うちの子、テストではいつも平均点前後で、偏差値60なんて夢のまた夢…。難しい問題が解けないから仕方ないのかしら?
実は、偏差値60を目指すために必要なのは「難問を解く力」ではなく「基本問題を確実に取る力」なんです!多くの生徒さんが見落としている大切なポイントをお伝えしますね。
高校受験で偏差値60以上を目指すご家庭から、よくこんな相談を受けます。
「うちの子は応用問題が解けないから成績が上がらない」 「もっと難しい問題集をやらせた方がいいでしょうか?」
でも、ちょっと待ってください!
実は、偏差値が50前後で止まってしまう生徒さんの答案を分析すると、驚くべき共通点があるんです。それは…
基本問題でボロボロと点を落としているということ。
そう思いますよね。でも実際には「わかっているはず」の問題で、なんと平均15〜20点も失点しているんです。これが偏差値60の壁を越えられない最大の原因なんですよ。
あわせて読みたい
【保存版】高校入試対策の勉強法完全マニュアル!合格に欠かせない3つのポイント、塾なしでも最速で偏差…
私はこれまで、個別塾講師として、多くの高校受験生を担当してきました。 高校受験生と保護者様に共通する悩みが「志望校に合格したいけど、何をしたらいいかわからない…
目次
なぜ「できるはず」の問題で失敗するのか?
「できるはずなのにミスする原因」は主に次の3つです!
1. 問題文の読み違い
「〜でないものを選べ」という問題なのに、正しいものを選んでしまう。これだけで4〜5点の失点です。
2. 計算ミスの連鎖
途中式で「−」を「+」と書き間違えたり、移項でミスをしたり。数学では1問5点の配点も多いので、2〜3問ミスすれば10〜15点の失点に。
3. 解答形式のミス
「記号で答えなさい」なのに語句で答えたり、単位を書き忘れたり。これも積み重なると大きな失点になります。
確かに…返ってきたテストを見ると「なんでこんなところで!」って思うミスが多いんです。
そうなんです。でも安心してください。これらのミスは「能力の問題」ではなく「やり方の問題」。正しい対策をすれば、必ず改善できます!
基本問題を確実に取るための3つの戦略
戦略1:問題文に「しるし」をつける習慣
まず最初に身につけたいのが、問題文を読みながら重要な部分に印をつける習慣です。
具体的なやり方
- 「〜でないもの」「すべて」「もっとも」などの条件は○で囲む
- 数値には下線を引く
- 答え方の指示(記号で、語句で、など)は二重線
これだけで問題文の読み違いは激減します。最初は面倒に感じるかもしれませんが、1週間も続ければ自然にできるようになりますよ!
戦略2:「解き直しノート」で自分のクセを知る
テストが返ってきたら、必ず「解き直しノート」を作りましょう。
解き直しノートの作り方
- 間違えた問題を解き直す(答えを見る前に!)
- 解き直して正解できた問題には「★」マーク
- ★マークの問題は「なぜ本番で間違えたか」を分析して記録
例えば
- 計算ミス→「分数の通分で間違えた」
- 読み違い→「『〜でない』を見落とした」
- 時間不足→「最後の2問は見直しできなかった」
自分がどんなミスをしやすいか、パターンが見えてきそう!
その通り!自分のミスのパターンがわかれば、テスト本番で「あ、ここは自分が間違えやすいところだ」と気づけるようになります。
戦略3:「集中トレーニング」で確実性を上げる
応用問題に手を出す前に、まず基本問題を速く正確に解けるようになることが大切です。
基本問題集中トレーニングのやり方
- 教科書の例題レベルの問題を10問用意
- タイマーで時間を計りながら解く
- 全問正解するまで同じセットを繰り返す
- 慣れてきたら問題数を増やす
ポイントは「見直しなしで全問正解」を目指すこと。これができるようになると、テストでも自信を持って基本問題に取り組めます!
