中1の2学期、英語の点数が急に下がった|英会話に通わせていたのに…1学期の80点は「英会話の貯金」だった理由と、「言える」を「書ける」に変える2〜3週間の解き直しを元塾講師が解説

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』

 
小学生のころから英会話に通わせていて、1学期の英語は88点でした。それが2学期の中間テストで58点に…。本人も「なんで」と落ち込んでいます。

中1の保護者の方から、2学期の中間テストが返ってきたこの時期に、本当に多くいただく相談です。

英会話に何年も通わせてきたからこそ、英語で落ちるとは思っていなかった。「英会話は意味がなかったのかな」と考えてしまう気持ちは、よくわかります。

でも、原因ははっきりしています。お子さんの英語の力が落ちたのではありません。1学期と2学期で、テストに採点される力が入れ替わっただけなんです。

英会話で育てた力は本物です。そして、ここでの戻し方を知っていれば、期末テストまでに点数は戻ります。

NAO
今日は、英会話を習っていた子ほど2学期の英語で下がる仕組みと、2〜3週間で戻す順番をお伝えします。
目次

1学期の80点は「英会話の貯金」で取れた点数です

まず知っておいていただきたいのは、1学期の英語の点数と2学期の英語の点数は、測っているものが違うということです。

1学期のテストに出ていたもの

  • アルファベットと、単語を聞き取る問題
  • あいさつや自己紹介の短い文
  • be動詞を使った、聞いたことのある文
  • 配点の大きいリスニング

どれも、英会話教室で何年も口にしてきた内容です。

つまり、1学期の80点や90点は、テスト勉強をしなくても、英会話の貯金だけで取れていた点数なんです。

2学期から採点されるのは「紙に正しく書く力」

2学期の中間テストから、問題の中心が変わります。

新しい単語のつづりを書く。語尾にsをつける。DoとDoesを使い分けて疑問文を作る。こうした問題は、紙の上で1文字まで正確に書けて、はじめて丸になります。

耳で聞いて意味が分かっても、口で言えても、1文字違えば×です。採点のものさしが、音から文字に変わったんです。

下がったのではなく、まだ一度も「書く練習」をしていないだけ

英会話で鍛えてきたのは、聞く力と話す力です。

紙に正しく書く力は、まだ一度も練習していません。1学期は貯金で乗り切れたので、練習する必要がなかったんです。

だから58点は、英語ができなくなった点数ではなく、英語のテスト勉強をまだ始めていない点数です。

NAO
聞ける、言えるは本物の力です。足りないのは「書く」の1つだけ。ここだけ足せば、貯金はそのまま点数に戻ります。

英会話の子は「言える」ので、×が見つかりません

では、なぜ家でワークをやっているのに戻らないのか。

英会話を習っていた子には、他の子にはない落とし穴があります。答え合わせを、口でしてしまうんです。

ワークを見て、頭の中で言って、次へ進む

ワークの問題を見ると、答えの文が頭の中で自然に聞こえてきます。

「He plays tennis.」と口で言える。意味も分かる。だから本人は「できた」と感じて、書かずに次の問題へ進みます。

この勉強では、×が1つも出てきません。×が出ないので、直す場所もないまま、テスト本番で初めて紙に書くことになります。

失点は、耳では区別がつかない3箇所に固まっています

英会話の子の答案を見ると、×は散らばっていません。決まった3箇所に集まっています。

  • 語尾のs。playsのs、booksのsは、会話では聞こえにくく、書くと落ちる
  • 疑問文の語順。口では自然に出るのに、書くとDoesの位置がずれる
  • つづり。音では分かる単語を、文字にすると1字違う

どれも「分かっていない」のではなく、「音で分かっているものを、文字に直す練習をしていない」から起きる×です。

「言える」と「書ける」と「スラスラ書ける」は別の段階です

英語の力には、聞いて言える段階、紙に正しく書ける段階、迷わず手が動く段階の3つがあります。

英会話の子は1つ目の段階がとても強い。でも、テストの点になるのは2つ目から先です。

口で答え合わせをしている限り、1つ目の段階で「できた」と数えてしまい、2つ目の段階へ進むきっかけがないんです。

 
読めるし、意味も全部分かるのに、答案が返ってくると赤ばっかりで…
NAO
分かっているのは本当だよ。足りないのは「紙の上で合っていると確かめる工程」だけ。そこを足せば赤は減っていきます。

