定期テスト1ヶ月前からの勉強法|早めに始めたのにワークが直前にしか終わらない中学生へ。点数が決まるのは「範囲表が出る前の2週間」である理由と、4週間の正しい順番を元塾講師が解説

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

期末テストまで、あと1ヶ月。中間テストの結果が悪かったので、今回は早めに始めさせた。

それなのに、ワークはいつものようにテスト前日の夜に終わり、点数も前回とほとんど同じだった。

「1ヶ月前から始めたのに、なぜ」と感じているお悩みの方に向けて、塾で定期テスト前の4週間を何度も見てきた元塾講師の立場からお伝えします。

 
今回は1ヶ月前から机に向かっていました。それでもワークは前日まで終わらず、点数は中間と同じです。もっと早く始めるしかないんでしょうか。

先に答えをお伝えします。もっと早く始める必要はありません。

1ヶ月前から始めても点数が変わらないのは、始める時期の問題ではなく、前半の2週間が「範囲表待ち」で消えているからなんです。

定期テストの点数は、範囲表が出る前の2週間の使い方でほとんど決まります。その理由と、4週間の組み立て方をお話しします。

目次

1ヶ月前から始めた子の4週間は、こう消えています

伸びない子の4週間

1ヶ月前から机に向かっているのに点数が変わらない子の4週間を、そのまま追いかけるとこうなります。

  • 4週間前。範囲表がまだ出ていないので、何をすればいいか分からず、教科書やノートを読み返す
  • 3週間前。まだ範囲表が出ない。塾の宿題と学校の課題をこなして終わる
  • 2週間前。範囲表が出る。ワークを1ページ目から解き始める
  • 1週間前。ワークが終わらない。提出に間に合わせるために、答えを見ながら埋める
  • 前日。ワークがやっと終わる。解き直しの時間はゼロ

机に向かった時間は、たしかに4週間分あります。でも、点数に変わる工程は、この4週間に1つも入っていません。

点になるのは「ワークを終わらせた量」ではなく「×を○に変えた数」

定期テストの点数は、ワークを何ページ終わらせたかでは決まりません。

決めるのは、ワークで一度×だった問題のうち、テスト当日までに自分の手で解けるようになった数です。

勉強は、解説を読んで分かる段階、自分で正解できる段階、見た瞬間に手が動く段階の順に進みます。

ワークを埋める作業は、1つ目で止まります。点になるのは、2つ目から先だけです。

前日にワークが終わる子は、×を見つけた瞬間にテストが来ます。×を○に変える時間が、最初から1日もないんです。

だから「もっと早く始める」は答えにならない

6週間前から始めても、範囲表が出るまで待っていれば、同じことが起きます。

変えるのは、始める時期ではありません。範囲表が出る前の2週間に、何をしておくかです。

NAO
早く始めた子ほど、前半を「待つ」ことに使ってしまいます。ここを変えるだけで、同じ4週間が別物になるんです。

4週間は「範囲表が出る前」と「出た後」で役割が違います

前半2週間は「×を見つける」期間

範囲表が出ていなくても、テスト範囲の大部分はもう決まっています。いま授業で習っている単元は、ほぼ確実に範囲に入るからです。

だから前半2週間は、範囲表を待たずに、習った単元のワークをその週のうちに解きます。目的は終わらせることではなく、×を見つけて印をつけることです。

範囲表が出るころには、×の一覧がすでに手元にある。この状態で後半に入れるかどうかが、点数の分かれ目です。

後半2週間は「×を○に変える」期間

範囲表が出たら、やることは2つだけになります。

  1. 範囲表で新しく分かった単元のワークを解き、×に印をつける。ここで範囲のワークは一通り終わる
  2. 残りの日で、印をつけた×を答えを見ずに解き直す。同じ問題をスラスラ解けるまで、日を変えて5回が目安

ワークの提出は、1週間前には終わっています。前日の夜は、×の最後の解き直しに使えます。

1ヶ月前から始める価値は、早く終わらせることではありません。×を見つける日と、×を○に変える日を分けられることにあります。

前半で見つけ、後半で変える。この順番だけが、点数を変えます。

1週間ごとの目安

  • 4週間前と3週間前。その週に習った単元のワークを解き、×に印。1日20分で足ります
  • 2週間前。範囲表が出る。残りの範囲のワークを解いて×に印。印のついた問題の解き直し1周目
  • 1週間前。解き直し2周目から4周目。解けるようになった問題から印を外していく
  • 前日。印が残っている問題だけを最後にもう1回。新しいことはやらない
 
範囲表が出る前にワークをやっても、範囲が違ったらムダにならない?
NAO
いま習っている単元が範囲から外れることは、ほとんどありません。もし外れても、その×は次のテストや入試で必ず出ます。ムダになる×は1つもないんです。

