高校受験まで残り100日、何をやめて何を残すか|「間に合うか」は今の点数ではなく1週間の伸び幅で決まる。100日を「80日」で終える設計を元塾講師が解説

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

塾の壁に「入試まであと100日」の紙が貼られた。模試の判定は、夏からほとんど変わっていない。塾からは冬期講習の案内と、入試対策の新しいテキストが届いた。お子さんは机に教材を全部広げて、どれも途中で止まっている。

残り100日で、何をやめて何を残せばいいのか。塾に聞いても「全部大事です」と返ってくる。そんな状況でお悩みの方に向けて、塾で受験生の最後の100日を何度も見てきた元塾講師の立場からお伝えします。

 
あと100日と言われて、本人より私のほうが焦っています。今の点数で、本当に間に合うんでしょうか。

先に答えをお伝えします。残り100日で間に合うかどうかは、今の点数では決まりません。

決めるのは、1週間でどれだけ伸びるかです。100日は約14週間あります。合格ラインまでの差を14で割れば、1週間に必要な伸び幅が出ます。その伸び幅を毎週作れるやり方があるかどうか。残り100日の勝負は、ここだけです。

目次

「間に合うか」は今の点数ではなく、1週間の伸び幅で決まります

例えば、志望校の合格目安が5教科で320点、いまの過去問が270点だとします。差は50点です。

50点を14週で割ると、1週間に約4点。5教科合計で4点ですから、どれか1教科で1問分、取れる問題を増やせば届く計算です。

「50点足りない」と聞くと、気が遠くなります。「1週間に1問」と聞くと、やれそうに見えてきます。差の大きさは同じなのに、見え方がまったく違うんです。

塾で受験生を見ていたころ、残り100日で伸びた子は、その時点の点数が良かった子ではありません。1週間の伸びを、毎週確かめていた子です。今の点数しか見ていない子は、焦って教材を増やし、伸びが止まっていました。

残り100日で最初にやることは、新しい教材を開くことではありません。合格目安と今の点数の差を14で割って、1週間の目標を1つの数字にすることです。

100日の計画は「80日」で終える設計にしてください

1週間に4点の伸びを14週続ければ、理屈の上では56点伸びます。でも、計画どおりに最後まで進んだ受験生を、私は見たことがありません。

期末テストで1週間止まる。年末年始で2日抜ける。1月に体調を崩す。100日のうち20日ほどは、必ず予定外に消えます。

だから、計画は期日の8割、つまり80日で終わるように組みます。2月下旬が入試なら、1月末までに合格ラインへ届く設計です。残りの20日は、予定外に消える日と、当日のミスに備える余白にします。

合格ラインぴったりを目指す設計も危険です。本番は知らない教室で、緊張しながら解きます。普段なら取れる問題を2問落とすことは珍しくありません。目指すのは、合格目安より20点上。この20点が、当日の2問を吸収してくれます。

80日で、合格目安の20点上に届く設計。これが、残り100日で最後まで崩れない計画の形です。

残り100日で「やめること」と「残すこと」

1週間の伸びを作るために、残すことは2つだけです。その代わり、やめることを先に決めます。

やめること

  • 新しい問題集や入試対策テキストを足すこと。残り100日で新しい教材が最後まで終わることはなく、やりかけが増えるほど伸びは止まります
  • 過去問を毎日解くこと。過去問は実力を測る道具であって、解くだけでは実力は上がりません
  • 「全くわからない問題」から手をつけること。わかるまでに時間がかかり、1週間の伸びになりません

残すこと

  1. 週に1回、過去問を1年分、時間を計って解く。間違えた問題を「ミス」「解説を読めばわかる」「時間が足りなかった」「全くわからない」の4つに分ける
  2. 残りの6日で、「ミス」「解説を読めばわかる」「時間が足りなかった」の3つを、使い慣れた問題集で解き直す。同じ問題を答えを見ずにスラスラ解けるまで、そして同じ単元の似た問題まで解く

「全くわからない問題」は後回しで構いません。他の3つを取り切るだけで、ほとんどの子は合格目安に届きます。実際に4つに分けてみると、全くわからない問題は意外と少ないものです。

ここで言う「スラスラ」とは、答えを思い出すことではなく、問題を見た瞬間に手が動く状態です。「えっと」と考えてから解けた問題は、本番の緊張の中では落ちます。まだ×のままだと考えてください。

過去問は、週に1回が基準です。×が多くて解き直しが追いつかない週は、過去問を飛ばしてでも解き直しを優先してください。測る日より、治す日のほうが大切です。

 
冬期講習のテキストもあるのに、過去問は週1回でいいの?毎日やったほうが力がつく気がするけど。
NAO
週1回で十分です。過去問は病院の検査と同じで、毎日受けても体は治りません。残りの6日で治す時間のほうが、ずっと大事なんです。

