【偏差値60を目指す中学生必見】部活が忙しくても高校受験で逆転合格できる！元塾講師が教える「両立型スケジュール管理術」

偏差値60以上の高校を目指すとなると、「毎日3時間は勉強しなきゃ」「部活なんてやってる場合じゃない」と焦ってしまいますよね。でも、実際に偏差値60以上の進学校に合格する生徒の多くは、中3の夏まで部活をしっかり続けています。

私が塾講師として指導してきた経験から言えるのは、「部活をやめれば成績が上がる」というのは大きな誤解だということです。むしろ、部活で培った集中力や計画性を活かして、効率的に勉強できる生徒のほうが最終的に伸びるケースが多いんです。

今回は、部活が忙しい中学生でも偏差値60以上を狙える「両立型スケジュール管理術」を徹底解説します。この方法を実践すれば、部活も勉強も諦めることなく、志望校合格を目指せます！

偏差値60の壁は「時間の使い方」で突破できる

偏差値60に必要な勉強時間の真実

偏差値60以上の高校に合格するために必要な勉強時間は、週25時間以上が目安とされています。これを聞いて「部活があるから無理！」と思った人も多いはずです。

でも、ちょっと待ってください。週25時間ということは、1日あたり約3.5時間。これを細かく分解してみると…

平日（月〜金）

• 朝：30分
• 昼休み：15分
• 夕方（部活前後）：45分
• 夜：1時間30分
• 合計：2時間30分

休日（土日）

• 午前：2時間
• 午後：3時間
• 合計：5時間

このように分散させれば、部活があっても十分に確保できる時間なんです。

部活生が陥りやすい3つの落とし穴

1. 「まとまった時間」にこだわりすぎる

「2時間連続で勉強しないと意味がない」と思い込んでいませんか？実は、15分×8回のほうが2時間連続よりも記憶に残りやすいことが脳科学的に証明されています。

2. 完璧主義になりすぎる

「今日は疲れてるから明日まとめてやろう」という先送りが命取り。60%の出来でも毎日続けるほうが、週1回の100%よりはるかに効果的です。

3. 部活のせいにしてしまう

「部活がなければもっと勉強できるのに」という考えは危険信号。部活引退後も「今度は文化祭が…」「体調が…」と言い訳を探してしまう癖がつきます。

【実践編】部活生のための最強スケジュール管理術

ステップ1：「スキマ時間」を見える化する

スキマ時間発見シートを作ってみましょう。

時間帯	月	火	水	木	金
6:00-6:30	朝食	朝食	朝食	朝食	朝食
6:30-7:00	勉強可能	勉強可能	勉強可能	勉強可能	勉強可能
7:00-7:30	登校	登校	登校	登校	登校
7:30-8:00	勉強可能	勉強可能	勉強可能	勉強可能	勉強可能

このように細かく記録すると、1日に2〜3時間のスキマ時間が見つかるはずです。

ステップ2：科目別「最適学習時間」を知る

部活生にとって重要なのは、どの時間帯に何を勉強するかです。脳の働きを考慮した「科目別最適時間」を活用しましょう。

朝（6:00〜7:30）：暗記系科目

• 英単語、古文単語
• 理科・社会の用語暗記
• 数学の公式確認

昼休み（12:30〜13:00）：復習タイム

• 午前の授業内容の見直し
• 間違えた問題の解き直し

部活前（15:30〜16:00）：計算トレーニング

• 数学の計算問題
• 英語の文法問題

夜（21:00〜22:30）：思考系科目

• 数学の応用問題
• 国語の読解問題
• 理科の実験考察問題

ステップ3：「週間学習計画表」で見える化

偏差値60を目指す週間学習計画表（部活生ver.）

曜日	朝(30分)	昼(15分)	部活前後(45分)	夜(90分)	合計
月	英単語	数学復習	理科暗記	数学応用	3時間
火	古文単語	英語復習	社会暗記	国語読解	3時間
水	数学公式	理科復習	英文法	英語長文	3時間
木	理科用語	社会復習	数学計算	理科応用	3時間
金	社会用語	国語復習	漢字	社会記述	3時間
土	総復習	–	–	苦手克服	5時間
日	総復習	–	–	過去問演習	5時間

週間合計：25時間

部活引退後に「爆発的成長」をするために

中3夏までに仕込んでおくべき3つの基礎

1. 計算力の徹底強化

毎日10分の計算練習で、計算スピードを2倍にできます。これだけで数学の偏差値が5〜10上がる生徒も珍しくありません。

2. 英単語1500語マスター

1日10語×150日で達成可能。部活の移動時間や待ち時間を活用すれば、無理なく暗記できます。

3. 理社の基本用語インプット

教科書の太字レベルを完璧に。これができていれば、部活引退後は応用問題に集中できます。

部活引退後の「追い込み型学習法」

部活を引退した8月以降は、勉強時間を一気に増やせます。ここで重要なのは、それまでに培った基礎力を活かした効率的な学習です。

8月〜10月：応用力養成期

• 平日4時間、休日8時間
• 過去問演習中心
• 苦手単元の集中克服

11月〜1月：実戦力強化期

• 平日5時間、休日10時間
• 志望校の過去問演習
• 時間配分の練習

2月〜入試：最終調整期

• 体調管理優先
• 基礎の最終確認
• メンタル調整

保護者の方ができる最高のサポート

やってはいけないNGサポート

• 「部活やめたら？」と言う

お子さんの自主性や達成感を奪い、勉強へのモチベーションも下がります。

• 他の子と比較する

「○○くんは部活やめて勉強してるらしいよ」は逆効果。焦りと劣等感しか生みません。

• 勉強時間だけを管理する

「今日は何時間勉強した？」ではなく、「今日は何ができるようになった？」と聞きましょう。

効果的な3つのサポート方法

1. 環境整備のサポート

• リビングの一角に「15分勉強スペース」を作る
• 移動時間用の単語カードを一緒に作る
• 栄養バランスの良い食事で集中力をサポート

2. スケジュール管理のサポート

• 週間計画表を一緒に作成
• できたことを認める声かけ
• 無理のない計画への調整アドバイス

3. メンタルサポート

• 「がんばってるね」の一言
• 小さな成長を見逃さない
• 失敗を次への糧にする考え方を伝える

まとめ

偏差値60以上の高校に合格する生徒の多くは、部活も勉強も妥協しない姿勢を持っています。それは単に時間が多いからではなく、時間の使い方が上手だからです。

今回紹介した「両立型スケジュール管理術」のポイントをまとめると…

• スキマ時間を見える化して活用する
• 科目別の最適学習時間を知る
• 週間計画表で勉強を習慣化する
• 部活引退後の爆発的成長に向けて基礎を固める
• 保護者のサポートは「環境・スケジュール・メンタル」の3本柱

部活と勉強の両立は決して簡単ではありません。でも、その分、やり遂げたときの達成感と自信は格別です。

偏差値60の壁は高く見えるかもしれません。でも、正しい方法で一歩ずつ進めば、必ず乗り越えられます。部活で鍛えた精神力は部活を頑張った受験生だけの強みです。強みを活かして、逆転合格を目指していきましょう！