現代文が苦手でも大丈夫!現代文が苦手だった理系受験生でもセンター試験で90%以上とれた現代文の勉強法

この記事を書いた人
NAO / 家庭学習法アドバイザー

大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成

こんにちは、NAOです。

現代文の勉強の仕方がいまいちわからない人は多いのではないでしょうか。

今回は私がセンター試験で9割とれた現代文の勉強法を紹介します。

目次

現代文は何を学ぶ科目なのか

勉強の仕方がわからないということは、ゴールポイントがわかっていないということです。

つまり、「現代文を学んでどうなりたいのか」まずこれを明確化させる必要があります。

現代文は「日本語の勉強」ではありません。日本語の勉強は義務教育で一応終わっています。

高等学校の現代文はもっと高度なことを学んでいます。「日本語で書かれた文章を読むこと」です。

現代文の学習を通して、日本語で書かれた文章を読む能力を身につけることがゴールポイントです。

「読めていない」からできない

「いや、日本語の文章くらい読める」と思っている方もいるかもしれません。しかし、本当に読めていますか?

試しに少し読んでみましょう。次の文章を読んでみてください。

「反復は研究の母なり。」重要な書物はいかなるものでも、続けて二度読むべきである。それというのも、二度目になると、その事柄のつながりがより良く理解されるし、すでに結論を知っているので、重要な発端の部分も正しく理解されるからである。さらにまた、二度目には最初とは違った気分で読み、違った印象をうけるからである。つまり一つの対象を違った照明の中で見るような体験をするからである。
(ショーペンハウアー『読書について』より)

筆者は何を言っていましたか。

「反復について」と答える人は現代文が苦手なはずです。

「反復について」というような理解ではなく、「反復についてどう言っていたか」が大切なんです。

「反復について書いてあった」という理解では、筆者の主張もその根拠も全く「読めていません」。

この文章を一文ずつ噛み砕くと次のようになります。

  1. 「反復は研究の母なり。」(=反復することは物事を深く学ぶ源となる。)
  2. 大事な本はどんなものでも続けて二回読むべきである。
  3. なぜなら、二回目は結論を知っているため、それぞれの内容のつながりや理由が正しく理解できるからである。
  4. さらに、二回目は最初とは違った気分で読むため、また違った印象を受ける。
  5. つまり、一つのことに対して違った見方をすることになる。

もっとおおざっぱにまとめると次のようになります。

【要約例】

本の内容を正しく理解できるのは、結論を知ってから読む時。

だから、大切な本は必ず二回読みましょう。

一回目に気づけなかったことも学べますよ。

「反復が大切なのはなぜなのか。」

筆者がどう言っていたかがわかりましたね。

二回目は一回目以上のことを学ぶことができる。

だから、「反復は研究の母なり」なんです。

日本語をただ読むのではなく、筆者が何を言いたいのかを読み解く。これこそが現代文で学びたいことです。

筆者が何を言いたいのかを読み解くためには、センター試験で出題されるように「傍線部Aはどういうことか」と一文ずつ理解しなければならないんです。読み解ける人は簡単に答えられます。

現代文の効果的な勉強法

「筆者の言いたいことを正しく読み解く」という目的がわかれば、あとはそれに向かってのトレーニングです。

現代文の勉強法でおすすめできるのは、次の2つです。

  1. 解答の根拠を考える
  2. 文章を要約する

詳しく説明します。

勉強法1.問題集の「答えの根拠」を考える

センター試験の問題は選択形式です。選択形式だと「偶然当たる」ということがあります。

しかし、高得点を狙うなら、「偶然」を「必然」に変えなければなりません。そのためには解答の根拠を考えることが大切になります。

センター試験はご存知の通り、たくさんの人が受験します。

ということは、「この問題の答えって(イ)じゃなくて(ア)じゃないの?」というクレーマーがいてもおかしくありませんよね。

そんな時に「いやこういう理由だから(ア)は間違いで(イ)が正解なんです。」と論破できる理由がないと出題者が困ります。

だから、センター試験の答えには絶対に根拠があります。

選択肢が6つあっても正解は1つだけです。正解以外の選択肢には間違いである根拠が必ずあります。その根拠を試験中に探すことができれば確実に正解できます。

正解と間違いの「根拠」を探すトレーニングが問題集でのトレーニングなんです。

「なぜこの答えなのか」

を意識して問題集でトレーニングしましょう。

根拠を探すトレーニングとして、おすすめの問題集はスタディサプリと「ゼロから読み解く最強の現代文」です。

おすすめ問題集1:スタディサプリ高校講座(現代文)

スタディサプリは1980円で全教科の授業が見放題になる映像授業サービスです。

現代文の授業はこんな感じです。

実際の文章の読み方を映像授業で説明してくれます。

わかりやすくてとてもおすすめできる教材です。

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おすすめ問題集2:ゼロから読み解く最強の現代文

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「ゼロから読み解く最強の現代文」は初心者向けの参考書です。映像授業のように語り口調でやさしく解説してくれます。

使用する文章も平易なので、本質を理解しやすいです。

勉強法2.文章を要約する

おすすめの勉強法の2つ目は「文章を要約すること」です。

要約トレーニングは筆者の言いたいことを読み解けるようになるために効果バツグンのトレーニングです。

要約のやり方はカンタンです。

先ほどの例文(ショーペンハウアー『読書について』より)で私が行った「おおざっぱなまとめ」のような文章を考えるだけでOKです。

要約はカンタンそうに見えて実は難しいトレーニングです。

おおざっぱにまとめるには、文章を整理して大切な部分を抽出しなければできません。

要約は「文章を整理すること」と「大切な部分を抽出すること」のトレーニングが一度にできることになります。

つまり、「筆者の言いたいことを読み解く」という現代文の本質的なトレーニングが自動的にできるんです。

要約トレーニングはやるだけで意味があります。下手でよく、丸つけも不要です。

真剣に継続すればたんだんと上達していきます。

まとめ

現代文は単なる「日本語の勉強」ではありません。「筆者の言いたいことを読み解く力」を身につける論理的な勉強です。

以下のトレーニングを行って、正確に読み解く力を身につけてください。

  1. 問題集で「正解の根拠」と「間違いの根拠」を考える
  2. 本や文章を読んで要約してみる

試験中に筆者の言いたいことを確実に読み解くことができれば必ず得点できます。

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