2〜3週間で戻す順番「答え合わせを、声ではなく紙でする」

やることは、新しい教材でも、塾の追加でもありません。答え合わせの仕方を、口から紙に変える。これだけです。

期末テストまでの手順

  1. 返ってきた中間テストの×を、つづり・語尾のs・語順の3つに分ける
  2. 範囲のワークを、答えを見ずに紙に書く。頭の中で言うだけで済ませない
  3. 答えと1文字ずつ照らし合わせる。sの有無や語順の違いも、すべて×にする
  4. ×の文を、答えを閉じてもう一度書く。2日続けて迷わず書けたら○
  5. 新しいページへ進む前に、×だけをもう1周する

3番目が、この子たちにとっていちばん大事な工程です。ここで初めて、本人の目に×が見えます。

「見ながら写す」は、練習になりません

英単語を10回ずつノートに書く宿題が出ているご家庭も多いと思います。

でも、お手本を見ながら写していると、×は1つも出ません。ノートは埋まりますが、本番で初めて「見ずに書く」ことになります。

練習になるのは、見ずに書いて、文字で照らし合わせて、違ったところを書き直すときだけです。

英会話の強みは、ここで使えます

書き直すときは、声に出しながら書いてください。

英会話の子は、音がすでに頭に入っています。音と文字を結び直すだけなので、他の子より少ない回数で、スラスラ書けるところまで届きます。

×を答えを見ずにスラスラ書けるまで繰り返す回数と、勉強の最後に「今日は何が書けるようになった?」と確かめる声かけは、無料の7日間講座で1日1テーマずつお伝えしています。

よくある誤解「英会話を続けていれば英語は大丈夫」の正体

誤解1 英会話は無駄だった

逆です。英会話で育てた聞く力と話す力は、高校入試のリスニングと英作文で、そのまま得点になります。

消えたのではなく、まだ紙の上に出てきていないだけです。書く工程を足せば、貯金は全部使えます。

誤解2 文法を塾で習い直せば戻る

 
三単現とか疑問文とか、文法が分かっていないんでしょうか。塾で習い直させたほうが…

文法のルールは、口で言えている時点で分かっています。

足りないのは説明ではなく、紙に書いて確かめる回数です。授業を増やしても、×が見つかる工程は増えません。

誤解3 単語をたくさん書かせればいい

書く回数より、見ずに書いたあとに文字で照らし合わせたかどうかです。

10回写すより、1回見ずに書いて、1字の違いを見つけるほうが、点数には近いです。

NAO
英会話をやめる必要も、塾を足す必要もありません。変えるのは答え合わせの仕方だけです。

英会話歴5年の中1が、中間55点から期末83点になった話

1学期は90点台、2学期の中間で55点

私が見てきた中に、小学1年から英会話に通っていた中1の子がいました。発音はきれいで、英語の歌も歌える。1学期の英語は90点台でした。

それが、2学期の中間で55点。お母さんは「5年間の英会話は何だったのか」と、肩を落としていました。

×の8割が、語尾のsと語順でした

答案を見せてもらうと、意味を問う問題は全部○でした。

×は、playのsが抜けている、Doesの位置がずれている、つづりが1字違う。8割がこの3種類でした。分かっていないのではなく、書いて確かめたことがなかったんです。

変えたのは、答え合わせの仕方だけ

この子には、ワークを見ずに紙に書き、答えと1文字ずつ照らし合わせてもらいました。sの有無も語順も、全部×にしてもらいました。

初日は、1ページで×が12個出ました。本人は驚いていましたが、ここからが本当の勉強の始まりです。×の文を、声に出しながら書き直す。3週間、それだけを続けました。

期末で83点、リスニングは満点

期末テストは55点から83点になりました。リスニングは満点でした。

英会話はやめていません。塾も足していません。変わったのは、答え合わせを口でしなくなったことだけです。

 
英会話の力はちゃんと残っていたんですね。あの5年間が無駄じゃなかったと分かって、本当に安心しました。
NAO
点数の差は才能や勉強量の差ではなく、確かめ方の差です。英会話の子は音の土台がある分、書く練習を足したときの伸びがいちばん速いんです。

