
大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』
2学期の期末テストが近づいてきた。中間は5教科だったのに、期末は9教科。範囲表を見ただけで、お子さんが「どうすればいいの」と固まっている。
5教科でさえ手いっぱいなのに、音楽や美術、保健体育、技術家庭まで、どう時間を割けばいいのか。結局、副教科は前日の夜に慌てて眺めるだけで終わっている。そんな毎回をなんとかしたいと思っている方も多いと思います。
この記事では、元塾講師の私が、2学期の期末テストで内申を落とす家庭に共通する時間配分の間違いと、9教科の正しい組み立て方をお伝えします。
先に結論をお伝えします。2学期の期末は、副教科を「直前に眺めるだけ」で済ませた家庭が、内申を落とします。
理由は単純で、副教科は9教科のうち4教科、内申の半分近くを占めるからです。そして、副教科の点数は、5教科よりはるかに短い時間で上がります。時間配分を少し変えるだけで、期末は別の結果になります。
まず、内申の仕組みを思い出してください。多くの都道府県で、内申は9教科の評定を合計します。5教科と副教科4教科は、1教科あたりの重みが同じです。地域によっては、副教科の評定を2倍にして計算するところさえあります。
つまり、音楽で「3」を取ることは、数学で「3」を取ることと、内申の上では同じ重さなんです。
しかも、副教科の評定は、定期テストの点数の影響が大きい教科でもあります。実技の評価は普段の授業で決まっていて、期末のテストで動かせるのは知識の部分。ここで70点を取るか50点を取るかで、評定が1つ変わることが珍しくありません。
ところが、多くのご家庭では、勉強時間の9割が5教科に使われます。副教科は前日に教科書を眺めるだけ。内申の半分近くを占める教科に、時間の1割しか使っていない。これが、2学期の期末で内申を落とす構造です。
「副教科は暗記だから直前でいい」という考え方は、半分正しくて半分間違いです。直前でも取れる教科だからこそ、直前の1時間をきちんと使うかどうかで、評定が1つ変わります。
そして、ここが大事なところです。副教科のテストは、5教科と違って積み上げがありません。範囲の中の知識を覚えていれば、そのまま点数になります。
数学で10点上げるには、前の単元まで戻って練習が要ることがあります。でも、音楽や保健体育で10点上げるのは、範囲のプリントの×をスラスラ答えられるようにするだけです。かかる時間は、教科あたり2時間もあれば十分です。
同じ2時間を数学に足しても、点数は数点しか動かないことがあります。副教科に使えば、10点、20点と動きます。内申への効き方で考えれば、期末の直前に副教科へ時間を回すのは、いちばん割のいい投資なんです。
私が塾で見てきた中でも、5教科の点数はほぼ同じなのに内申で差がついている子は、決まって副教科の評定で差がついていました。5教科だけを見ていると、この差は見えません。






では、期末までの2週間をどう配分するか。順番があります。
ポイントは、5教科を「早く始めて」、副教科を「遅く、確実に」やることです。5教科は積み上げがあるので時間がかかります。だから先に着手する。副教科は覚えれば取れるので、1週間前からでも間に合う。だから後に置く。でも、置くだけで、眺めるだけにはしない。
副教科の順番は、テストの日程の逆順で組んでください。最後の日にある教科を1週間前に、最初の日にある教科を直前に。こうすると、テスト期間中の夜に、翌日の副教科の×を総ざらいする時間が自然に取れます。
副教科のやり方も、5教科と同じです。プリントや教科書の太字を「読む」のではなく、先に解いて×をつける。×だけを、隠して答えられるまでくり返す。眺めるだけの30分と、解いて覚える30分では、点数がまるで違います。
9教科の期末は、5教科の仕上げに副教科の時間を「足す」のではなく、最初から9教科分の配分で組むテストです。副教科の2時間を先に確保してから、残りを5教科に割り振ってください。
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数学55点だった子は、それまで期末の前日を副教科の丸暗記で潰していて、5教科の総ざらいができていませんでした。副教科を1週間前から1日1教科で片づけ、前日を9教科の×の総ざらいにあてたところ、数学が28点上がり、副教科の評定も上がっています。
点数の差は才能や勉強量の差ではなく、勉強の質の差。期末は、時間の配分そのものが質を決めるテストです。






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