大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
勉強する意味は「将来成功するため」です【学校の勉強が役に立つ理由を解説】
勉強をする意味はズバリ「将来成功できるから」です。
私も中学生や高校生、大学生くらいまで、「勉強する意味ってあるの?」と考えていました。しかし、塾講師として「勉強を教える側」の経験をしたり、商社、IT企業で実際に働き「勉強を役立てる側」の経験をしたことで、今では「勉強は必ず役に立つ」と確信を持っています。
勉強する意味はなんなのか。本記事で詳しく解説します!
勉強する意味は「将来成功するため」
勉強する意味は「将来成功するため」です。
プロ野球選手になりたい人の「野球を練習する意味」と同じです。将来、プロになって活躍するために、死ぬほど野球を練習しているんです。
なぜ「勉強すれば成功できる」のか。順に説明していきます。
そもそも「勉強」とは「できないことをできるようにすること」
「勉強が嫌い」と言う人は多いですが、その多くの人が「勉強ってそもそも何?」という質問には答えられません。
何のことかわからないのに「嫌い」って言ってしまっているんですよね。
勉強の本質的な意味は「できないことをできるようにすること」です。けっして、英語や数学のことではありません。
つまり、「勉強」はスポーツや音楽での「練習」や「トレーニング」とほとんど同じです。
勉強ができる人とは、「できなかったことをできるようにする力」がある人のことです。
皆ができないことをできるようになって代わりにやってあげることができたら?それだけでとても感謝される存在になれますよね。
勉強ができるだけでは意味がないですが、「できないことをできるようにする力」を周りの人のために役に立たせようとすれば、成功のための大きな力となります。
勉強ができるとなぜ成功できるのか?
成功とは「なくてはならない存在になること」
成功は人によって、具体的なイメージは違います。
- たくさんの人に「ありがとう」と言われたい
- お金持ちになりたい
- 誰もが憧れるような存在になりたい
様々なイメージがあります。
成功するための共通点として、「世の中になくてはならない存在になること」があります。
「価値」を与えられる人が成功する
他の人にはできないことを代わりにやってあげれば、「ありがとう」と言われます。
その価値が大きければ、人はお金を払ってでもやって欲しいと思います。「お金」=「感謝の大きさ」です。
自分から「価値」を他の人や社会にあげられる人が「成功できる人」です。
誰でもできることは「価値」にならない
しかし、誰でもできることは「価値」にはなりません。「他の人にはできないこと」こそ、高い価値があります。
プロ野球選手はその人にしかできないクオリティの高さだからこそ、感動できるほどの価値があります。
しかし、初めて野球をする人たちが集まって同じように野球をしても、皆に見てもらえる試合にはできません。
勉強も同じです。
「勉強が役に立たない」と言う人は野球で言うと「ちょっとボールを投げることができる」というレベルで、役に立てようとしているんです。
役に立たないなら、もっと熟練する必要があります。
みんなができないことが「勉強」でできるようになる
勉強が役に立つことは、残念ながら中学生までの義務教育ではあまり実感できません。スポーツで言うと「基礎トレーニング」の段階だからです。ランニングで体力作りをしたり、素振りをしている人が、まだプロ野球選手にはなれないのと同じです。
しかし、高校や大学以降では大きく変わってきます。
高校では理系か文系かに大きく分かれ、大学では各専門領域に分かれていきます。
まだまだプロとは言えないですが、大学生レベルになると、「他の人にはできないこと」が身につき始めます。
例えば、フランス語を専門とする学生は、ほとんどの日本人ができないことである「フランス人とフランス語コミュニケーション」をとることができます。
また、ロボット工学を専門とする学生は、一般人ではわからない、「なぜロボットが動くのか」という仕組みを理解して解説することができます。
このように、勉強を続けることによって、人ができないことができるようになります。
これは社会人になっても同じで、日々の仕事を通して勉強し、「専門性」を磨き続けるのです。
だからこそ、ベテランの専門家ほど、他の誰にもできない高い専門性があるので、社会に与えられる価値も大きくなり、対価である「年収」も高くなります。
勉強は「経験」も「知識」も役に立つ!
