
大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大へ逆転合格/勉強法を教えた生徒は「2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストの5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成/著書『成績があがる中学生の勉強法』『だから勉強ができない20の考え方』
進研ゼミ中学講座を始めるか迷っている。口コミを見ると「自分でコツコツできる子には向いている」「うちの子は続かなかった」と、両方の声がある。
うちの子は、言われなければ机に向かわないタイプ。塾ほどお金はかけられないけれど、申し込んでタブレットが置き物になるのも怖い。
すでに受講中で、「毎日取り組んでいるのに点数が変わらない。うちの子には向いていなかったのか」と感じている方もいると思います。
この記事では、通信教育と塾を併用する中学生を何人も見てきた元塾講師の私が、進研ゼミに向いている子と向いていない子の本当の分かれ目をお伝えします。
そのうえで、向いていない子を向いている子に変える家庭の使い方を、お悩みの方にお伝えします。
先に結論をお伝えします。進研ゼミに向いているかどうかは、性格では決まりません。
分かれ目は、レッスンで出た×を「翌日」にもう一度解く5分があるかどうかです。
進研ゼミは、×を見つけて、その場で直すところまでがとても速い教材です。でも、昨日のその×を本人が白紙でもう一度解くかどうかは、本人に任されています。
その5分を自分で足せる子が「向いている子」と呼ばれ、足していない子が「向いていない子」と呼ばれているだけなんです。
5分は、家庭で足せます。だから向いていない子は、向いている子に変えられます。
公式サイトで確認できる、進研ゼミ中学講座の主な仕組みは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学習スタイル | 専用タブレット中心の「ハイブリッドスタイル」と、紙テキスト中心の「オリジナルスタイル」。入会後も変更できる |
| 毎日のレッスン | 1回約10〜15分。教科書に合わせた予習・復習で、授業の理解度を確かめる問題に絞って出る |
| ニガテ対策 | 「個別レッスン」が学習履歴からニガテと原因を判定し、理解度に合わせた問題を出す |
| 質問・添削 | 「チャレンジ AI学習コーチ」の質問チャット、「オンラインライブ授業」、「赤ペン先生の個別添削」 |
| テスト対策・やる気 | 「定期テスト予想問題」「定期テスト暗記BOOK」(9教科)。課題の提出でポイントがたまる「努力賞制度」 |
コースは、中1・中2が「スタンダード」と「ハイレベル」の2つ、中3は「中三受験講座」で志望校のレベル別に選びます。
仕組みを塾講師の目で見ると、進研ゼミが得意なことがはっきりします。
10〜15分のレッスンで、今日の授業の理解度を確かめる。間違えればすぐ解説が出て、個別レッスンがニガテの原因までさかのぼってくれる。
×を見つけて、その場で「わかる」に変えるまでが、塾より速い。ここは本当によくできています。
では、その先はどうなっているか。レッスンを終えると、その日の学習は完了になります。翌日のレッスンは、次の内容です。
個別レッスンがニガテの類題を出してくれることはあっても、昨日のあの問題を何も見ずにもう一度解くかどうかは、毎日の流れの中では本人任せです。ここが、向いている子と向いていない子が分かれる場所です。
コースの内容や学習スタイルの詳細は、公式サイトで確認できます。
勉強には3つの段階があります。
テストで○になるのは、スラスラできるまで来た問題だけです。
レッスンで×が出て、解説を読んで、もう一度解いて○になる。この○は、解説が頭に残っているうちの○です。
できる、までは来ていても、翌日に残っているかは別の話なんです。
進研ゼミで伸びない子を見ていて、はっきり言えることがあります。サボっている子は少ないです。
毎日レッスンを完了する。赤ペンを提出する。努力賞のポイントがたまる。お子さんは、教材が示すゴールをきちんと追っています。
ただ、そのゴールは「終わらせる」と「提出する」であって、「翌日も解ける」ではありません。
真面目な子ほど、完了の印を毎日そろえます。そして定期テストで、先月の×がそのまま出ます。
一方で、進研ゼミだけで定期テスト90点台を取り続ける子もいます。その子たちの共通点は、自主性でも集中力でもありません。
今日のレッスンを始める前に、昨日×だった問題を1〜2問、何も見ずに解いている。これだけです。時間にして5分。
この5分で、昨日の「できる」が「スラスラできる」に上がります。上がらなければ、もう一度解説を読んで、また明日。教材にない工程を、自分で1つ足しているんです。