お母さんにできるのは「言ってみて」ではなく「書いてみて」の一言です

「この文、書いてみて」

教科書の日本語訳を1つ指さして、英語で紙に書いてもらってください。

口で言わせると、英会話の子はすらすら言えてしまい、×が出ません。紙に書いてもらうから、直す場所が見えるんです。

丸つけは、横に並べて文字で

書けたら、教科書の英文と横に並べて、違うところを本人に見つけてもらいます。

sが抜けていても、叱らないでください。「ここだけだね」と指さして、もう一度書いてもらう。それで十分です。

塾に通っているなら、一言だけ

「説明より、書いて照らし合わせる時間を取ってほしい」と伝えておいてください。授業の中身が、この子に合った形に変わります。

間違えた文を、答えではなく書き方を覚えるまで繰り返す方法と、今の教材の解説がスラスラ理解できるかで戻る場所を決める基準は、無料の7日間講座で順番にお伝えしています。

まとめ 中1の2学期の英語は「言える」を「書ける」に変えれば戻ります

この記事のまとめ
  • 1学期の80点は、英会話の貯金で取れた点数。2学期から採点されるのは「紙に正しく書く力」
  • 英会話の子は口で答え合わせをするので×が見つからず、本番で初めて書くことになる
  • 失点は語尾のs・疑問文の語順・つづりの3箇所に固まっている。直す範囲は狭い
  • 見ずに書いて、1文字ずつ照らし合わせて、×を声に出しながら書き直す。2〜3週間で戻る
  • 声かけは「言ってみて」ではなく「書いてみて」。丸つけは横に並べて文字で
NAO
英会話で何年も積んできた音の貯金は、消えません。書く工程を1つ足した瞬間から、その貯金が点数に変わり始めます。期末テストで、必ず取り返せます。

実は、2学期に急に下がった子でも、勉強のやり方を正しく変えるだけで、短期間でも面白いほど成績は伸びます。

定期テスト20点台だった子が、一気に70点を超える。5教科合計で200点以上上がる。D判定やE判定から、たった3ヶ月で逆転合格する。私がサポートしてきた子たちに、実際に起きてきた変化です。

では、その子たちは具体的にどう勉強したのか。どうすれば、お子さんの勉強法をもっと正しくできるのか。

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がんばっているのに、子どもの点数があがらない…

NAO

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勉強ができないのは才能の問題ではありません。ただ、「正しく勉強する方法」を知らないだけなんです。

私は確信を持って、そう言えます。

なぜなら、私自身がそれを身をもって経験してきたからです。

順調だった中学時代
  • 中学生時代はオール5、テスト450点超え
  • 自分は勉強の才能があると思ってた
  • 本当は塾に言われた勉強法のとおりにやっただけ
  • 偏差値70の高校へ入学
勉強に自信をなくした高校時代
  • 高校で塾に行かなくなり成績が急降下
  • 周りのレベルが高いためと思っていたが嘘だった
  • 全国共通模試でも偏差値50以下まで低下
  • なぜか阪大を受験し当然のように玉砕
  • 勉強の才能がなかったと気づく
勉強法の大切さに気づいた浪人時代
  • 浪人し、勉強法にもいろいろあると知り学び直す
  • 中学時代と高校時代での勉強法の違いに気づく
  • 中学時代の勉強法をベースに研究し勉強法を正す
  • 半年でE判定からA判定へ上がり阪大へ合格
  • 勉強は才能ではなく、やり方ではないか?
勉強法の威力を確信した塾講師時代
  • 塾講師や家庭教師として生徒にも勉強法を教える
  • 27点→73点、80点→90点超え連発、D判定→合格など劇的な成績アップ
  • 勉強は才能の問題ではなく、勉強法が大切と確信
  • 全ての人に勉強の才能はある
  • 生徒の「勉強って将来役立つの?」の疑問を研究したい想いが強くなる
子どもの将来のために「勉強法を今すぐ正すべき」だと確信
  • 商社、ベンチャーとビジネスの世界を渡り歩く
  • マネージャー、経営企画、人事の立場でビジネスパーソンの成功成長に向き合う
  • 成長し続けられる力こそ要だと確信を持つ
  • 正しい勉強法は、成長法則そのものだと気づく
  • そこが高学歴で仕事ができる人と、高学歴でも仕事が苦手な人の違いそのもの
  • 本質的な「正しい勉強法」は、今の成績にも、受験にも、将来にも必ず役立つと確信を持つ

勉強が伸び悩むのは才能ではなく、やり方が間違っているだけです。

テクニック的に勉強して、テストの点数や合格だけとっても、将来に役に立ちません。

本質的なやり方で正しく勉強できれば、成績は伸び、受験にも合格でき、何よりも将来に活きる力が身につきます。

勉強は才能ではなく、やり方の問題です。正しくやれば、誰でも面白いほど伸びます。

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