勉強の経験は次の2種類で必ず役に立ちます。
- 勉強経験そのものが役に立つ
- 勉強した知識が役に立つ
勉強は一石二鳥で役に立つんです。それぞれ詳しく解説します。
役に立つ例1:勉強した「経験」が役に立つ
できないことができるようになる力が役に立つ
勉強の本質は「できないことをできるようにすること」です。
数学や英語でなくていいんです。
「【今はできない何か】をできるようにすること」が「勉強」です。
「できないことをできるようにする力」はいつでも役に立ちます。
例えば、
- 「車の作り方」を勉強してできるようにすれば、車を持っていない人に売ることが出来ます。
- 「トマトの育て方」を勉強してできるようにすれば、美味しいトマトを売ることができます。
できない人からすると、お金を払ってでも欲しい価値になります。
そして、英語や数学以外の知識を身につける際にもとても役立つ力になります。
勉強で「できないことをできるようにする力」が磨かれる
何かをできるようにして、それができない人のために役立てる。これが、成功への近道になります。
そのためには、「皆ができないことができる人」になる必要があります。
だから、「自分が今できないことを、できるようにする力」=「勉強ができる力」はとても大切なんです。
野球をがんばればがんばるほど、「体力」や「野球の技術」が身につくように、
勉強を続ければ続けるほど、「できないことをできるようにする力」が磨かれていきます。
役に立つ例2:勉強した「知識」が役に立つ
「できるようにする」という力をトレーニングすることが勉強なら、なぜ国語や数学、英語なのでしょうか。
勉強するだけなら、「深海魚の名前を覚える科目」とかでもいいはずですよね。
それでも今の5教科が長年選ばれているのは、勉強した内容も全ての人にとって役に立つ可能性が高いからです。
もちろん、深海魚の名前も役に立ちますが、国語や数学はもっと役に立ちます。それぞれ解説します。
国語は「社会人としての基礎力」を養う
国語を勉強すると次のような力が身につきます。
- 伝える力
- 理解力
- 考える力(論理的思考力)
記述問題や作文でトレーニングできる「伝える力」は、自分の意見や考えを誤解させぬように正しく伝えられる大きな力となります。
また、文章に書かれている内容で最も大切な部分を読み取る「理解力」は、メールやチャットの文章から、相手の気持ちや意図をくみ取ることに役に立ちます。
そして、難しい内容の文章を読み解ける「考える力」は、専門とする領域の高度な書物で勉強する上で必須となる力です。
国語ができると、これらの「社会人の基礎力」とも言える大切な力が身につきます。
就職活動などで用いられる「SPI試験」という入社試験でも、中学レベルの国語が元になっている問題が多数出題されています。
数学は「現状を分析し、未来を予測できる力」を養う
数学ができると、
- 現状を正しく分析する力
- 未来を予測する力
が身につきます。
例えば、体重が次のように変わっていく人がいるとします。
- 1月 60kg
- 2月 62kg
- 3月 64kg
数学ができない人は「体重が増えている」と見ます。
しかし、数学ができる人は「体重が1ヶ月に2kgずつ増えている」と考えることができます。
だから、このままの食生活を続ければ、6月には体重が70kgになってしまうと推測することができます。
これは、超簡単な数学での例え話のため、
と思ってしまうかもしれないですが、より高度な数学ができると、
- 2050年に日本の人口はどうなっているか
- 新しいロボットを1年動かすために、エネルギーはどのくらい必要か
- 時速100kmで効率的に走る車の最適なデザインはどんなものか
といったことが、事前に予測できます。
「やらないとわからないよー!」とテキトーにチャレンジするのではなく、「やらなくても失敗する未来が予測できるので、もっとこうした方がいいのでは?」と考えながらトライすることができるようになります。
