でできるようになった」はまったく違う

問題は、くり返しの目的です。

ワークを3周やる目的は何でしょうか。3回解くことではありません。できなかった問題を、次は自分の力で解けるようにすることです。

ところが、多くの中学生は「3周やること」自体がゴールになってしまっています。

1周目で間違えた問題を、2周目でも同じように間違える。3周目でようやく「あ、これ前もやったな」と思い出して、なんとなく答えを書く。丸がつく。「できた」と思う。

でも、テスト本番では数字や条件が少し変わっています。すると、解けません。

NAO
これは「答えを覚えた」だけで、「解き方を身につけた」わけではないんです。

私が指導してきた中で、ワーク3周やっても伸びない子にはほぼ例外なくこの共通点がありました。

くり返しているのに、間違えた問題が「できる」に変わっていない。

つまり、3周やっても勉強の前後で実力が変わっていないんです。

成績が一気に上がる子は「順番」が違うだけ

では、同じワークを使って短期間で30点、40点と一気に点数を伸ばす子は何が違うのか。

答えはシンプルです。勉強する「順番」が違うだけです。

伸びない子の順番

  1. ワークを解く
  2. 丸つけをする
  3. 間違えた問題の答えを赤ペンで写す
  4. 次のページに進む
  5. これを3回くり返す

伸びる子の順番

  1. ワークを解く
  2. 丸つけをする
  3. 間違えた問題の解説をじっくり読む
  4. 解説を閉じて、その場でもう一度自分の力で解き直す
  5. できなければ、できるまでくり返す
  6. 間違えた問題に印をつけておく
  7. テスト前に、印がついた問題だけもう一度解く
 
え、そんなに大きな違いなの……?
NAO
はい。この「解き直し」の1ステップがあるかないかで、結果がまったく変わります。

違いは本当にこれだけです。

間違えた問題をその場で解き直して、自分の力でできるようにしているかどうか。

赤ペンで答えを写して終わりにしている子と、その場で3回、5回と自分で解き直している子。同じ時間を勉強に使っていても、テストの点数には20点、30点の差がつきます。

実際に、ある中学2年生の男の子は、このやり方に変えただけで数学が47点から78点に上がりました。やった問題集は同じ学校のワークです。特別な教材は使っていません。

なぜ「解き直し」だけで点数がこんなに変わるのか

ここで少し、なぜ解き直しがそこまで効果的なのかをお伝えします。

テストの点数が上がるとは、どういうことでしょうか。

シンプルに言えば、前回できなかった問題が、次はできるようになることです。

前回のテストで60点だった子が80点を取るためには、前回間違えた40点分のうち20点分を正解に変える必要があります。

つまり、「間違えた問題」こそがお子さんの伸びしろです。

NAO
間違えた問題は「ダメだった証拠」ではなく、「あと何点伸びるかの地図」なんです。

ところが、多くの子は間違えた問題を「答えを見て納得して終わり」にしてしまいます。

これはスポーツに例えるとわかりやすいです。サッカーでシュートを外したとき、「ああ、ゴールの右上に蹴ればよかったのか」と頭で理解しただけでは、次も同じように外します。実際に自分の足で何度もシュート練習をして、体に覚えさせて、はじめて試合で決められるようになります。

勉強もまったく同じです。

わかったと、できるは違います。

解説を読んで「なるほど」と思った瞬間は、まだ「わかった」の段階です。そこから、自分の力で答えを再現できて、はじめて「できる」に変わります。

この差が、テストの点数にダイレクトに出るんです。

「うちの子、解き直しもやっているはずなのに……」という方へ

ここまで読んで、「うちの子は解き直しもやっていると思うんだけど……」と感じた方もいるかもしれません。

実は、解き直しをしているつもりでも、点数に反映されないパターンがいくつかあります。

パターン1「答えを見た直後に解き直している」

解説を読んだ直後に同じ問題を解くと、答えの記憶がまだ頭に残っています。だから正解できます。でも、それは「覚えている」のであって「解ける」のではありません。

テストは数日後、数週間後に受けます。そのとき、答えの記憶はもう消えています。

だから、時間を置いてもう一度解くことが大切です。その日の終わりに、週末に、テスト前にもう一度。この「忘れたころにもう1回」が、記憶を本当に定着させます。

パターン2「なんとかできた」を「できた」にカウントしている

「うーん、たぶんこれかな……あ、合ってた」という正解と、「はい、これはこうだからこう」とスラスラ解ける正解。

この2つは、テスト本番ではまったく違う結果になります。

テストには時間制限があります。「なんとなく思い出せるかも」レベルの問題が10問あったら、半分以上は時間切れか、記憶違いで落とします。

「スラスラできる」だけを「できた」と判断してください。これが大切です。

 
そうか、迷わず解けるまでやればよかったのか!