今すぐできる!教科別の基礎固めポイント
数学:計算力が命
数学で偏差値60を目指すなら、まず押さえるべきは以下の計算分野です。
- 正負の数の四則計算
- 文字式の計算
- 方程式(一次方程式、連立方程式、二次方程式)
- 式の展開と因数分解
これらの分野で8割以上正解できれば、偏差値55は見えてきます。
あわせて読みたい
塾で教える高校受験数学の勉強法【中学生の数学力を劇的アップさせる方法を解説します】
数学はほとんどの高校の入学試験で出題されますが、数学をどうやって勉強すればいいかわからない人はとても多いです。 「数学はできる人は天才なんだ!頭のデキが違うん…
英語:基本文型の徹底理解
英語の基本問題では、以下がよく出題されます。
- be動詞と一般動詞の使い分け
- 時制(現在・過去・未来)
- 疑問文・否定文の作り方
- 基本的な語順
まずは中1レベルの文法を完璧にすること。英語は土台から固めていくことがとても重要な教科です。
あわせて読みたい
塾で教える高校受験英語の勉強法【英語嫌いでも最速で実力アップできる方法を紹介します】
こんな悩みに答えます! 高校入試での英語はもはや「必須科目」ですが、英語が嫌いな受験生ばかりではないでしょうか。 実際に、英語は「中学生の好きな教科ランキング…
理科・社会:用語の正確な理解
暗記科目と思われがちですが、実は「理解」が大切です。問題を解きながらきちんとチェックしていきましょう。
- 用語の意味を自分の言葉で説明できるか
- 図や表から情報を正確に読み取れるか
- 基本的な公式や法則を使えるか
暗記だけでなく「なぜそうなるのか」を理解することで、応用問題にも対応できるようになります!
あわせて読みたい
塾で教える高校受験理科の勉強法【短期間で理科を得意にできる本質的な勉強の進め方を紹介】
理科は生物や化学といった様々な内容があるので、「難しい…」とニガテ意識がある人も多いのではないでしょうか。 しかし、実は理科は高校受験の科目の中で「点数が上げ…
あわせて読みたい
塾で教える高校受験社会の勉強法【点数を劇的にアップできるおすすめのやり方を解説します】
高校受験勉強での社会は勉強する範囲が膨大で、気後れしてしまいますよね。 しかし、入試5科目の中で社会は「最も点数がアップしやすい教科」です。 社会を得意にしてお…
あわせて読みたい
塾で教える高校受験国語の勉強法【実力をアップできる国語の対策方法を紹介します】
国語は勉強のやり方がわかりにくい教科です。 「勉強してもできるようにならない…」 こんな悩みを持つ高校受験生は多いのではないでしょうか。 しかし、国語は才能では…
保護者の方ができるサポート
1. ミスを責めない
つい「なんでこんな簡単な問題で!」って言っちゃうんですよね…
お気持ちはよくわかります。でも、ミスを責めると子どもは萎縮してしまい、余計にミスが増えてしまうんです。「次はどうすれば防げるかな?」と一緒に考える姿勢が大切です。
あわせて読みたい
子どもが勝手に勉強をし始める魔法の言葉【親が今すぐ使える声かけ術】
子どもが勉強をやらない・・・ 魔法の言葉があります! 子どもたちが積極的に勉強を始める方法を知りたいという悩みを抱える保護者はたくさんいらっしゃいます。 そこで…
2. 小さな成功を認める
「今回は単位の書き忘れがなかったね」 「計算ミスが前回より減ったね」
こんな小さな改善も見逃さず、認めてあげてください。
小さくても褒められることは、勉強のモチベーションになります。
あわせて読みたい
【保存版】中学生のやる気スイッチはどこ?元塾講師が教える「やる気アップの科学」と「保護者ができる…
こんにちは、元塾講師の勉強法アドバイザーNAOです。 これまで数多くの中学生の成績アップや高校受験生の志望校合格をサポートしてきた経験から、今回は「中学生のやる…
3. 環境を整える
- 静かに集中できる勉強スペース
- 十分な睡眠時間の確保
- バランスの良い食事
体調が整っていないと、注意力が低下してケアレスミスが増えます。
学習環境に限らず、生活習慣をサポートしてあげることも非常に重要です。
まとめ:偏差値60は「基礎の徹底」で必ず届く!
偏差値60というと「すごく頭がいい子」というイメージがあるかもしれません。でも実際は、基本問題を確実に取れるようになれば、十分に到達可能なラインです。
大切なのは
- 難問に挑戦する前に、基礎を固める
- 自分のミスのパターンを知る
- 「わかっているはず」を「確実にできる」に変える
「基本問題で失点しない」という土台をしっかり作れば、必ず目標に近づけます。
勉強で成果が出ないのは才能の問題ではありません。「正しく勉強ができていないから」です。
「正しい勉強法」でやれば、面白いほど成績は上がっていきます!
あわせて読みたい
【保存版】高校入試対策の勉強法完全マニュアル!合格に欠かせない3つのポイント、塾なしでも最速で偏差…
私はこれまで、個別塾講師として、多くの高校受験生を担当してきました。 高校受験生と保護者様に共通する悩みが「志望校に合格したいけど、何をしたらいいかわからない…