数学を勉強して、現状を分析する力や未来を予測する力を身につけることは、ほぼ全ての人にとって役に立ちます。
社会は「世の中のルール」や「視野を広げた考え方」が身につく
社会では、
- 人間社会のルール
- 視野を広げた考え方
が身につきます。
「人間社会のルール」を知らなければ、「役に立つこと」と「役に立たないこと」の判断もできません。
また、自分が見える範囲だけでなく、遠くの国では何が起こっているのかを知ることもできます。
例えば、イエメン共和国では内戦の影響で1800万人もの人たちが「飢え」に苦しんでいる状況があります。
もし大量の食料を持っていても、知らなければ、その人たちの役に立つことはできません。知らなければ、何もできないんです。
人間社会のルールや国内外の情報は生きるための判断基準になります。
理科は「自然界のルール」を知ることができる
理科を勉強すれば、
- 自然界のルール
を知ることができます。
- 電気でなぜ機械が動くのか
- スマートフォンはなぜタッチでボタンが押せるのか
- なぜ冷蔵庫は冷えるのか
こういったことはすべて理科を勉強し続けていけばわかります。
スマートフォンや家電などに興味がなくても、
- なぜビタミンCは体にいいのか
- なぜ人間は眠るのか
- なぜパンは焼けるのか
こういった「自然界のルール」と言える知識はすべての人に役立ちます。
英語で「より多くの人と関われる機会」が得られる
英語を学べば
- 多くの人と関わることができるチャンス
を得られます。
日本語を話す人は1億人ですが、英語を話す人は8億人を超えます。
英語ができるようになるだけで、8倍の人と関わることができます。
より多くの人と関わることができれば、その分多くの人に役に立つことができます。役に立てる人が多ければ多いほど、感謝やお金となって返ってきます。
「五教科の大切さ」は知識を深めれば深めるほど実感できる
勉強は深く勉強すればするほど、大切さを実感できます。
「数学が意味ない」と思ってしまう人は、「数学を使いこなせるほどの実力がまだないから」です。
説明したように、五教科はほぼすべての人に役立ちます。
五教科を勉強しておかないと人生損します。
勉強は役に立つのに、「高学歴なのに仕事できない人」が生まれるのはなぜ?
勉強は役に立つのに、「高学歴なのに成功していない人」がいます。だから、「勉強は意味ない」という大人もいます。
しかし、勉強は意味があるし、絶対に役に立つ経験です。
「高学歴なのに成功していない人」は学歴に甘えて「勉強ができる力」を上手く活かせていないんです。
例えば、受験勉強は愚直にこなして、難関大学に合格したけれど、入学後は遊び呆けていたような人です。
他の人から求められるくらいの「価値」を作れる専門知識がまだないんです。
しかし、こういった人も高学歴であることから、「自分は優秀だ」というプライドがあります。
このプライドの高さが邪魔して、車の作り方のような「大学入試よりも遥かに高度な専門知識」を学ぼうとできないんです。「まだ専門知識のことは勉強していない」のに、「自分は優秀」と思い込んでしまって、「仕事ができない人」になっていってしまいます。
いくら、「勉強ができる力」を持っていて、数学などの知識が豊富でも、その知識や能力を活かさないと意味がありません。
「勉強ができても役に立たない」のではなく、「今、必要な勉強」ができていないんです。
勉強の経験は間違いなく役に立ちます。
しかし、「どう活かすか」を考えないと、役に立ちません。
「高学歴」=「優秀」ではなく、「優秀になれる可能性が高い人」であるだけなんです。
「勉強ができる力」は将来に役立つ大きな武器となりますが、その武器を役に立てる努力も必要なんです。
勉強をできるようになって、「どう活かすか」を考えることが大切!
勉強ができるようになれば、できないことをできるようにする力が身につきます。
将来身につけたいことが出てきた時も、すぐに身につけられるようになります。
勉強ができるようになれば、この武器を「どう活かすか」を考えるだけで、成功することができます。