
大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』
学校から帰るとゲーム、休みの日もゲーム。注意すれば嫌な顔をされて、それでも言わなければ何時間でも続けてしまう。
「いっそ取り上げてしまおうか」と、何度も頭をよぎっている方も多いと思います。
この記事では、元塾講師の私が、ゲームを取り上げても勉強しない本当の理由と、ゲーム好きなお子さんが勉強に向かうようになる考え方をお伝えします。
先に結論をお伝えします。ゲームを取り上げても、その時間は勉強には向かいません。
お子さんがゲームばかりになるのは、ゲームの魅力が強すぎるからではなく、勉強が「やってもできるようにならない体験」になっているからです。
だから解決は、ゲームを引き算することではなく、勉強の側に「やればできる」の実感を足すことなんです。
まず、取り上げた場合に何が起こるかを、正直にお伝えします。
ゲームを失ったお子さんは、空いた時間を動画やマンガや昼寝など、別の暇つぶしで埋めます。あるいは、隠れてやる方法を探し始めます。
そして親子関係だけが確実に悪くなる。私はこのパターンを、塾の面談で何度も見てきました。
ゲームを消しても、勉強が選ばれない理由はそのまま残っています。だから、空いた時間は勉強以外の何かに流れていくだけなんです。
つまり、考えるべきは「どうやってゲームを減らすか」ではありません。「なぜ勉強が選ばれないのか」です。
ゲームには、レベルが上がる、面がクリアできる、昨日勝てなかった相手に勝てる、という形で、自分の成長がはっきり見える仕組みがあります。
人は、やればやるほど上達が見えることを、やめられません。
では、お子さんにとっての勉強はどうでしょうか。がんばってワークをやっても、テストの点数は変わらない。
何時間机に向かっても、できるようになった実感がない。実は、間違った勉強法で勉強していると、これは気のせいではなく、本当に実力が積み上がっていないんです。
「やってもできない」が積み重なると、お子さんの中に「どうせやってもムダ」という感覚が育ちます。
そうなれば、上達が見えるゲームを選ぶのは、意志が弱いからではなく、むしろ自然なことなんです。
しかも、多くのご家庭では、ここに悪循環が重なります。テストが返ってきて、点数が前と変わらない。
すると「ほら、ゲームばかりしてるからでしょ」と言われる。お子さんの中では、勉強はますます「怒られるもの」になり、ゲームはますます「安心できる場所」になっていく。
がんばって勉強した回のテストで点が変わらなかった子ほど、この流れに深くはまっていきます。






お子さんがゲームを選ぶのは、勉強の側に「やればできる」の実感がないから。ここを変えない限り、どれだけルールを厳しくしても、勝負にならないんです。
では、どうすればよいのか。それは、最速で「できるようになった」を体感させることです。いちばん速いのが、間違えた問題の解き直しです。
昨日は解けなかった問題が、今日は解ける。これは、ゲームでレベルが上がるのとまったく同じ、目に見える成長です。
しかも、たった1問から、1日で体感できます。この「できた」が少しずつ増えていくと、勉強はムダな作業ではなくなり、お子さんの中での優先度が静かに変わっていきます。
最初の1問だけは、保護者の方が横で付き合ってあげるのもおすすめです。教える必要はありません。
翌日に解けたとき、「昨日できなかったのにね」と一緒に喜ぶだけで十分です。ゲームの実況を聞くように、勉強の「できた」にも反応してもらえること。
それが、お子さんにとって想像以上に大きな燃料になります。
もちろん、ここから点数を大きく伸ばすには、どの問題を選ぶか、どこまで戻るかなど、正すポイントがまだあります。
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私はこれまで200人以上の中学生をサポートしてきましたが、ゲームをやめさせなくても、勉強のやり方を正しただけで結果は変わります。
この子たちは、ゲームを禁止されたわけではありません。むしろ、正しいやり方は短い時間で結果が出るので、遊ぶ時間を残したまま点数が上がっています。
点数の差は才能や勉強量の差ではなく、勉強の質の差だからです。
そして面白いことに、勉強で「やればできる」を実感した子は、ゲームへののめり込み方も自然と落ち着いていきます。
逃げ場としてのゲームが、ただの楽しみとしてのゲームに戻るからです。順番はいつも、勉強の側が先なんです。






最後に、ゲームとの付き合い方です。禁止ではなく、時間の枠を本人と話し合って決めるのがおすすめです。
親が一方的に決めたルールは破られますが、自分で決めたルールには、子どもなりに責任を持とうとします。
決め方の例としては、平日は何分まで、テスト1週間前だけはどうするか、といった枠を本人の口から言わせて、親はそれを承認する側にまわることです。
守れなかった日を責めるより、守れた日に「ちゃんと自分で決めたとおりにできてるね」と認めるほうが、ルールは長持ちします。
目指すのは、ゲームを我慢させることではなく、好きなことを楽しみながら結果も出せる毎日です。勉強の質が上がれば、それは充分に実現できます。
ゲームに夢中になれるお子さんは、夢中になる力を持っているということです。何時間も集中できて、失敗しても何度も挑戦できる。
それは勉強で伸びる子の姿そのものです。「やればできる」を勉強でも実感できたとき、その力は必ず勉強にも向かい始めます。
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