
大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』
テスト2週間前になっても、お子さんがなかなか勉強を始めない。聞いてみると「何からやればいいかわからない」と言う。結局いつも、直前になってワークを1ページ目から慌てて埋めて、テストが終わる。このくり返しを、なんとかしてあげたいと思っている方は多いはずです。この記事では、元塾講師の私が、テスト勉強で迷子になる本当の原因と、最初の30分でやるべきたった1つのことをお伝えします。
先に結論をお伝えします。「何から」で迷うのは、勉強の順番を知らないからではありません。自分の「できない問題」がどこにあるかを知らないからです。だから、テスト勉強の1歩目は、暗記でもまとめノートでもなく、「できる・できないの仕分け」なんです。
迷子になっている子が最初にやりがちな勉強は、だいたい決まっています。教科書を最初から読み直す。まとめノートを作る。ワークを1ページ目から順番に埋める。
共通点は、テスト範囲の「全部」を相手にしていることです。全部を相手にするから、時間がいくらあっても足りません。しかも、その時間の大半は、もともとできる問題や、すでに知っていることに使われます。がんばったのに点数が変わらないのは、このためです。
テストの点数が上がるのは、できなかった問題ができるようになったときだけです。だとすれば、最初にやるべきことは1つしかありません。自分のできない問題がどこにあるのかを、目に見える形にすることです。
やり方は簡単です。テスト範囲のワークを開いて、いきなり解いてください。そして、○と×をつけていくだけです。教科書を読み直す必要も、ノートを見返す必要もありません。今の実力のまま、丸腰で解くことに意味があります。
最初の30分で仕分けが終わると、テスト範囲は「やるべき問題」と「やらなくていい問題」にくっきり分かれます。この瞬間、「何からやればいいかわからない」という悩みは消えます。やることが、印の形で目の前に並んでいるからです。
ここで、まとめノートを作りたくなる子も多いのですが、少し待ってください。まとめノートは、作っている時間のほとんどが「書き写す作業」で、できない問題をできるようにする時間ではありません。仕分けと解き直しが終わって、それでも時間が余ったときの選択肢と考えてください。






仕分けをすると、×にも2種類あることが見えてきます。「解説を読めばわかる、惜しい×」と、「解説を読んでも歯が立たない×」です。
先に取り組むのは、惜しい×です。ここがいちばん少ない労力で○に変わる、点数に近い場所だからです。歯が立たない×は、今の点数によっては、今回のテストでは思いきって後回しにして構いません。たとえば今40点前後のお子さんなら、応用問題の×は全部飛ばして、基本問題の×だけをスラスラにする。それだけで60点台は十分に見えてきます。全部の×と戦おうとしないことも、立派な戦略です。
多くの子は、「まだ覚えていないから解けない。だから先に覚えよう」と、暗記から始めます。真面目な発想ですが、この順番こそが迷子の入口です。
先に覚えようとすると、何を覚えるべきかがわからないので、範囲の全部を覚えようとすることになります。終わりません。逆に、先に解いてしまえば、間違えたところだけが「覚えるべき場所」として浮かび上がります。覚える量は一気に減り、しかも全部が点数に直結する場所だけになる。
解いてから、覚える。この順番に変えるだけで、同じ勉強時間の中身がまるごと点数に向かうようになります。
なお、仕分けのあとの解き直しの精度や、教科ごとの進め方など、テスト勉強の正し方には続きがあります。全体像は、無料の7日間講座で1日1テーマずつ具体的に解説していますので、次のテストに向けてあわせて確認してみてください。


もうひとつ大事なのが、仕分けをいつやるか、です。
多くの子は、ワークを提出物として、提出期限ギリギリに埋めます。これは、仕分けがテスト前日に終わるということです。せっかく×が見つかっても、解き直す時間はもう残っていません。「ワークは終わらせたのに点が取れない」の正体は、ここにあります。
理想は、テスト2週間前の週末に、範囲のワークをひととおり解いて仕分けを終えること。そうすれば、残りの2週間をまるごと、×を○に変える時間に使えます。同じワーク1周でも、いつやるかで意味がまったく変わるんです。
ちなみに、理科と社会は単元ごとに独立しているので、仕分けと解き直しの効果が出るのがとくに早い教科です。テスト勉強の手応えを早くつかみたいなら、理科と社会から始めるのもおすすめです。
私はこれまで200人以上の中学生の勉強をサポートしてきました。テスト勉強を仕分けから始めるように変えた子たちは、短期間でこう変わっています。
2人とも、勉強時間はそれまでとほとんど変わっていません。時間の使い道が、できる問題から、できない問題に変わっただけです。点数の差は才能や勉強量の差ではなく、勉強の質の差。だから、始め方を正すだけで、次のテストから結果は変えられます。
とくに英語46点だった子は、それまで毎回、教科書の本文をノートに写すことから始めていました。仕分けに変えてからは、最初の30分で自分の×が見えるので、「今日は何をやるか」で迷う時間が完全になくなったそうです。迷いが消えると、勉強を始めるまでの腰の重さまで消えていきます。






「何からやればいいかわからない」と言えるお子さんは、やる気がないのではなく、始め方を知らないだけです。仕分けという1歩目さえ知れば、テスト勉強は迷わず進められるものに変わります。そして、この始め方は一度身につけば、次のテストでも、受験勉強でも、ずっと使い続けられます。
次のテストで結果を変えたい方は、勉強法の正し方の全体像を無料の7日間講座で確認してみてください。始め方が変われば、テストのたびのバタバタは今回で最後にできます。





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