ここに書いた週の回し方は、残り100日の設計の骨組みです。4つに分けた問題のどれから手をつけるか、解き直しを何回でスラスラにするか、教科ごとの時間配分をどう決めるか。実際にはこれらが組み合わさって、初めて1週間の伸びになります。

間違えた問題の仕分け方や、スラスラまで持っていく解き直しの手順は、無料の7日間講座で1日1テーマずつ解説しています。残り100日の設計を固めたい方は、先に全体の流れをつかんでおくと迷いません。

D判定から2ヶ月で逆転合格した子が、やめたこと

指導事例
  • 入試まで2ヶ月の時点でD判定。塾の講習テキストに加えて、市販の入試対策問題集を2冊、どちらも途中まで進めていた子でした。
  • お願いしたのは2つだけ。やりかけの教材を閉じること。そして、週1回の過去問で間違えた問題を4つに分け、使い慣れた問題集でスラスラまで解き直すことです。
  • 毎週の過去問の点数を記録すると、伸び幅が目に見えるようになりました。合格目安を超えたところで入試を迎え、D判定から2ヶ月で逆転合格しています。

この子が特別だったのは、才能ではありません。やりかけの教材を閉じる勇気があったことです。閉じた分の時間がそのまま解き直しに回り、1週間の伸びに変わりました。

点数を分けるのは、才能でも勉強時間でもなく、勉強のやり方です。残り100日は、やり方の差がいちばん大きく点数に出る期間なんです。

 
残り100日で全部やろうとしていました。週1回の過去問と、伸び幅を見ればよかったんですね。
NAO
そうなんです。残り100日は、足す時期ではなく、取れる問題を増やす時期。伸び幅が見えれば、お子さんも自信を持って走れますよ。

お母さんにお願いしたいのは、点数ではなく「伸び幅」を一緒に見ることです

残り100日の家庭でいちばん多いすれ違いは、「今週は何点だった?」という会話です。点数を聞かれるたびに、お子さんは合格ラインとの差を突きつけられます。

聞くのは、先週からの差にしてください。「先週より何点伸びた?」「今週できるようになった問題はどれ?」。伸び幅を一緒に記録すると、お子さんは自分の進み方を数字で見られるようになります。

もう1つは、教材を買い足さないことです。不安になると、親も子も新しい問題集に手が伸びます。でも、残り100日に必要なのは、今ある教材の×を取り切ることだけです。

残り100日は、お子さんの実力を疑う期間ではなく、伸び幅を確かめる期間です。1週間の伸びが見えている限り、お子さんは間に合う方向に進んでいます。

まとめ 残り100日で、やめることと残すこと

この記事のまとめ
  • 間に合うかどうかは今の点数ではなく、1週間の伸び幅で決まる。合格目安との差を14週で割る
  • 計画は100日ではなく80日で終える設計にし、目指すのは合格目安の20点上
  • やめるのは、新しい教材を足すこと、毎日の過去問、全くわからない問題から手をつけること
  • 残すのは、週1回の過去問と、間違いの4つの仕分け、使い慣れた問題集でのスラスラまでの解き直し
  • 家庭では点数ではなく伸び幅を一緒に見て、教材を買い足さない

この記事でお伝えした週の回し方は、残り100日の設計の一部です。どこまで戻って解き直すか、教科ごとの時間の配り方、伸びが止まった週の立て直し方がそろって、初めて100日で結果が変わります。全体の正し方は無料の7日間講座で順番にお伝えしていますので、残り100日を迷わず走り切りたい方は、ぜひ確認してみてください。

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NAO

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順調だった中学時代
  • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
勉強に自信をなくした高校時代
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
勉強法の大切さに気づいた浪人時代
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
勉強法の威力を確信した塾講師時代
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
子どもの将来のために「勉強法を今すぐ正すべき」だと確信
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • 本質的な「正しい勉強法」は、今の成績にも、受験にも、将来にも必ず役立つと確信を持つ

勉強が伸び悩むのは才能ではなく、やり方が間違っているだけです。

テクニック的に勉強して、テストの点数や合格だけとっても、将来に役に立ちません。

本質的なやり方で正しく勉強できれば、成績は伸び、受験にも合格でき、何よりも将来に活きる力が身につきます。

勉強は才能ではなく、やり方の問題です。正しくやれば、誰でも面白いほど伸びます。

具体的にどうすれば勉強法を正せるのかを徹底的にご紹介します。お子様の成績アップのために、ぜひご活用ください。

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