大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
高校受験対策はいつから始めるべき?合格するための理想のスケジュールを徹底解説します
高校受験でのスケジュールの立て方はとても重要です。
しかし、中学3年生はやることがいっぱいでスケジュールを立てるのが難しいですよね。
定期テストだけでなく、実力テストや模試、そして、入試本番が加わるため、
「定期テスト対策と受験勉強のバランスのとり方がわからない」と悩んでしまいます。
そこで塾講師として多くの高校受験生を教えてきた経験から、高校受験対策の理想のスケジュールの立て方を解説します!
高校受験勉強は「3年生の春休み」から始められるとベスト!
はじめに結論を紹介すると、高校受験対策は「3年生の春休み」から始められると理想的です。
高校受験生は「受験勉強」と「定期テスト対策」の両方を勉強することが大切です。
そのため、やるべきことを無理なく進めていくには、「春休み」から長期的に受験勉強を進めていくことがおすすめです。
もちろん、「春休みから始めないと合格できない」ということではありません!あくまで、安心して進められる理想的なスケジュールと考えてください。
春休みからスタートできていなかった場合でも、やるべきことを順にきちんとやりきることができれば合格は可能です。
高校受験対策は具体的に何をどんな順番でやるべきなのか、詳しく紹介していきます。
高校受験のスケジュールは「受験勉強」と「定期テスト対策」を考える!
高校入試対策は「受験勉強」と「定期テスト対策」の両立を意識することが大切!
高校受験勉強の目標は「志望校への合格」です。
そして、多くの高校(特に公立高校)では次の2つの点数で合否を判断されます。
- 入試の点数
- 内申点
したがって、高校受験対策では次の2種類の勉強を並行して行うことが大切になります。
- 入試本番で点数を取るための「実力アップの勉強」
- 内申点を上げるための「定期テストの勉強」
そのため、これらの2つの勉強をどのように進めていくのかを考えると高校受験対策の理想のスケジュールを立てることができます。
それぞれの具体的な勉強方法については次の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
「定期テスト対策」と「受験勉強」を両立するための2つのポイント
定期テスト対策と受験勉強を両立するポイントは次の2つです。
- 定期テスト2週間前からは定期テスト対策のみに集中する
- それ以外の期間は受験勉強に集中する
大切なのは「1日ごとの勉強は、どちらかだけに集中する」ということです。
定期テストと受験勉強はまったく違うものではありませんが、
- 定期テストは狭く深く勉強する
- 受験勉強は広く大切な点に絞って勉強する
という違いがあります。
同時にやるのは頭の切り替えもスケジューリングも難しいため、きっちり分けて勉強した方がより効果的です。
定期テスト勉強の期間は最低でも2週間は必要なので、
- 定期テスト2週間前からは定期テスト対策のみに集中
- それ以外の期間は受験勉強に集中
を目安にそれぞれ集中的に勉強するのが効果的です。
高校受験生の理想の学習スケジュールとは?
高校受験勉強についての理想のスケジュールは次のようになります。
時期 | やるべきこと |
---|---|
~2年生 | 定期テスト対策を徹底 |
~3年生春休み | 2年生までの復習 |
~3年生1学期 | 春休みの解き直し&厚めの問題集で細かく復習 |
~3年生夏休み | 1学期の続き~全教科の総復習 |
~3年生2学期 | 夏休みの解き直し&薄めの問題集で復習 |
~3年生冬休み | 過去問題と苦手克服 |
~3年生3学期 | 過去問題と苦手克服 |
順に詳しく紹介していきます!