パターン3「自分の伸びしろがどこなのかわかっていない」

ワークを最初のページから順番に3周やる子は多いです。でも、これはとても非効率です。

すでにできる問題を何度解いても、実力は上がりません。

大切なのは、間違えた問題だけを集中的にくり返すことです。

前回のテストを見返してみてください。どこで点を落としていますか。計算ミスなのか、用語を覚えていなかったのか、そもそも問題の意味がわからなかったのか。

この分析ができると、3周やらなくても本当に必要な部分だけに時間を集中できるので、短い時間でも点数が一気に上がります。

NAO
がんばる量を増やすのではなく、がんばる場所を絞る。これが成績アップの近道です。

「正しい解き直し」の具体的な進め方

では、具体的にどうすればいいのかをまとめます。

ステップ1 前回のテストを分析する

まず、前回のテストの答案を引っ張り出してください。

間違えた問題を3つに分けます。

  • 覚えていたけどミスした問題 → 練習すれば確実に取れる
  • 覚えきれていなかった問題 → くり返しの回数が足りなかった
  • そもそもわからなかった問題 → 土台が固まっていない可能性がある

この中で、まず集中すべきは上の2つです。ここを確実に正解に変えるだけで、多くの場合20点以上は伸びます。

 
前回のテストを見直すだけで、やるべきことがわかるのね!

ステップ2 間違えた問題を「できる」まで解き直す

ワークで該当する問題を見つけたら、解説を読んで理解した後、自分で解き直します

ポイントは3つ。

  • 答えを見ずに、白紙の状態から自力で解く
  • 1回で正解できなくても大丈夫。3回、5回とくり返す
  • 答えを覚えるのではなく、解き方を身につける意識で取り組む

同じ問題を何度も解くことに抵抗がある方もいるかもしれません。でも、勉強ができる子は例外なくこれをやっています。1回や2回でスラスラ解けるようになる子は、もともと得意な子だけです。5回、10回くり返しても普通です。

ステップ3 時間を置いてもう一度チェックする

解き直しをした問題には、必ず印をつけておきます。

そして、週末やテスト前に、印がついた問題だけをもう一度解きます

ここで「スラスラ解ける」なら完璧です。もし忘れていたら、もう一度解き直せばいいだけ。

この「間をあけてもう1回確認する」仕組みがあるかないかで、テスト本番での得点力がまったく違ってきます。

保護者が今日からできる、たった1つのこと

ここまで読んでくださった保護者の方に、今日からすぐにできることをお伝えします。

それは、お子さんのワークの丸つけの後を見てみることです。

赤ペンで答えが写されて、そのまま次のページに進んでいませんか。

もしそうなら、こう声をかけてみてください。

「間違えたところ、もう1回自分で解いてみた?」

これだけで十分です。

NAO
勉強のサポートは、たくさん言う必要はありません。ここぞという一言だけで、お子さんの勉強は大きく変わります。

お子さんの勉強がうまくいかないのは、お子さんのせいでも、保護者の方のせいでもありません。

ただ、「正しいやり方」を知る機会がなかっただけです。

学校では教科の内容は教えてくれますが、「どうやって勉強すれば成績が上がるのか」という方法までは、なかなか教えてもらえません。それは学校の役割として、各教科の内容を教えることだけでも大変だからです。

だからこそ、やり方を少し変えるだけで、これまでの努力が一気に成果に変わります。

実際に、指導した生徒の中には、テスト1回で英語が27点から73点になった子もいます。5教科200点台から1か月で400点を超えた子もいます。

全員に共通しているのは、勉強する量ではなく勉強のやり方を変えたということだけです。

まとめ

ワーク3周やっても成績が上がらない原因は、「くり返しの中で、間違えた問題ができるように変わっていない」ことにあります。

やるべきことはシンプルです。

  • 間違えた問題の解説を読んだら、その場で自分の力で解き直す
  • 「スラスラできる」レベルまで何度もくり返す
  • 時間を置いて、もう一度解けるか確認する
  • 前回のテストを分析して、伸びしろに集中する

お子さんの努力を点数に変えるには、「量」ではなく「順番」を変えることが大切です。

NAO
正しいやり方で進めれば、お子さんの成績は必ず変わります。これまでの努力は絶対にムダにはなりません。

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NAO

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