4週間で「やめること」と「続けること」

やめること

  • 範囲表が出るまで待つこと。前半2週間が丸ごと消えます
  • ワークを1ページ目から順番に、最後まで終わらせようとすること。終わらせることが目的になると、×に印がつきません
  • 提出に間に合わせるために、答えを見ながら埋めること。×が見えなくなり、解き直す場所がなくなります

続けること

  • 習った週のうちに、その単元のワークを解いて×に印をつけること
  • 印をつけた問題を、答えを見ずに自分の手で解き直すこと。解けたら印を外す
  • 勉強の最後に、今日できるようになった問題が1つあるかを確かめること

ここに書いた4週間の順番は、やり方を正すための一部です。

印をつけた問題をスラスラ解けるまで解き直す回数と、勉強の終わりに「今日は何ができるようになった?」と確かめる習慣は、無料の7日間講座で1日1テーマずつお伝えしています。

次のテストが1ヶ月後なら、前半の2週間が始まる前に、先に流れをつかんでおいてください。

ワークが前日に終わっていた子が、数学76点から98点になった話

1ヶ月前から始めても、前日に答えを写していた

私が見てきた中に、毎回1ヶ月前から机に向かうのに、ワークは前日の夜に答えを見ながら埋めている子がいました。数学は76点前後で止まっていました。

お母さんは「時間はかけているのに」と首をかしげていました。本人も、早く始めているのに結果が出ないことに、自信をなくしかけていました。

変えたのは「範囲表が出る前」だけ

お願いしたのは1つです。範囲表を待たず、習った週のうちにその単元のワークを解いて、×に印をつけておくこと。

範囲表が出たときには、×の一覧ができていました。残りの2週間は、その印を消していくだけです。ワークは提出日の1週間前に終わりました。

次のテストで98点

次の定期テストで、数学は76点から98点になりました。

机に向かった時間は、前回と同じ4週間です。変わったのは、前半2週間の中身だけでした。

 
早く始めること自体は間違っていなかったんですね。待っていたのがもったいなかったんだと分かりました。
NAO
点数の差は、才能でも勉強時間でもなく、やり方の差です。1ヶ月前から動ける子は、順番を変えるだけで一気に伸びますよ。

お母さんにお願いしたいのは「範囲表、出た?」をやめること

「範囲表、出た?」が待つ勉強を作ります

テストが近づくと、「範囲表はもう出た?」「ワークはどこまで進んだ?」と聞きたくなります。

でもこの2つの質問は、お子さんに「範囲表が出てから」「ワークを進めること」を目標にさせてしまいます。

前半2週間を待つ勉強にしているのは、この声かけかもしれません。

代わりに聞く一言

 
今週習ったところ、ワークで×いくつあった?

×の数を聞かれると、お子さんは×を見つけるためにワークを解くようになります。×が多くても責めないでください。見つかった×の数は、後半に点数へ変わる数です。

範囲表が出たあとは、「印、いくつ消えた?」に変えてください。消えた印の数が、そのままテストの点数の伸びになります。

勉強の終わりに「今日は何ができるようになった?」と1つだけ確かめる声かけと、印をつけた問題を5回でスラスラまで持っていく手順は、無料の7日間講座で1日1テーマずつ扱っています。

次のテストまでに、親子でそろえておいてください。

まとめ 1ヶ月前の勉強は「範囲表が出る前の2週間」で決まる

この記事のまとめ
  • 1ヶ月前から始めても伸びないのは、前半2週間が「範囲表待ち」で消えているから
  • 点数は、ワークを終わらせた量ではなく、×を○に変えた数で決まる
  • 前半2週間は、習った週のうちにワークを解いて×に印をつける「見つける」期間
  • 後半2週間は、印をつけた問題を5回解き直す「変える」期間。ワークは1週間前に終わる
  • 声かけは「範囲表、出た?」から「今週の×、いくつ?」「印、いくつ消えた?」へ
NAO
1ヶ月前から動けるお子さんは、もう半分できています。残りの半分は、順番だけ。次のテストで、前半の2週間を変えてみてください。

実は、早く始めても伸びなかった子でも、勉強のやり方を正しく変えるだけで、短期間でも面白いほど成績は伸びます。

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  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
勉強に自信をなくした高校時代
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
勉強法の大切さに気づいた浪人時代
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
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  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
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  • 本質的な「正しい勉強法」は、今の成績にも、受験にも、将来にも必ず役立つと確信を持つ

勉強が伸び悩むのは才能ではなく、やり方が間違っているだけです。

テクニック的に勉強して、テストの点数や合格だけとっても、将来に役に立ちません。

本質的なやり方で正しく勉強できれば、成績は伸び、受験にも合格でき、何よりも将来に活きる力が身につきます。

勉強は才能ではなく、やり方の問題です。正しくやれば、誰でも面白いほど伸びます。

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