やることは、教材を増やすことでも、見張ることでもありません。翌日の5分を、家庭の決まりにするだけです。
教材の完了は、その日のレッスンが終わった時点です。家庭の完了は、翌日に昨日の×が解けた時点に置き直してください。
これだけで、お子さんが追いかけるゴールが「終わらせる」から「翌日も解ける」に変わります。教材は1つも変えていないのに、同じレッスンが点数に変わり始めます。
努力賞のために提出をがんばることは、止めなくていいです。提出は、レッスンを始めるきっかけとして立派に働いています。
足すのは、提出の前の5分だけです。始めるきっかけは教材に任せて、点数に変える工程は家庭が持つ。役割を分けると、どちらも無理なく続きます。
個別レッスンがニガテを判定してくれるのは、×を見つける作業を教材が代わりにやってくれるということです。これは大きな助けです。
ただし、見つけた×を○に変えるのは、本人の手です。
個別レッスンで出た×こそ、翌日の5分の最優先の相手にしてください。教材が見つけてくれた伸びしろを、そのままにしないことです。
スタンダードとハイレベルのどちらを選ぶかで迷っている方は、こちらの記事に書きました。コースは現在地で選び、使い方はこの記事の5分で変えてください。
×を○に変える解き直しをスラスラ解けるまで繰り返す回数と、勉強の終わりに「今日は何ができるようになった?」と確かめる習慣は、無料の7日間講座で1日1テーマずつ具体的に解説しています。


続かない原因の多くは自主性ではなく、「やっても点数が変わらない」経験です。やっても変わらないものは、大人でも続きません。
翌日の5分で昨日の×が○になる。この手応えが毎日あると、自主性のない子でも続きます。続く子だから伸びるのではなく、伸びるから続くんです。
塾に変えても、翌日の5分がない家庭では同じことが起きます。塾の確認テストで○だった問題が、定期テストで×になるからです。
変えるべきは教材や塾ではなく、「その場の○」のあとに何をするかです。ここが変われば、進研ゼミでも塾でも伸びます。
完了の記録は、「今日のレッスンを終えた」という行動の記録です。「昨日の×が今日解けた」という状態は、どこにも記録されません。
使えているかどうかは、完了の数ではなく、メモから消えた×の数で見てください。






私が塾で英語だけ見ていた、中2の男の子です。数学は進研ゼミだけで、毎日のレッスンは完了、赤ペンも期限内に提出していました。努力賞のポイントも順調にたまっていました。
それでも数学は55点前後が続き、お母さんは「この子には通信教育は向いていないので、数学も塾に変えたい」と相談に来られました。
本人に、先月のレッスンで×が出た問題を10問、何も見ずに解いてもらいました。解けたのは5問。残りの5問は、解説を見れば「あ、これか」と言える問題でした。
×を見つけて、その場で直すところまでは、毎日きちんとできていました。翌日に残っていなかっただけです。
塾には変えませんでした。足したのは、レッスンを始める前に昨日の×を1〜2問解くこと。お母さんが聞くのは「昨日の×、解けた?」の一言だけです。
6週間後の期末テストで、数学は55点から83点。教材も、コースも、勉強時間もほとんど変えていません。






向いているかどうかを分けるのは、お子さんの性格ではありません。その場の○のあとに、翌日の5分を置けるかどうかです。



これから検討する方は、学習スタイルとコースの内容を公式サイトで確認したうえで、最初の月から翌日の5分を家庭の決まりにしてみてください。
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