大阪大学卒/塾講師歴5年/家庭教師歴6年/E判定から阪大に合格できた経験を元に開発した独自の勉強法を教えた生徒は「たった2週間で苦手教科が27→73点」「定期テストで5教科合計200点以上アップ」「E判定から3ヶ月で志望校への逆転合格」など、劇的な成績アップを多数達成
高校受験生の理想の勉強時間とは?模試を見れば必要な時間がわかります
高校受験に向けて勉強を頑張っていても、「勉強時間は足りてるのかな?」「このままで大丈夫なのかな?」と不安に思ってしまいますよね。
高校受験生は何時間勉強すべきなのか。塾講師として多くの受験生を見てきた経験から徹底解説します!
高校受験生の勉強時間は何時間?
ベネッセ教育総合研究所の調査によると、高校受験生の平均の勉強時間は1日あたり3時間程度です。
(引用)勉強時間 – 高校受験調査 – ベネッセ教育総合研究所
1週間あたりの勉強時間が中学3年生の9月頃で19時間、受験直前期で26時間ほど勉強しているという結果です。およそ1日3~4時間ほど勉強している計算ですね。
実は平均の勉強時間だけを見て判断するのはおすすめできません。合格のための「必要時間」は本人の状況によって変わるからです!
高校受験において「平均の勉強時間」はあてにならない
平均時間を鵜呑みにして、「〇〇時間で大丈夫!」と安心してしまうのはキケンです。
目標は「志望校合格」。そのための必要な勉強時間は人によって違います。
例えば、次のような状況では必要な勉強時間が全然違ってきます。
- 偏差値60の高校を志望している、偏差値48の受験生
- 偏差値60の高校を志望している、偏差値56の受験生
- 偏差値60の高校を志望している、偏差値62の受験生
1の状況なら、合格のためには平均の勉強時間でも全然足りないくらいの大きな努力が必要です。しかし、3の状況なら、平均の勉強時間でも合格可能性は十分あります。
つまり、今の実力から見た「志望校の難しさ」が必要な勉強時間を大きく左右するんです。
高校受験生の勉強時間は「模試」で決めるのがおすすめ!
必要な勉強時間は「志望校の難しさ」によって違ってきます。
そして、「志望校の難しさ」を測ってくれる便利なツールが「模試」です。
「C判定」「B判定」といった、模試の結果を参考にすると、必要な勉強時間の目安がわかります!
- E判定の場合:平日3時間、休日8時間
- D判定の場合:平日3時間、休日8時間
- C判定の場合:平日3時間、休日6時間
- B判定の場合:平日2時間、休日5時間
- A判定の場合:平日2時間、休日4時間
順に解説していきます。
模試の判定がD〜E判定の場合
模試の判定がD判定、E判定の場合はかなり危険な状態です。
模試の結果表でも「志望校の変更の検討が必要」と書かれていることが多い判定ですが、「平均的な努力」ではまず合格できません。
という場合は、平均を大きく上回る努力が必要です。この状況を覆すためには、1日のほとんどを勉強に費やす覚悟が必要になります。
目安としては、平日は学校を除いて3時間、休日は8時間以上は勉強に向き合うことをおすすめします。
ただし、E~D判定の場合、勉強法が間違っていて「非効率な勉強」をしてしまっている生徒が多いです。
下記で高校受験の正しい勉強法を解説していますので、こちらも参考にしてください。
模試の判定がC判定の場合
C判定の場合は合格可能性は五分五分です。
C判定は「ちょっと頑張れば合格できそう!」と思ってしまうことが多いですが、忘れがちなのが「ライバルも同じように成長する」ということ。
「皆と同じくらいの成長」だと、ずっとC判定のままになってしまいます。
このレベルで大切なことは、「皆よりも速く成長すること」です。そのためには「平均」の勉強時間ではダメですよね。平均の勉強時間よりもずっと多くの努力が必要です。
目安としては平日は学校を除いて3時間、休日は6時間の勉強時間をおすすめします。
模試の判定がB判定の場合
B判定は合格可能性が60~80%と、志望校まであと一歩の実力です。
基本的にはこの調子で問題ないですが、平日2時間、休日5時間くらいの勉強時間は確保しておきたいです。
特に、「C判定で頑張っている人に抜かされてしまわないこと」を注意しましょう。安心していると、後ろからすぐに追い上げられてしまいます。
勉強には余裕が出てきているレベルのため、実力テストだけでなく、内申点対策により力を入れて差をつけるのもおすすめです。
模試の判定がA判定の場合
すでにA判定の実力がある人はこの調子で頑張ることが大切です。
学校での勉強や自宅での勉強時間は十分上手にできているので、あえて変える必要はありません。
過去問題などに挑戦しながら、実力をしっかりキープしましょう。
高校受験生のための勉強時間の作り方
「勉強する時間がとれない」と思う人は「勉強時間をあらかじめ決めておくこと」がおすすめです。
部活や習い事で忙しい人でも、「空白時間が30分もない!」という人はいないはずです。
多くの人の場合、勉強時間を奪っているのは「なんとなく過ごしている時間」です。
- 目的もなく、Youtubeを見ていた
- なんとなくSNSをチェックしていた
- 見たい番組ではないが、ついていたテレビを見てしまっていた
- 勉強が気乗りせず、なんとなくゴロゴロしていた
やりたいことをガマンしなくても、上記のような時間を勉強時間にすることができれば、劇的に勉強時間が増えます。
なんとなく時間を過ごさないためにも、
などと、あらかじめ決めておくことが大切です。
さいごに
受験は勝負事です。そのため、「時間をかければ必ず勝てる」ということはありません。
「何時間勉強すれば、合格しますか?」
というのは、
「サッカーを何時間練習すれば、試合に勝てますか?」
という質問と同じです。決まった時間はありません。
大切なことは、後悔しないように「真剣にやりきること」。
勝負が終わってから「もっとやっておけばよかった」と思うことが一番悔しいです。
上記の目安時間を参考に、「今、やれるだけの時間」を精一杯頑張ってください!