【2年生まで】定期テスト対策を徹底的にやる
3年生になるまでは特に受験勉強は意識しなくて大丈夫です。
1つだけ頑張ることは、定期テストです。
1~2年生での勉強は3年生になった時の基礎になります。
1~2年生での定期テストで70点以上を取れていれば、受験勉強のための基礎固めが完成します。
3年生の学習でより高い志望校を目指すことができます。
2年生までは定期テスト70点以上を取れるように学習しましょう。
【3年生春休み】2年生までの復習を終える
3年生の春休から受験勉強を本格的にスタートできるとベストです。ここでやるべきことは、2年生までの復習です。
特に、数学と英語は苦手単元は今すぐに復習しておく必要があります。
数学と英語は、学年ごとに内容を積み上げて勉強します。
例えば、数学の方程式では
- 中学1年生で一次方程式
- 中学2年生で連立方程式
- 中学3年生で二次方程式
というように、学年ごとにレベルアップしていくんです。
だから、1〜2年生の内容がわからないと3年生の内容もわからなくなります。
定期テストが本格化する3年生の1学期が始まる前に、基礎を固めておく必要があります。
逆に社会や理科の第2分野などは、それぞれが独立した単元のため、復習は後回しでOKです。
江戸時代がわからなくても、明治時代の内容を覚えることはできますよね。
暗記科目は1学期〜夏休みにじっくり復習すればよいです。(もちろん、余裕があるなら、やっておくに越したことはありませんが。)
3年生の春休みでは今後の定期テスト勉強に必要な数学と英語の復習を徹底的に行いましょう。
【3年生1学期】春休みの解き直し&厚めの問題集で細かく復習
3年生の1学期では、春休みに学習した内容の解き直しと、厚めの問題集で全教科細かく復習をし始めましょう。
春休みに学習した内容の解き直しは、しっかり定着させるためです。春休みにせっかく勉強したのに、解きっぱなしにしていたら、忘れてしまいます。
復習は面倒ですが、最も効果的な勉強です。
また、1学期のうちに厚めの問題集をやり始めておきたいです。夏休みや2学期で解き直しをして、受験本番までにしっかり定着させます。
おすすめ問題集は目標偏差値ごとにまとめていますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【3年生夏休み】1学期の続き~全教科の総復習
3年生の夏休みでは、1学期に行っていた厚めの問題集の続きを行い、全教科の総復習を一通り終わらせます。
特に、社会や理科は後回しにしがちですが、覚える内容が多いため、既習範囲の復習は夏休み中に終わらせておきたいです。冬に大変なことになります。
冬は過去問題や苦手克服などやることがいっぱいです。夏休みはまとまった時間で全体的な復習ができる最後のチャンスとなります。
夏休みの最後の2週間は間違えた問題の解き直しも行っておくと、夏休み明けの実力テストや模試でいい点数が取れます。
【3年生2学期】夏休みの解き直し&薄めの問題集で復習
3年生の2学期は夏休みの解き直しを行います。また、薄めの問題集で総復習をしておくとベストです。
夏休みにガッツリと復習した内容をしっかり定着させるために、夏休みの解き直しは絶対に欠かせません。
復習は面倒ですが、夏休みの解き直しは最優先で行いましょう。
また、夏休みの解き直しが終わったら、その実力の確認のために薄めの問題集で総復習を行うとベストです。
おすすめ問題集は目標偏差値ごとにまとめていますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【3年生冬休み~3学期】過去問題と苦手克服を徹底する
3年生の冬休み以降はいよいよ入試対策の大詰めです。
本格的な入試対策としてやることは、過去問題と苦手克服です。
ここまで総復習を行ってしっかりと実力を固めてきましたが、ところどころ苦手な分野もあるはずです。そこを過去問題でチェックします。
過去問題を入試本番のように解いて、間違えた問題をしっかりとチェックしておきましょう。
大切なのは「過去問題で間違えた問題の解き直しだけでは足りない」ということです。
過去問題で間違えた問題「だけ」を忘れていたのではなく、その問題の「単元全体」を忘れていた可能性が高いんです。例えば、「徳川家康」を忘れている人は、江戸時代全体を忘れている可能性がありますよね。
- 過去問題で間違えた問題をチェックして、苦手単元をチェック
- 苦手単元をスタディサプリなどで解き直して苦手克服
という流れで交互に勉強をすると、効率的に苦手克服ができます。
具体的な勉強法については次の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
徹底的に解き直しをして、これまで勉強した問題をしっかり覚えて入試本番を迎えましょう。
まとめ
高校受験勉強の理想的なスケジュールについてもう一度まとめます。
高校入試対策には「定期テスト対策」と「受験勉強」を両立することが大切です。
そして、両立するためには次の2点がコツになります。
- 定期テスト2週間前からは定期テスト対策のみに集中
- それ以外の期間は受験勉強に集中
そして、受験勉強では次の流れを意識してください。
- 厚めの問題集で基礎を固める
- しっかり解き直しして定着させる
- 過去問題で苦手単元をチェック&苦手克服をする
上記の流れを守って、しっかり努力すれば必ず結果は出ます。
紹介したスケジュールを参考に合格を目指して頑張ってください!