大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
教え方が下手とは言わせない!塾講師の経験から学んだ「上手に教える13のコツ」
こんにちは、NAOです。
人に上手に教えるのって難しいですよね。
「なかなか伝わらない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな方々のために、塾講師経験から学んだ「上手に教える13のコツ」を紹介したいと思います。
1.感覚的な表現を避ける
どんなに立派なことを教えても、「感覚的な表現」では伝わらないものです。
例えば、「何度も復習しよう!」というアドバイス。一見キチンとしたアドバイスに思えますよね。
しかし、「何度も」って具体的に何回なのでしょうか。人によっては2回かもしれません。10回かもしれません。
主観的なアドバイスでは受け手は勘違いしてしまうんです。
「何度も」ではなく、「5回」と具体的な数字にすることで、勘違いは解消されます。
感覚的な表現を避け、具体的に数値や行動を示すことで伝わりやすくなります。
2.内容を深く知る
これは当たり前ですね。何かを教えるときはその内容を深く知っておかなければ、上手く教えることができないです。
しかし、教える立場になると、「教え方」ばかりに囚われて、ついつい「自分で学習すること」を疎かにしてしまうことがあります。
上手に教えるためには自分自身の習熟度も上げ続けます。
3.自分ができていることを当たり前と思わない
教える立場に立つということは、「自分の方が相手よりも知っている」ということを意味します。
絶対的に相手の知識の方が足りません。だから教えています。
そんな状況では、自分にとっての「あたりまえ」が相手にとっては「意味不明」になることがあります。
「あたりまえと思うのは自分だけかもしれない。」
そう考えて、相手の理解度に合わせることが大切になります。
4.「わかった?」と聞かない
相手に伝わっているか確認するときに「わかった?」と聞いてしまいがちです。
しかし、これはよくない質問です。
「わかった?」という質問は「わかりました」という答えを引き出してしまいます。なんとなくわかっただけでも「わかりました」と言ってしまいたくなるんです。
相手が理解しているか確認したいときは、実際にやってもらうのが一番です。
5.長々と教えない
教えることに熱が入ってしまうとついつい10分、20分と長く教えてしまいがちです。
しかし、人間はそんなに多くの情報を覚えていられません。覚えていられるポイントはせいぜい2、3点です。
また、長々と説明されていると、教えられたことをアウトプットする時間がどんどん奪われてしまいます。結果的にせっかく聞いてもすぐに忘れてしまうことになります。
重要なポイントを早く身に着けてもらうためにも、必要以上に相手の時間を奪ってはいけません。
6.しっかりと褒め、信頼関係を築く
「できた時に褒める」
とてもシンプルなことですが、これだけで自分が相手のことを認めていることをキチンと伝えることができます。そうすれば相手も自分のことを信頼してくれるようになります。
信頼関係のない人の言葉は全く刺さりません。
7.「こうなってほしい」というビジョンを持つ
教えることは目的ではありません。何かを成し遂げて欲しいから「教える」という手段をとっているだけですよね。
例えば、塾講師には「生徒が成績を上げて欲しい」というビジョンがあります。それならば、教えてばかりでもいけないんです。教えることで相手に理解はしてもらえます。しかし、身に着けるためには、練習も大切です。
「教えたら次へ」と進んでしまいたくなりますが、相手の練習を待つ時間も大切なんです。
「教える」という手段が目的になってしまわないように注意します。
8.相手が何に困っているのか本質を見極める
相手が初心者の場合や、わかっていない場合、適切な質問ができない可能性があります。
例えば、英語初心者の「英語長文の問題集を教えてください。」という質問です。英語初心者は英語長文が読めません。だから、英語長文の問題集をやりたいと思ってしまいます。しかし、その前に英文法や英単語をある程度やっておいた方が、学習しやすいはずです。
したがって、この質問には「英語長文ハイパートレーニングの問題集がいいよ!」ではなく、「まずは、英文法問題集と英単語から始めてみたら?」と答えた方が相手のためになります。
ただ質問に答えるのでなく、相手が何に困っているのかを考え、その原因を指摘します。
9.何度も繰り返し伝える
人間は忘れてしまいます。一回読んだだけの本の内容はすぐに忘れてしまいます。
教えられたことも同じです。一回教えただけでは覚えていない方が普通です。
教える側がやるべきことは「復習」を促してあげることです。
大切なポイントは何度も繰り返し伝えて、身に着けてもらいます。
10.自分の方法が相手にもベストだとは限らない
自分と相手は違います。自分に合う方法が相手にも合うとは限りません。
「見て覚えるのが得意」という人もいれば「聞いて覚えることが得意」という人もいます。
自分のやり方を押し付けるのではなく、相手をサポートすることを意識します。
11.いきなりレベルを上げない
教えたことを相手が習得してくれるともっとたくさん教えたくなっちゃいますよね。
しかし、多くを望みすぎると、相手は疲れてしまいます。
最悪の場合、教わる内容そのものが嫌いになってしまう可能性もあります。
崖のぼりではなく、小さい階段を上っていくように無理なくサポートします。
12.相手の気持ちになって考える
なかなかわかってもらえない時、「なぜできないんだ」と思ってしまうことがあります。
「なんでこれをしなかったの?」と問い詰めてしまうこともあります。
「なんで宿題やってこなかったんだ!」という言葉は典型的な例です。
しかし、「部活動が忙しくて物理的に時間がなかった」という原因なら、そもそも宿題の量が多すぎたのかもしれません。
それなら宿題を一方的に出した側の責任もあるかもしれません。
それなのに一方的に問い詰めてしまっては信頼関係が崩れてしまいます。
相手の気持ちや立場を考えることが大切です。
13.予習する
これまで12個のポイントを紹介しましたが、教えながら教えるコツを判断するのはとても難しいです。
そこで、事前に「どうやって教えるか」を予習しておくことで、シミュレーションすることができます。
注意すべきポイントをチェックしたり、相手の気持ちになって考えることも可能です。
いきなり教えるのではなく、事前にシミュレーションしてみると、上手に教えることができます。
まとめ
最も大切なのは「自分と相手は違う」ということを理解しておくことです。
自分と相手は違うから、感覚的な表現は避ける。自分と相手は違うから、やり方を押しつけない。
相手の立場で考えることで、グッと伝わりやすくなります。